信用取引の鬼門！？逆日歩を徹底解説！
投資をしたい
先生、「逆日歩」ってなんですか？難しそうな言葉でよくわからないです。
投資研究家
そうだね。「逆日歩」は株式投資の用語で、特に「信用取引」で株を借りて売買するときに発生するんだ。簡単に言うと、株を借りるのに払うレンタル料みたいなものだよ。
投資をしたい
レンタル料ですか？ 株を借りるってどういうことですか？
投資研究家
例えば、君の好きなゲーム機がこれから値下がりしそうだとします。そこで、友達からゲーム機を借りて売って、値下がりした時に買い戻して友達に返せば、その差額で儲けることができるよね？信用取引は株で同じようなことをするんだ。この時、友達からゲーム機を借りるのにレンタル料を払うことがあるよね？それが「逆日歩」にあたるんだよ。
逆日歩とは。
「逆日歩」とは、株の信用取引で発生する費用のことです。信用取引では、お金を借りて株を買ったり、株を借りて売ったりできます。株を借りて売ることを「空売り」といいますが、この時、借りる株が少なくなると、借りるための費用が発生します。この費用を「逆日歩」といい、投資家が負担します。
信用取引と逆日歩の基本
信用取引とは、証券会社から資金や株を借りて売買を行う取引手法です。 資金力以上の取引が可能になるため、大きな利益を狙えますが、その反面、損失も大きくなるリスクがあります。
信用取引において理解しておくべき重要な概念の一つが「逆日歩」です。逆日歩とは、株の貸し借りの需給バランスが崩れ、借り手側が貸し手側に支払う金利のようなものです。
信用取引では、証券会社から株を借りて売る「空売り」という方法があります。この時、株を借りるためには、貸してくれる投資家が必要です。しかし、人気銘柄などでは、株を借りたい投資家が多く、株の貸し手が不足することがあります。
このような需給の不均衡を解消するために発生するのが逆日歩です。 逆日歩が発生すると、空売りをしている投資家は、その分のコストを負担しなければなりません。逆日歩は、銘柄の人気や需給状況によって日々変動し、場合によっては高額になることもあります。
なぜ逆日歩は発生するのか？
信用取引では、証券会社から株を借りて売買を行います。この時、借りた株には返却期限があり、期限までに同じ銘柄の株を買い戻して返済する必要があります。
しかし、人気銘柄などで株の返済需要が高まると、株が不足してしまうことがあります。このような需給の不均衡が発生すると、証券会社は顧客に株を返済させるために、追加の費用を支払ってでも株を調達しなければなりません。
この証券会社が負担する追加費用が、投資家に転嫁されたものが「逆日歩」です。つまり、逆日歩は、株の貸し借りの需要と供給のバランスによって発生する一種のプレミアムと言えるでしょう。
逆日歩が発生しやすい銘柄とは？
信用取引で利益を狙うなら、避けては通れないのが逆日歩の存在です。特に、頻繁に逆日歩が発生する銘柄をうっかり掴んでしまうと、利益を大きく圧迫してしまう可能性も。そこで今回は、逆日歩が発生しやすい銘柄の特徴について詳しく解説していきます！
逆日歩が発生するメカニズムや、その金額を左右する要因などを理解した上で、銘柄選びの参考にしていきましょう。
逆日歩リスクへの対策方法
逆日歩は信用取引を行う上で大きなリスクとなる可能性を秘めています。ここでは、そのリスクを最小限に抑えるための対策方法をご紹介します。 まず、最も基本的な対策は、逆日歩が発生しやすい銘柄を事前に把握しておくことです。 証券会社が提供する情報サービスなどを活用し、貸借残や信用倍率をチェックすることで、危険信号を察知することができます。 次に、逆日歩が発生した場合でも慌てずに対応できるよう、あらかじめ損切りラインを設定しておくことも重要です。 感情的に売買を行うのではなく、冷静な判断に基づいて行動することで、損失の拡大を防ぐことができます。 さらに、 制度信用取引ではなく、一般信用取引を利用する という方法も有効です。一般信用取引は、証券会社が独自に貸株を行っているため、逆日歩が発生しないケースが多いというメリットがあります。 ただし、金利や貸株の手数料など、制度信用取引とは異なる点もあるため、事前にしっかりと理解しておくことが重要です。 最後に、逆日歩のリスクを軽減する商品を利用する という方法もあります。 例えば、一部の証券会社では、逆日歩を一定額まで負担してくれるサービスを提供しています。 これらの対策方法を組み合わせることで、逆日歩リスクを効果的にコントロールし、より安全に信用取引を行うことができます。
逆日歩で損をしないための投資戦略
信用取引において、「逆日歩」は利益を大きく圧迫する可能性を秘めた、まさに鬼門と言える存在です。特に、信用買いを主体とする投資家にとっては、思わぬ損失に繋がるリスクがあります。しかし、しっかりと仕組みを理解し、戦略的に立ち回ることで、逆日歩のリスクを最小限に抑え、むしろ有利に活用することさえ可能です。
まず大前提として、逆日歩が発生しやすい銘柄を事前に把握しておくことが重要です。一般的に、株価が大きく上昇する局面や、信用倍率の高い銘柄、貸借銘柄数の少ない銘柄などは、逆日歩が発生しやすいため注意が必要です。情報収集を怠らず、常に最新の市場状況を把握しておくように心がけましょう。
次に、逆日歩が発生した場合の対処法をいくつかご紹介します。一つは、早めの返済です。逆日歩は保有日数に応じて増加していくため、損失が膨らむ前に返済してしまうのも有効な手段です。また、現物買いに切り替えるのも一つの方法です。信用買いから現物買いに切り替えることで、逆日歩の負担を回避することができます。
さらに、逆日歩を逆に利用した投資戦略もあります。例えば、逆日歩狙いの空売りです。これは、逆日歩の発生が見込まれる銘柄を空売りし、逆日歩による利益を狙うという手法です。ただし、この戦略は高度な知識と経験が求められるため、リスクを十分に理解した上で行うようにしてください。
逆日歩は、確かに信用取引を行う上で避けては通れないリスクの一つです。しかし、しっかりと理解し、適切な対策を講じることで、その影響を最小限に抑え、場合によっては利益に繋げることも可能です。常に冷静な判断と迅速な行動を心がけ、信用取引を成功に導きましょう。