立会外分売とは？メリット・デメリットと購入方法を解説
投資をしたい
先生、「立会外分売」って、大株主が株をたくさん売るって意味ですよね？ なんでわざわざ取引時間外に売るんですか？
投資研究家
良い質問ですね！ 実は、取引時間中にたくさんの株を一度に売ってしまうと、株価が大きく下がって他の株主の方に迷惑がかかってしまう可能性があるんです。そこで、取引時間外に、しかも決まった値段であらかじめ投資家に売り出すことで、株価の急落を防ぎながら、大株主は株を売却することができるんです。
投資をしたい
なるほど、みんなが取引していない時間に売ることで、影響を抑えているんですね。でも、それなら安く買えるチャンスってことですか？
投資研究家
その通り！ 立会外分売は、多くの場合、前日の株価よりも少し安く買うことができます。ただし、誰でも買えるわけではなく、証券会社を通じて申し込みが必要で、希望者が多い場合は抽選になることもあります。
立会外分売とは。
「立会外分売」とは、大株主が多くの株を一度に売却すると株価が大きく下がるのを防ぐために、証券取引所の取引時間外に、小口に分けて株を売却する方法です。
株を多くの人に買ってもらうことで、株主を増やしたり、取引を活発にしたりするために行われます。
売買は取引時間外にあらかじめ決まった価格で行われるため、株価の急落を防ぐことができます。
ただし、分売価格の基準となる日の株価操作や、条件発表前の勧誘などは禁止されています。
購入希望者は、受付期間が非常に短いので、証券会社のホームページなどをこまめにチェックする必要がありますが、通常の取引と比べて、手数料が無料であったり、前日の株価よりも安く購入できる可能性があるなどのメリットがあります。
立会外分売の仕組みをわかりやすく解説
株式投資をしていると「立会外分売」という言葉を耳にすることがあるかもしれません。立会外分売とは、市場が開いている時間外で、証券会社を通して株を売買することを指します。
通常、株式の売買は証券取引所を通じて行われますが、立会外分売は証券会社が間に入って、投資家に株式を売却します。この時、売却される株式は、主に大株主が保有している株式です。大株主は、保有株の一部を売却することで、資金調達を行うことがあります。
立会外分売は、市場価格よりも低い価格で株を購入できる可能性があるため、個人投資家にとって魅力的な投資機会となりえます。一方、株価が値下がりするリスクも孕んでいるため、注意が必要です。
投資家にとってのメリット・デメリット
立会外分売は、投資家にとってもメリットとデメリットが存在します。メリットとしては、一般的に市場価格よりも低い価格で購入できる点が挙げられます。これは、発行会社が市場価格への影響を抑えながら、まとまった数の株式を売却するために割引価格を設定することが多いためです。また、人気のある銘柄でも、抽選となるため購入しやすいという点も魅力です。一方、デメリットとしては、購入できる株数が限られている点が挙げられます。一般的に、立会外分売で購入できる株数は、希望数の全てが認められるわけではなく、抽選になる場合がほとんどです。そのため、思ったように投資できないケースもある点は理解しておきましょう。
立会外分売はなぜ行われる？企業側のメリット
企業が立会外分売を行う主な理由は、株式の流動性を高めるためです。流動性とは、簡単に言うと市場で株が売買しやすい状態のこと。流動性が高いと、株価が安定しやすくなり、新しい投資家も集まりやすくなるというメリットがあります。
また、立会外分売で少数株主を減らせるというメリットも見逃せません。少数株主が増えると、株主総会のお知らせなどの事務作業が増えてしまいます。立会外分売で株主数を絞り込むことで、経営の効率化を図ることができます。
立会外分売に参加する方法
立会外分売に参加するには、まず証券会社に口座を開設する必要があります。すでに口座を持っている方は、立会外分売の取扱いをしているかどうかを確認しましょう。取扱い銘柄や申込方法は証券会社によって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
証券会社で立会外分売の取扱いが確認できたら、次は購入の申し込みを行います。インターネットを通じて申し込みを行うのが一般的ですが、電話で受け付けている証券会社もあります。
購入申込期間は銘柄によって異なりますが、おおむね1〜2営業日程度です。期間内に申し込みを行い、抽選結果を待ちましょう。当選した場合は、指定された期日までに購入代金を支払うことで、株式を取得できます。
注意点：立会外分売のリスクと確認事項
立会外分売への参加は、必ずしも利益を保証するものではありません。投資にはリスクがつきものですが、立会外分売においても注意すべき点はいくつか存在します。
まず、株価が値下がりするリスクは常に念頭に置いておく必要があります。分売価格が決定した後、市場の状況によっては、購入価格を下回る可能性もあります。また、人気が集中しにくい銘柄の場合、抽選に漏れてしまうこともあります。特に、知名度の低い企業や規模の小さい企業の分売では、この可能性が高まります。
さらに、立会外分売の発表が、必ずしも株価上昇の要因となるわけではないことも理解しておく必要があります。企業の業績や今後の見通し、市場全体の動向など、株価に影響を与える要素は多岐にわたります。
立会外分売に参加する際には、事前に企業の業績や財務状況、将来性などを十分に調査し、投資判断はあくまでも自己責任で行うようにしましょう。