ハンバーガーが教える投資術?購買力平価のススメ
皆さんは、海外旅行に行った際に「現地の物価って日本と比べて高いのか安いのか?」と疑問に思ったことはありませんか?
そんな時に役立つのが「購買力平価」という考え方です。
購買力平価を簡単に説明すると、「異なる通貨の購買力を同じにする為の理論的な為替レート」のことです。
少し難しく聞こえるかもしれませんが、要は「同じ商品やサービスが、異なる国でいくらで買えるのか」を比較することで、通貨の割安・割高を判断する便利なツールなのです。
例えば、マクドナルドの「ビッグマック」を例に考えてみましょう。
日本でビッグマックが390円、アメリカで5ドルだとします。
この時、もし1ドル=100円の為替レートだとしたら、アメリカでのビッグマックの価格は日本円で500円となり、アメリカの方が割高ということになります。
このように、世界中で販売されている商品やサービスを比較対象にすることで、通貨の価値を直感的に理解することができます。
これが、購買力平価の面白いところです。
もちろん、購買力平価はあくまで理論上の数値であり、実際の為替レートとは異なる場合があります。
しかし、投資の世界では、長期的な為替レートの変動を予測する上で、購買力平価は重要な指標の一つとして参考にされています。