投資情報

投資判断の羅針盤!R&I格付けを徹底解説

投資の世界でよく耳にする「格付け」。企業や国が発行する債券の信用度を評価したもので、投資判断の重要な指標となります。数ある格付け機関の中でも、日本を拠点とする「R&I」は、国内投資家にとって特に重要な存在です。R&Iは、1960年に設立された、日本最古参の格付け会社です。日本経済新聞社のグループ企業として、日本経済に精通した分析力を強みとしています。独立性・客観性を重視した格付けは、国内外の機関投資家から高い評価を受けており、日本企業や金融商品の評価において、確固たる地位を築いています。
株式投資

原則禁止?投資用語「親引け」を解説

「親引け」とは、株取引における不正行為の一つで、証券取引等監視委員会が定める「相場操縦行為等監視指針」において「終値関与型」に分類される行為を指します。具体的には、特定の銘柄の株価を意図的に操作する目的で、取引終了間際(大引け直前)に大量の買い注文を出すことで、株価を釣り上げる行為を言います。親引けは、市場の公正性を歪め、他の投資家に不利益を与える可能性があるため、金融商品取引法で禁止されています。もし、親引けを行ったと判断された場合には、刑事罰や課徴金が科される可能性があります。
株式投資

眠れる資産?フェニックス銘柄を解説

一度は倒産、あるいは倒産寸前にまで追い込まれた企業のうち、その後経営を立て直して再び成長を遂げる企業のことを、フェニックス銘柄と呼びます。フェニックスは、ギリシャ神話に登場する不死鳥のこと。不死鳥のように、一度は窮地に陥りながらも再び力強く蘇ることから、このような名称が付けられました。フェニックス銘柄の魅力は、その高い成長性にあります。倒産や経営危機を乗り越えた企業は、過去の教訓から経営体制や事業構造を見直し、より強靭なビジネスモデルを構築しているケースが多いです。その結果、以前にも増して収益を拡大し、株価が大きく上昇する可能性を秘めているのです。
投資情報

企業年金における「財政再計算」とは?

企業年金は、従業員の将来のために積立を行い、長期的に運用を行う制度です。その中で、「財政再計算」は、将来の年金給付の安定的な支給を確保するために非常に重要な役割を担っています。財政再計算とは、簡単に言うと、企業年金の健全性を確認し、将来の見通しを立てるための定期的な健康診断のようなものです。具体的には、将来の年金支給額や積立金の運用状況などを、経済状況や人口動態などの変化を踏まえて再計算します。そして、もしも積立金の不足が見込まれる場合には、企業は掛金の増額などの対策を講じる必要があるのです。
投資情報

初心者向け:プライマリー・マーケットを理解しよう

プライマリー・マーケットとは、企業が新しく株式や債券を発行し、投資家に直接販売する市場のことを指します。イメージとしては、企業が資金調達のために、投資家に対して直接商品を販売する「お店」のようなものです。 株式投資に馴染みのある方なら、「新規公開株(IPO)」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。IPOは、未上場の企業が証券取引所に上場する際に、プライマリー・マーケットを通じて投資家に株式を売り出す、代表的な例の一つです。
投資情報

選択一時金とは?企業年金・DC制度での受取方法

企業年金制度には、老後の生活資金を年金として受け取る以外にも、一時金として受け取ることができる「選択一時金」という制度があります。選択一時金とは、退職時に加入していた企業年金制度で積み立てた資産を、一時金として受け取ることのできる制度です。選択一時金は、まとまった資金を一時的に必要とする場合、例えば住宅ローンの頭金や子供の教育資金などに活用することができます。また、投資に回すことで、年金よりも高いリターンを得られる可能性もあります。しかし、一時金として受け取ると、老後の生活資金が減少してしまうというデメリットもあります。また、一時金として受け取った場合、税金面で不利になる可能性もあります。選択一時金は、メリットとデメリットをよく理解した上で、自身のライフプランに合わせて選択する必要があります。
投資情報

企業年金と平滑化期間:5年ルールで何が変わる?

