意外と知らない？店頭有価証券の世界
投資をしたい
先生、「店頭有価証券」って、普通の株と何が違うんですか？
投資研究家
良い質問ですね！店頭有価証券は、証券取引所に取り扱われていない株などのことです。 例えば、有名な企業の株は証券取引所で売買されますが、中小企業や創業したばかりの会社の株は、証券取引所に上場していない場合が多いです。このような株を店頭有価証券と言います。
投資をしたい
なるほど。じゃあ、証券取引所に上場していない会社は、どうやって株を売ったり買ったりするんですか？
投資研究家
店頭有価証券は、証券会社が間に入って、会社と投資家を結びつけることで売買されます。ただ、証券会社は投資勧誘はできないので、自分から情報収集する必要がある点が、証券取引所と大きく異なる点ですね。
店頭有価証券とは。
「店頭有価証券」とは、日本の企業が国内で発行した、株式市場に上場されていない株券や新株予約権証券、新株予約権付社債券のことを指します。これらの証券は、原則として証券会社からの投資勧誘を受けることができません。
店頭有価証券とは？
「店頭有価証券」って聞いたことはあるけれど、具体的にどんなものか、よくわからない…そんな方もいるのではないでしょうか？株式投資の世界では、証券取引所を通して売買される株式だけでなく、証券会社などの店頭でやり取りされる有価証券も存在します。それが「店頭有価証券」です。
店頭有価証券には、非上場株式や債券、投資信託など、さまざまな種類があります。証券取引所を通さない分、上場株式と比べて価格変動が小さい、発行体と投資家の距離が近いといった特徴があります。
この章では、店頭有価証券について、その種類や特徴、メリット・デメリットなどを詳しく解説していきます。
上場株式との違いとは
「株式投資」と聞いて、多くの人がイメージするのは、東京証券取引所のような市場で売買される上場株式ではないでしょうか。しかし、世の中には上場株式以外にも、投資の対象となる「店頭有価証券」と呼ばれるものが存在します。
店頭有価証券とは、証券取引所に上場されていない株式や債券のことを指します。証券会社などの店頭で、顧客と販売会社との間で、個別に価格交渉や条件交渉を行って売買されます。
では、上場株式と店頭有価証券には、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。最も大きな違いは、上場株式は証券取引所という公的な市場で売買されるのに対し、店頭有価証券は証券会社等の店頭で個別に売買される点です。
この違いにより、上場株式は市場で形成される価格で誰でも売買できる一方、店頭有価証券は売買価格や取引相手が証券会社との交渉次第となります。また、上場株式は上場するための厳しい審査基準をクリアする必要があるのに対し、店頭有価証券は上場基準を満たす必要がありません。そのため、規模が小さくても成長性の高い企業や、独自のビジネスモデルを持つ企業の株式に投資できる点が、店頭有価証券の魅力と言えるでしょう。
投資するメリット・デメリット
店頭有価証券への投資は、株式投資や投資信託とは異なる特徴を持つため、メリットとデメリットをよく理解しておく必要があります。
最大のメリットは、非公開企業やベンチャー企業など、通常では投資できない企業へ投資できる点です。成長性の高い企業や独自のビジネスモデルを持つ企業を発掘できれば、大きなリターンを期待できます。また、発行企業と投資家が直接交渉するため、自分の投資スタンスや条件に合った投資がしやすいため、中長期的な視点で企業と成長を共にするという投資スタイルに適しています。
一方で、市場価格が存在しないため、流動性が低く、売却が難しい点はデメリットと言えるでしょう。また、企業情報が少ないため、投資判断が難しい側面もあります。そのため、投資には一定のリスク許容度と、企業分析力、成長性を見極める目利きが求められます。
店頭有価証券への投資方法
店頭有価証券に投資する方法には、大きく分けて二つあります。一つは、証券会社を通じて購入する方法です。多くの証券会社では、店頭有価証券の取扱銘柄をウェブサイトや店頭で公開しており、投資家は希望する銘柄を証券会社に注文することで購入できます。もう一つは、発行体である企業から直接購入する方法です。企業によっては、投資家向けに株式や社債を直接販売している場合があります。いずれの方法においても、投資に先立ち、当該企業の財務状況や事業内容、将来性などを十分に分析し、リスクを理解しておくことが重要です。また、店頭有価証券は、株式市場に上場されている株式と比べて、流動性が低い点が特徴です。そのため、売却時に買い手が見つからず、希望する価格で売却できないリスクがあることを理解しておく必要があります。
投資する際の注意点
店頭有価証券への投資は、高い利回りや希少性の面で魅力的ですが、その一方で注意すべき点もいくつか存在します。
まず、店頭有価証券は株式市場のように価格が常に変動するものではなく、売買価格が提示されないケースもあります。そのため、自分が希望するタイミングで売却できなかったり、期待した価格で売却できない可能性も考慮しなければなりません。
また、発行企業の信用リスクにも注意が必要です。一般的に、店頭有価証券は上場企業の株式と比べて、発行企業の規模が小さかったり、業績が不安定な場合があります。そのため、投資する前には、発行企業の財務状況や事業内容などを十分に分析し、リスクを理解した上で投資判断をすることが重要になります。
さらに、店頭有価証券は流動性が低いという側面も持ち合わせています。これは、売買したい時にすぐに取引相手が見つからない可能性を示唆しています。そのため、短期的な売買を目的とした投資には不向きと言えるでしょう。
店頭有価証券は、これらの注意点を押さえた上で、長期的な視点でリスク許容度と照らし合わせながら投資していくことが大切です。