投資用語解説:アウト・オブ・ザ・マネーとは?
「アウト・オブ・ザ・マネー」(Out of the money OTM)とは、オプション取引において、現時点では行使するメリットがない状態のことを指します。
オプション取引には、原資産を「買う権利」であるコールオプションと、「売る権利」であるプットオプションの2種類があります。
コールオプションの場合、「原資産の価格<権利行使価格」のとき、OTMとなります。
例えば、A社の株価が現在400円のときに、権利行使価格500円のコールオプションを買うとします。
この場合、権利行使価格の方が高いため、現時点で権利を行使しても利益は得られません。
一方、プットオプションの場合、「原資産の価格>権利行使価格」のときにOTMとなります。
例えば、A社の株価が現在400円のときに、権利行使価格300円のプットオプションを買うとします。
この場合、権利行使価格の方が安いため、現時点で権利を行使しても利益は得られません。
OTMのオプションは、権利行使の可能性が低いため、一般的にプレミアムが割安です。
そのため、大きな値動きを狙う投資家に利用されることがあります。