資金援助方式とは? 預金保険機構の役割
預金保険機構は、銀行などの金融機関が破綻した場合に、預金者を保護するために設立された機関です。預金保険機構は、破綻した金融機関の預金者に対して、預金保険法に基づき、一定額までの預金を保護します。
資金援助方式とは、預金保険機構が、破綻した金融機関に対して資金援助を行うことで、預金者の保護を図る制度です。従来の預金保険制度では、破綻した金融機関の預金は、預金保険機構によって保護されますが、その範囲は限定的でした。しかし、金融危機の発生などにより、預金者の保護をより強化する必要性が高まったことから、資金援助方式が導入されました。
資金援助方式には、主に以下の2つのタイプがあります。
1. -資本注入型- 預金保険機構が、破綻した金融機関に対して資本を注入することで、その経営を再建する方式
2. -ブリッジバンク型- 預金保険機構が、破綻した金融機関の業務を一時的に引き継ぐための銀行(ブリッジバンク)を設立し、その銀行を通じて預金者への払い戻しなどを行う方式
資金援助方式は、預金者の保護を強化するだけでなく、金融システムの安定化にも貢献すると期待されています。