投資情報

投資初心者必見!知っておきたい『逆ザヤ』

FX取引などでよく耳にする「逆ザヤ」。一見難しそうに聞こえますが、仕組み自体はシンプルです。 「ザヤ」とは、本来、売値と買値の価格差のことを指します。例えば、あなたが100円で買ったものを105円で売ったとします。この場合、5円の利益が生まれましたが、これが「ザヤ」にあたります。では、本題の「逆ザヤ」とは何かというと、簡単に言うと「ザヤがマイナスになっている状態」のことを言います。つまり、売値よりも買値の方が高くなってしまっている状態です。通常の商売では考えにくい状況ですが、FXなどの金融商品では、この「逆ザヤ」が発生することがあります。
投資情報

街角景気で読み解く日本経済

景気動向を探る上で、マクロ経済指標と並んで注目されるのが「街角景気」です。街角景気は、実際に経済活動に携わる人々の肌感覚を反映しており、景気ウォッチャー調査と呼ばれる独自の調査方法で数値化されます。景気ウォッチャー調査は、内閣府が毎月実施している調査で、全国各地の事業者約2,800人を対象に、景気に関する意見や見通しをヒアリングするものです。具体的には、飲食店や小売店、タクシー運転手など、消費者と接する機会の多い業種の人々に、現在の景況や今後の見通しについて尋ねます。調査で得られた回答は、景況感を示す「現状DI」と、先行きを見据えた「先行きDI」としてまとめられます。DIはDiffusion Indexの略で、景気が「良い」と回答した人の割合から「悪い」と回答した人の割合を引いた数値です。DIが50%を上回れば景況感が良い、下回れば悪いと判断されます。街角景気、すなわち景気ウォッチャー調査は、景気の現状把握だけでなく、今後の動向を予測する上でも重要な指標となっています。毎月の調査結果とマクロ経済指標を比較分析することで、多角的な視点から日本経済を展望することができます。
投資情報

金融庁「特別検査」:大口債務者向けの融資を検証

金融庁は、金融機関の健全性を維持し、金融システムの安定を図るため、金融機関に対して定期的に検査を行っています。 その中でも、「特別検査」は、特定のテーマや問題点に焦点を当て、より詳細な調査を行うものです。今回の特別検査では、大口債務者、つまり多額の融資を受けている企業への融資状況が検証対象となっています。金融機関は、融資先の企業の財務状況や返済能力を適切に評価し、そのリスクに見合った融資を行う必要があります。もし、この評価が甘く、過剰な融資が行われていれば、金融機関自身の経営が不安定になる可能性も孕んでいます。金融庁は、今回の特別検査を通じて、金融機関の融資体制の改善を促し、金融システム全体の安定化を目指します。
投資情報

貯蓄のクセを数値化?MPSで投資を理解

「MPS」とは、Marginal Propensity to Save の略で、日本語では限界貯蓄性向と呼ばれます。 簡単に言うと、収入が増えた時に、そのうちどれくらいを貯蓄に回すかという割合を示す指標です。 例えば、収入が10万円増えた時に、そのうち2万円を貯蓄に回すとすると、MPSは0.2となります。このMPSは、個人の消費や貯蓄の傾向を理解する上で重要な指標となります。
投資情報

投資にどう影響?知っておきたい「移転所得」

投資を考える上で、様々な経済用語が登場します。その中でも、あまり聞き馴染みのない「移転所得」という言葉。一体どんなものなのでしょうか? 簡単に言うと、移転所得とは、労働や生産活動への直接的な対価として得られる所得ではなく、政府や企業などから一方的に給付される所得のことを指します。 具体例としては、年金、雇用保険、児童手当などが挙げられます。 これらは、労働の対価として受け取る給与とは異なり、社会保障制度の一環として支給されるものです。また、企業から株主に対して支払われる配当金も、株式の保有という資産に対する対価として支払われるものであり、移転所得に分類されます。
先物取引

商品市場デリバティブ取引入門

商品市場デリバティブ取引とは、将来のある時点における商品の価格をあらかじめ決めておく取引のことです。例えば、原油や金、小麦などの価格変動リスクをヘッジするために利用されます。デリバティブ取引では、原資産である商品を実際に売買するのではなく、価格変動に基づいた差額をやり取りする点が特徴です。そのため、現物の受け渡しは基本的には行いません。商品市場デリバティブ取引は、価格変動リスクをヘッジする効果的な手段として、多くの企業や投資家に利用されています。
投資情報

将来設計の基礎知識!DB(確定給付企業年金)とは?

DB(確定給付企業年金)とは、企業が従業員のために将来受け取ることができる年金を準備する制度の一つです。将来受け取れる年金額が予め決まっているのが特徴です。毎月の給与から決められた掛金が天引きされ、会社が年金資産を運用し、従業員の退職後に給付額を保証します。 つまり、老後の生活設計を立てやすくなる一方、運用成績が悪化しても会社が給付額を補填する義務を負います。
FX投資

FXで必須!ディーリングの意味とは?

