株価チャートの見方入門：初心者でもわかる基礎知識
投資をしたい
先生、「株価チャート」ってなんですか？投資でよく聞くんですけど、いまいちよくわからないんです。
投資研究家
なるほど。「株価チャート」は、株価の動きをグラフで表したものだよ。過去から現在までの株価の動きが一目でわかるようになっているんだ。
投資をしたい
グラフで表されているんですね！でも、なんで過去の株価を見る必要があるんですか？
投資研究家
それはね、過去の動きを見ることで、将来の株価が上がるか下がるかを予測するヒントが得られる可能性があるからなんだよ。もちろん、必ずしもそうなるわけではないけどね。
株価チャートとは。
「株価チャート」とは、投資の世界で使われる用語で、ある銘柄の過去の株価の変動をグラフで表したものです。
株価チャートとは？
株価チャートとは、ある一定期間における株価の動きを、視覚的にわかりやすく表したグラフのことです。
新聞や経済誌、ウェブサイトなどでよく見かける、あのギザギザした線グラフですね。
一見複雑そうに見えるかもしれませんが、基本的な見方さえ押さえてしまえば、初心者の方でも簡単に理解することができます。
このチャートを読み解くことで、過去の株価の推移や現在の状況、そして今後の値動きを予測することができるのです。
株価チャートの種類と見方
株価チャートには、いくつかの種類があり、それぞれ異なる情報を読み取ることができます。ここでは、代表的なチャートの種類と、その見方について解説していきます。
-1. ローソク足チャート-
最も一般的なチャートの一つであるローソク足チャートは、一定期間の始値、高値、安値、終値を一本のローソク足で表します。ローソク足の実体が赤や白抜きなどの場合は陽線と呼ばれ、その期間に株価が上昇したことを示します。逆に、実体が黒や青塗りの場合は陰線と呼ばれ、株価が下落したことを示します。
-2. 移動平均線-
移動平均線は、過去の一定期間の終値を平均してつないだ線です。この線を見ることで、短期的な価格変動を smoothed out し、トレンドを把握することができます。一般的に、短期、中期、長期の移動平均線が用いられ、それぞれの期間は投資家の戦略によって異なります。
-3. 出来高-
出来高は、その株が1日にどれだけ売買されたかを示す指標です。出来高はチャートの下部に棒グラフで表示されることが多く、株価の動きと合わせて分析することで、トレンドの強さや転換点を見極めるのに役立ちます。
-4. チャート分析の注意点-
チャート分析は、過去のデータに基づいて将来の価格動向を予測するものであり、100%確実なものではありません。また、チャート分析はあくまでも投資判断の材料の一つであり、他の情報と合わせて総合的に判断することが重要です。
ローソク足チャートを理解する
– ローソク足チャートを理解する
株価チャートと聞いて、多くの人が思い浮かべるのはローソク足チャートではないでしょうか。一見複雑そうに見えるかもしれませんが、基本的な見方を理解すれば、価格の動きを視覚的に捉えやすくなります。
ローソク足は、一定期間（例えば1日や1週間）の始値、高値、安値、終値の4つの価格情報を表しています。 長方形の胴体部分の長さが、始値と終値の差を示し、胴体の上下の線がそれぞれ高値と安値を表しています。
胴体が赤や白抜きなどの場合は、終値が始値より高く、上昇トレンドを示唆しています。逆に、胴体が黒や青などの場合は、終値が始値より安く、下降トレンドを示唆しています。
ローソク足チャートは、単独で見るよりも、複数のローソク足を連続して見ることで、よりトレンドやパターンを把握しやすくなります。 例えば、上昇トレンドの時には、陽線（赤や白抜きのローソク足）が続き、高値も切り上げていく傾向があります。下降トレンドの場合はその逆で、陰線（黒や青などのローソク足）が続き、安値も切り下げていきます。
ローソク足チャートの基本を理解した後は、様々なローソク足のパターンを学ぶことで、より深く市場の動きを分析できるようになります。
移動平均線でトレンドを把握
株価チャートには、ローソク足や出来高等、様々な情報が表示されていますが、その中でもトレンドを把握するのに役立つのが移動平均線です。移動平均線とは、一定期間の終値を平均して繋げた線のこと。
例えば、「25日移動平均線」なら、直近25日間の終値の平均をつなげた線を指します。この移動平均線を見ることで、短期的な価格変動に惑わされず、株価が上昇トレンド、下降トレンド、もみ合い状態のいずれにあるのかを判断することができます。
一般的に、移動平均線が上向きなら上昇トレンド、下向きなら下降トレンドと判断されます。また、株価が移動平均線を上抜けた場合は買いサイン、下抜けた場合は売りサインと解釈されることもあります。
移動平均線は、期間の設定によって見え方が変わります。短期的な動きを見る場合は短期間（例5日や10日）、長期的なトレンドを見る場合は長期間（例25日や75日）の移動平均線を用いるのが一般的です。
ただし、移動平均線はあくまでも過去のデータに基づいたものであり、未来の値動きを保証するものではありません。他のテクニカル指標と組み合わせて使うなど、総合的に判断することが重要です。
チャート分析の注意点
チャート分析は、過去の値動きから将来の価格動向を探る有効な手段になりえますが、100%確実な未来予測ツールではありません。 株価は企業の業績や経済状況、市場心理など、様々な要因によって変動します。テクニカル分析はあくまでも、これらの要因が織りなす複雑な値動きを、視覚的に捉え、ある程度の傾向を把握するためのツールと理解しておく必要があります。
また、分析手法や解釈は人によって異なり、絶対的に正しい分析というものはありません。 様々な指標や分析手法を学び、自分自身の投資スタイルに合った分析方法を見つけることが大切です。さらに、チャート分析だけに頼らず、企業の財務状況や経済指標なども参考にしながら、総合的な判断を心がけましょう。