投資指標GDIを解説!国内総所得で経済を読み解く
- GDIとは?GDPとの違いを解説
経済指標として頻繁に耳にするGDP。経済成長や景気動向を測る指標として、なくてはならないものです。
しかし、GDPと並んで重要な経済指標として「GDI」が存在することをご存知でしょうか?
GDIは「国内総所得」を意味し、GDPが「生産」の側から経済を見る指標であるのに対し、GDIは「分配」の側から経済を見る指標となっています。
具体的には、GDPが国内で生産されたモノやサービスの付加価値の合計を算出するのに対し、GDIは、その生産活動によって発生した所得の合計を算出します。
例えるなら、GDPは「作ったケーキの大きさ」、GDIは「ケーキを分配した人の取り分」を表していると言えます。
GDPとGDIは、理論的には同じ値になるはずですが、実際には統計上の誤差などにより異なる値を示すことがあります。
GDIはGDPと比較して、企業収益や労働分配率などの実態をより正確に反映していると考えられており、近年注目が高まっています。