- 平滑化期間とは?年金資産運用への影響を解説 企業年金は、従業員の老後資金を形成する上で重要な役割を担っています。近年、企業年金の運用において「平滑化期間」というキーワードが注目されています。平滑化期間とは、企業年金の積立金運用において、短期的な運用成績の変動を和らげ、長期的な安定収益を確保するために設定される期間のことです。具体的には、企業年金の給付金の支払いに必要な額を算出する際、過去の一定期間の運用実績を平均化することで、極端な変動を抑制し、安定した給付を実現しようという仕組みです。従来、この平滑化期間は原則として「最長10年」とされてきましたが、2022年4月からは、企業年金連合会が運営する確定給付企業年金制度において、この期間を「最長5年」に短縮することが可能となりました。この変更は、年金資産の運用期間が長期化する中で、短期的な市場の変動リスクをより適切に反映させることで、年金財政の健全性を確保することを目的としています。しかし一方で、平滑化期間の短縮は、年金給付額の変動性を高める可能性も孕んでいます。企業は、従業員への丁寧な説明や、適切なリスク管理体制の構築など、新たな制度変更に対応した対策が求められます。
投資情報

在庫循環:景気を動かす40ヶ月の波

企業は、需要の変動に対応し、円滑に商品やサービスを提供するために、常に一定量の在庫を抱えています。しかし、景気動向や経済状況の変化によって、需要予測が外れ、在庫量が過剰になったり、逆に不足したりすることがあります。この、在庫量の増減が波のように経済全体に影響を及ぼすことを「在庫循環」と呼びます。
投資情報

将来の稼ぎを今知る?給与現価の意味と計算方法

給与現価とは、将来受け取る給与を、現在の価値に換算した金額のことを指します。将来受け取るお金は、利息やインフレーションの影響を受けるため、同じ金額でも現在の価値とは異なります。例えば、10年後にもらう100万円と、今すぐもらう100万円は、同じ金額でも価値が異なるということです。 給与現価を計算することで、将来受け取る給与の価値を、現在の視点から正しく評価することができます。
投資情報

価格の役割:投資における需要と供給のバランス

投資の世界では、常に価格が変動しています。株式、債券、不動産など、あらゆる資産には価格があり、その価格は絶えず変化しています。では、この「価格」とは一体何なのでしょうか? 簡単に言えば、価格は需要と供給のバランスによって決まります。 ある資産に多くの投資家が集まり、需要が高まれば価格は上昇します。逆に、投資家が興味を失い、需要が低下すれば価格は下落します。投資における価格を理解することは、投資判断を行う上で非常に重要です。 なぜなら、価格は市場のセンチメントや、その資産に対する期待を反映しているからです。価格の動きを分析することで、市場全体の動向や、個別の資産に対する投資家の見方を把握することができます。そして、その情報に基づいて、売買のタイミングを計ったり、投資戦略を立てたりすることができるのです。
投資情報

投資の世界の「投入物」:基礎知識と重要性

投資の世界でよく耳にする「投入物」。これは一体何を指すのでしょうか?簡単に言えば、投資によって経済活動に使われる資源や要素のことを指します。具体的には、資金、労働力、設備、技術、原材料などが挙げられます。例えば、新しい工場を建設する場合を考えてみましょう。この場合、建設に必要な資金はもちろん、工場で働く従業員、工場設備、生産技術、そして製品を作るための原材料が必要になります。これら全てが「投入物」です。投資は、このように様々な「投入物」を組み合わせることで、新たな価値を生み出し、経済を活性化させる役割を担います。
投資情報

投資信託の購入時手数料を徹底解説!

