投資の基礎知識!「キチンの波」とは?
- 「キチンの波」とは?約40ヶ月の景気循環
景気は常に一定ではなく、好景気と不景気を繰り返しながら変動しています。
「キチンの波」は、約40ヶ月周期で起こる景気の波のことを指し、経済学者ジョセフ・キッチンが提唱したことからこの名が付きました。
具体的には、設備投資を中心とした設備循環が関係しており、企業が設備投資を拡大すると生産活動が活発化し、経済が上昇気流に乗ります。
しかし、設備の供給過剰や需要減退などが起きると、設備投資は縮小し、景気は後退局面へと移していきます。
この約40ヶ月というサイクルはあくまで目安であり、実際には政治や国際情勢、技術革新など、様々な要因によって景気循環の期間は変動します。
そのため、「キチンの波」だけを頼りに投資を行うことは危険ですが、景気の波を捉える上での、ひとつの指標として知っておくと良いでしょう。