「ディーリング」とは、FXにおいて非常に重要な概念です。簡単に言えば、通貨を売買する行為そのものを指します。例えば、円を売ってドルを買う、ドルを売ってユーロを買うといった取引は、全てディーリングに該当します。
投資情報

コツコツ積み立て投資術

将来のお金について不安を感じながらも、「投資はまとまった資金が必要」と思い込んでいませんか? 実は、少額から始められる投資方法もあるんです。本記事では、毎月無理なく続けられる「積み立て投資」について解説していきます。少額投資から始めるメリットや具体的な方法、注意点までご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみて下さい。
不動産投資

サブプライムローンとは?仕組みと世界への影響

サブプライムローンとは、簡単に言うと「信用力の低い借り手向けに、高い金利で貸し出す住宅ローン」のことです。 この「信用力の低い借り手」とは、例えば過去にローン返済の延滞を繰り返していたり、安定した収入がないなど、一般的なローン審査では通過するのが難しい人を指します。通常のローンよりも高い金利設定となっている分、貸し手側はリスクをある程度相殺できる仕組みとなっています。しかし、借り手にとっては返済の負担が大きいため、滞納や債務不履行に陥るリスクも高くなります。
株式投資

1株あたり純資産でわかる企業の魅力

1株あたり純資産(BPS)は、企業の純資産を発行済株式数で割って算出される指標です。企業が保有する資産から負債を差し引いた純資産を、株主の数で割ることで、1株あたりどれだけの純資産を持っているかを表しています。この数値が高いほど、企業の財務状況が良好で、株主としての価値が高いと判断されます。
投資情報

投資のキーワード:骨太の方針を読み解く

毎年、投資家や経済界から注目を集める「骨太の方針」。これは、政府がその年の経済財政運営の基本的な方向性を示す重要な政策文書です。正式名称は「経済財政運営と改革の基本方針」といい、6月頃に閣議決定されます。骨太の方針では、日本経済が抱える課題や中長期的な視点での目標、そしてそれらを達成するための具体的な政策などが盛り込まれます。特に、成長戦略は投資家にとって大きな関心事です。骨太の方針で重点分野として挙げられた業界は、政府の政策的な支援や規制緩和などが期待できるため、投資対象として有望視されます。逆に、方針に沿わない、あるいは重点から外れた分野は、成長が鈍化する可能性もあり、投資判断には注意が必要です。具体的には、過去には「Society 5.0」や「デジタルトランスフォーメーション(DX)」などが骨太の方針で重点分野として位置付けられ、関連企業の株価が上昇しました。このように、骨太の方針は政府の政策意図を読み解くための重要な手がかりとなり、投資戦略に大きな影響を与える可能性があります。骨太の方針は、単なる政府の発表資料ではなく、投資判断に活用できる重要な情報源と言えるでしょう。
投資情報

知って得する!投資用語「通知払い」とは?

「通知払い」とは、あらかじめ支払日や金額が決められておらず、債務者からの通知によって支払いが行われる方法です。投資の世界では、主に債券の利払いや償還の際に用いられます。例えば、企業が発行する社債の場合、利払日や償還日が決まっているケースが多いですが、通知払い型の社債の場合、企業側が資金状況などを考慮して、利払い日や償還日、そしてその金額を投資家に通知した上で支払います。このように、通知払いは、従来の支払い方法とは異なる点があるため、投資家は事前に仕組みを理解しておくことが重要です。
投資情報

資産運用成功の鍵!「PLAN-DO-SEE」とは?

「PLAN-DO-SEE」とは、目標達成のために計画を立て、実行し、評価と改善を繰り返すフレームワークです。元々はビジネスの世界で広く知られる「PDCAサイクル」を、資産運用に応用した考え方と言えます。PDCAサイクルでは、「Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)」の順にサイクルを回していきますが、「PLAN-DO-SEE」では「Check(評価)」が「See(観察)」に、「Act(改善)」が「Evaluation(評価・改善)」に置き換わっています。これは、資産運用においては短期的な結果だけを見て改善策を打つのではなく、市場の動向や自身の状況をじっくりと観察し、長期的な視点を持って評価・改善することが重要だからです。
FX投資

有事のスイスフランとは?

スイスフランは、その安定性と信頼性の高さから、「有事のフラン」として知られています。スイスは永世中立国であり、政治的にも経済的にも安定していることから、国際的な危機が発生すると、安全資産としてのスイスフランの需要が高まり、価値が上昇する傾向があります。 スイスフランは、CHFと表記され、スイスおよびリヒテンシュタインの法定通貨です。 補助通貨単位は、サンチーム(Rp.)です。1スイスフラン=100サンチームとなります。スイスフランの為替レートは、ユーロや米ドルと比較して比較的安定しており、投資家や企業にとって魅力的な通貨となっています。
債券投資

社債投資の基礎: リスクとリターンを理解する

社債とは、企業が資金調達のために発行する債券のことです。株式投資と比較されることが多いですが、株式が企業の ownership を示すのに対し、社債は企業にお金を貸したことを示す点が大きく異なります。つまり、社債の投資家は、企業に対して貸付を行い、その対価として利息を受け取ることになります。また、満期が来れば、投資家は企業から元本を受け取ることができます。このように、社債は株式よりもローリスク・ローリターンな投資対象として知られています。
投資情報

投資の基礎知識:数理上資産額とは?