投資信託を購入する際にかかる費用のひとつに、「購入時手数料」があります。これは、投資信託の運用会社や販売会社に支払う報酬で、投資信託の購入金額に対して一定の割合で決められています。つまり、同じ投資信託でも、購入金額が大きければ大きいほど、支払う手数料も高くなるということです。
債券投資

EB債で投資戦略をレベルアップ!

EB債とは、企業が発行する「債券」の一種です。債券といえば、国が発行する「国債」を思い浮かべる方も多いかもしれません。 国債と比べて、EB債は企業が発行するため、一般的にリスクは高くなりますが、その分高い利回りが見込めます。EB債の魅力は、発行企業の業績が悪化した場合でも、株式に転換できる権利を持っている点です。株式に転換することで、株価上昇の利益を狙うことも可能です。もちろん、投資初心者の方にとっては、リスクや仕組みを正しく理解することが重要です。この特集では、EB債の基本から投資のポイントまで、わかりやすく解説していきます。
投資情報

移動平均線入門:株価分析の基本と活用法

移動平均線は、一定期間の終値を平均してつないだ線のことです。株価チャートにおいて、トレンドの確認や売買タイミングの判断に広く使われています。例えば、10日間の移動平均線であれば、毎日その日の終値を過去10日間に遡って平均し、その値をチャート上にプロットしていきます。これを日々繰り返すことで線が描かれ、これが移動平均線となります。
投資情報

投資とMTN:世界経済を読み解く鍵

世界経済のグローバル化が加速する中、国境を越えたモノやサービスの取引はますます活発になっています。この自由な貿易を支え、より公平で開かれたルールを作るための枠組みとして重要なのが、世界貿易機関(WTO)を中心に行われる多角的貿易交渉(MTN)です。MTNとは、WTOに加盟する複数の国や地域が参加し、関税や貿易障壁の削減・撤廃など、貿易に関する様々なルールについて交渉する場です。ここでは、世界経済を動かすMTNの基本的な仕組みや歴史、そして投資との関わりについて詳しく解説していきます。
投資情報

投資の「ポジション調整」を解説!

「ポジション調整」とは、投資において、保有している資産の構成比率を調整することを指します。例えば、ある株を多く持ちすぎてしまったり、逆に保有比率が低くなってしまったりした場合に、売買によってそのバランスを調整することを言います。相場環境や投資戦略の変化に合わせて、リスクとリターンのバランスを最適化するために重要な作業です。
投資情報

投資の基本!経常収支を理解しよう

「経常収支」。ニュースや経済番組で耳にする機会も多い言葉ですが、具体的に何を表しているのか、すぐに説明できるでしょうか? 投資の世界では、経済の動きを掴むことが非常に重要です。そして、国全体の経済状況を把握する上で、この経常収支は欠かせない指標なのです。この章では、投資初心者の方にも分かりやすく、経常収支の基礎知識とその重要性について解説していきます。
投資情報

投資の基礎知識:ADBって?

近年、投資の世界で耳にする機会が増えてきた「ADB」という言葉。一体どんな組織で、私たちとどんな関わりがあるのでしょうか?ADBとは、正式名称をアジア開発銀行といい、アジア太平洋地域の発展途上国の経済成長と社会開発を支援することを目的とした国際機関です。1966年に設立され、フィリピンに本部を構えています。ADB設立の背景には、第二次世界大戦後のアジア太平洋地域の貧困問題や経済格差の拡大がありました。当時、多くの国々が独立を果たしたものの、経済的に豊かになるための資金や技術が不足していました。そこで、先進国が協力してアジア太平洋地域の開発を支援する機関として、ADBが誕生したのです。ADBは、開発途上国に対して、インフラ整備や教育、医療などの分野で、融資や技術協力を行っています。具体的には、道路や橋、発電所などの建設、学校や病院の設立、企業への投資などを実施しています。これらの活動を通じて、貧困の削減や経済成長、人材育成などを支援し、アジア太平洋地域の持続可能な発展に貢献しています。
投資情報

投資の落とし穴!?契約締結前交付書面の重要性

投資の魅力的な話につい心が傾いてしまう一方で、リスクの説明を十分に受けずに契約してしまい、後から後悔するケースは少なくありません。 実は、金融商品への投資を勧誘する際には、金融機関は投資家に対して、商品内容やリスクなどを記した「契約締結前交付書面」を交付することが法律で義務付けられています。 この書面は、投資家を守るための重要な役割を担っており、投資判断を行う上で欠かせない情報が網羅されています。
投資情報

投資用語「モネ」って?

