額面発行を解説!投資初心者も安心の基本知識

額面発行を解説!投資初心者も安心の基本知識

投資をしたい

先生、投資の用語で『額面発行』ってどういう意味ですか?

投資研究家

良い質問だね!『額面発行』は、株式を発行する時の価格設定方法の1つだよ。簡単に言うと、株券に書いてある金額、つまり額面価格と同じ価格で新しい株を発行することなんだ。

投資をしたい

株券に書いてある金額と同じ価格で発行するってことですね。でも、それだと会社はなんで株を発行するんですか?

投資研究家

鋭いね! 実は額面発行は、会社設立時など、資金調達の初期段階で行われることが多いんだ。額面価格と発行価格が同じだから、投資家にとっては分かりやすく、会社にとっても資金調達しやすいというメリットがあるんだよ。

額面発行とは。

投資用語の「額面発行」とは、英語でpar issueといい、株式の額面価格で新規株式を発行することです。

額面発行とは?

額面発行とは?

「額面」とは、株券や債券などの有価証券に記載されている金額のことです。そして額面発行とは、企業が株式や債券を発行する際に、この額面を基準とする発行方法を指します。

例えば、1株あたり500円の額面で株式を発行する場合、投資家は1株につき最低でも500円を支払って購入することになります。

日本ではかつて額面発行が主流でしたが、近年では法律が改正され、額面を定めない「額面のない株式」の発行も可能になりました。

額面発行のメリット・デメリット

額面発行のメリット・デメリット

額面発行は、企業が債券を発行する際に、あらかじめ決めた価格で発行する方法です。発行価格と償還価格が同じであることが特徴で、投資家にとって分かりやすい仕組みとなっています。

では、額面発行にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

投資家にとって最大のメリットは、価格変動リスクが低い点です。償還価格があらかじめ決まっているため、満期保有すれば投資元本が保証されます。一方で、デメリットとしては、市場の金利変動による影響を受けにくい分、金利が高い時期には他の投資商品に比べてリターンが低くなる可能性がある点が挙げられます。

このように、額面発行にはメリットとデメリットの両方があります。投資判断をする際には、自身の投資スタイルやリスク許容度などを考慮し、慎重に判断することが重要です。

投資家への影響

投資家への影響

額面発行が投資家に与える影響は、発行価格と比べて債券価格がどのように変動するかを考える上で重要になります。 一般的に、市場金利が低下すると債券価格は上昇し、逆に市場金利が上昇すると債券価格は下落する傾向にあります。 額面発行の場合、発行価格は額面と同じであるため、市場金利の変動が債券価格に直接影響を与えます。

例えば、市場金利が低下した場合、額面発行された債券は相対的に利回りが高くなるため、投資家からの需要が高まり、債券価格は上昇します。 一方、市場金利が上昇した場合、額面発行された債券は相対的に利回りが低くなるため、投資家からの需要が減少し、債券価格は下落します。

このように、額面発行された債券は市場金利の変動の影響を大きく受けるため、投資家は市場動向に注意を払う必要があります。 特に、金利上昇局面においては、債券価格の下落によって損失を被る可能性が高まるため注意が必要です。

額面発行以外の株式発行方法

額面発行以外の株式発行方法

ここまで額面発行について解説してきましたが、実は現在、日本で株式会社が新たに株式を発行する場合、額面株式を選択することはできません。2001年の会社法改正により、株式発行はすべて「額面のない株式」を発行する方法へと一本化されたためです。

では、額面のない株式とはどのようなものなのでしょうか?簡単に言えば、発行する株式の価格を会社が自由に決めることができる株式のことです。従来の額面株式のように、一株あたりの最低発行価格という概念は存在しません。

この改正によって、企業はより柔軟に資金調達ができるようになりました。発行価格を市場の状況に合わせて自由に設定することで、より多くの資金を集めることが可能になったのです。

まとめ:額面発行の基礎知識を理解しよう

まとめ:額面発行の基礎知識を理解しよう

額面発行とは、株式や債券を発行する際に、証券の表面に記された金額を発行価格とする方法です。

株式投資において、企業の資金調達方法の一つとして重要な役割を担っています。
本記事では、額面発行の仕組みやメリット・デメリット、投資家への影響などを解説しました。 額面発行と時価発行の違いや、実際の投資における注意点なども紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

投資判断は自己責任で行いましょう。

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