投資と平和:パックス・ブリタニカを知る
「パックス・ブリタニカ」とは、ラテン語で「イギリスによる平和」を意味する言葉です。1815年のナポレオン戦争終結から、1914年の第一次世界大戦勃発までの約100年間、イギリスが圧倒的な国力を背景に世界の覇権を握り、その結果として比較的安定した国際秩序が保たれていた時代を指します。この時代、イギリスは広大な植民地を築き、自由貿易を推進することで経済的な繁栄を享受しました。そして、その強大な海軍力によって世界の海を支配し、紛争の芽を摘むことで、 Pax Romana(パクス・ロマーナローマによる平和)になぞらえて「パックス・ブリタニカ」と呼ばれるようになったのです。