「モネ」とは、投資の世界において、まだ価値がはっきりしていない、将来大きく値上がりする可能性を秘めた銘柄のことを指します。 あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、投資の世界ではたびたび耳にするようになりつつあります。では、なぜ「モネ」と呼ばれるようになったのでしょうか?
投資情報

投資に影響大!生産年齢人口減少のゆくえ

- 投資に影響大!生産年齢人口減少のゆくえ-# 生産年齢人口とは?投資との関係を解説「生産年齢人口」とは、一般的に15歳から64歳までの人口を指し、国の経済活動を支える働き手の数を表す重要な指標です。この生産年齢人口は、国の経済成長や投資に密接に関係しています。生産年齢人口が多いということは、労働力が豊富で、商品の生産やサービスの提供が活発に行われることを意味します。これは企業の業績向上に繋がり、投資家にとって魅力的な投資先となります。逆に、生産年齢人口が減少すると、労働力不足や国内市場の縮小に繋がりかねません。そうなれば、企業の成長は鈍化し、投資家にとっても投資意欲が削がれる要因となります。特に日本では、少子高齢化が進み、生産年齢人口の減少が深刻化しています。そのため、生産年齢人口の減少がもたらす経済への影響や、投資戦略への影響を理解しておくことが重要です。
投資情報

企業分析で未来を掴む!ボトムアップ投資

ボトムアップ・アプローチとは、個別企業の分析に焦点を当てて投資先を選定する手法です。マクロ経済の動向や業界全体の分析を重視するトップダウン・アプローチとは対照的な投資戦略として知られています。ボトムアップ・アプローチでは、企業の財務状況、収益性、成長性、競争優位性などを分析し、内在的な価値を見極めることに重点を置きます。そして、市場において undervalue、つまり「割安」と判断された企業の株式に投資を行います。 このアプローチは、市場全体の動向に左右されにくいというメリットがあります。なぜなら、たとえ市場全体が低迷していても、将来性のある企業であれば成長を続け、株価の上昇も見込めるからです。企業分析に必要な知識や情報収集の労力は必要となりますが、その分析力が、未来を見据えた投資成果に繋がっていくと言えるでしょう。
株式投資

額面株式とは?知っておきたい投資の基礎知識

株式会社が発行する株式には、「額面株式」と「無額面株式」の2種類が存在します。このうち、額面株式とは、株式1株あたりにあらかじめ金額が定められている株式のことを指します。この金額は「額面」と呼ばれ、かつては株式投資を行う上で重要な指標の一つとして考えられていました。具体的には、企業が新たに資金を調達する際に、この額面を基準として株式が発行されていました。例えば、額面500円の株式を100株発行する場合、企業は投資家から5万円(500円×100株)の資金を調達することになります。
投資情報

投資の基礎知識:スタグフレーションとは?

スタグフレーションとは、景気が停滞しているにもかかわらず、物価が上昇し続ける経済現象のことです。 stagflationという言葉は、stagnation(停滞)とinflation(インフレーション)を組み合わせた造語です。通常、景気が悪化すると需要が減退し、物価は下落する傾向にあります。しかし、スタグフレーションは、供給側の問題、例えば原油価格の高騰や供給不足などによって発生し、景気低迷と物価上昇という、相反する経済現象が同時に起こるのが特徴です。