「数理上資産額」とは、簡単に言うと、将来受け取るお金を今の価値に換算した金額のことです。例えば、1年後にもらえる100万円は、今すぐもらえる100万円と価値が違いますよね?当然、今すぐもらえた方が嬉しいし、今すぐもらえる100万円の方が価値が高く感じます。これは、今すぐもらったお金はすぐに投資に回したり、使ったりできるためです。数理上資産額は、このように時間差による価値の違いを考慮して、将来のお金の価値を現在の価値に換算した金額なのです。この考え方は、投資判断において非常に重要となります。将来受け取れるお金が、今どれだけの価値を持つのかを理解することで、より適切な投資判断を下せるようになるでしょう。
投資情報

デリバティブ入門:仕組みとリスクを理解する

デリバティブとは、株式や債券、通貨、金などの原資産と呼ばれる資産の価格変動に基づいて、その価値が変動する金融商品のことを指します。デリバティブ自体は原資産ではなく、原資産の価格変動を利用して利益を狙ったり、リスクをヘッジするために利用されます。例えば、将来の特定の日にちに、ある価格で原資産を買う、または売る権利を売買するといった取引が挙げられます。この権利は義務ではないため、状況に応じて権利を行使するか、放棄するかを選択することができます。デリバティブは、その柔軟性と多様性から、リスク管理、投資、投機など、さまざまな目的で利用されています。金融市場において重要な役割を担う一方、その複雑さゆえに、理解不足による思わぬ損失を被る可能性も孕んでいます。
投資情報

投資家が注目する「大循環」とは?

「大循環」という言葉をご存知でしょうか。これは、約50~60年周期で起こるとされる世界経済の長期的な景気循環のことを指し、別名「コンドラチェフ波」とも呼ばれています。1920年代にロシアの経済学者、ニコライ・コンドラチェフが提唱した概念です。この理論では、世界経済は「繁栄期」「後退期」「調整期」「回復期」「好況期」という5つの波を繰り返しながら成長していくとされています。そして、それぞれの期間は10~20年程度続くと考えられています。大循環は、技術革新や戦争、社会構造の変化など、様々な要因によって引き起こされると考えられていますが、そのメカニズムにはまだ不明な点が多く、議論の的となっています。しかし、過去の経済の歴史を振り返ると、確かに約50~60年周期で大きな好況と不況を繰り返してきたことも事実です。そのため、大循環は経済の長期的な動向を予測する上で、重要な指標の一つとして、投資家たちの間で注目されています。
投資情報

年金運用の要!運用指針を徹底解説

「老後の生活資金のために、年金積立金をどのように運用していくか」。これは、私たち一人ひとりの将来に関わる重要な問題です。年金積立金の運用は、専門家によって行われていますが、その指針となるのが「運用指針」です。この章では、年金積立金がどのような考え方に基づいて運用されているのか、「運用指針」の中身を分かりやすく解説していきます。老後の安心を支える年金制度について、一緒に考えていきましょう。
投資情報

投資用語「フェイバー」とは?初心者にもわかりやすく解説

「フェイバー」って言葉を投資の場で耳にしたことはありますか? 「フェイバー」とは、英語で「favor」と書き、日本語に訳すと「好意」「親切」といった意味になります。投資の世界では、ある銘柄や市場全体に対して「ポジティブな見方」「強気の見通し」を表す際に使われます。例えば、「市場は今のところ、円安フェイバーの状況だ」といった表現を目にします。これは、現在の市場は円安によって利益が出やすい状況、つまり円安が投資家に有利に働いていることを意味しています。
様々な投資

プライベートエクイティ入門:未公開企業投資の基礎

プライベートエクイティ(PE)とは、機関投資家や富裕層から資金を集め、未公開企業に投資を行う投資活動のことを指します。PEファンドは集めた資金で、成長が見込まれる未上場企業の株式を取得したり、経営不振の企業に対して事業再生を目的とした投資を行います。そして、企業価値を高めた後に株式を売却することで、投資資金を回収し、利益を上げます。PE投資は、伝統的な株式投資や債券投資と比較して、高いリターンを目指せる一方、流動性が低く、投資期間が長期にわたるという特徴があります。
制限・ルール

投資の落とし穴?利益相反とその影響

利益相反とは、ある立場の人が、自身の利益と相反する他者の利益のために行動しなければならない状況を指します。投資の世界では、金融機関やアドバイザーなどの専門家が、顧客の利益よりも自身の利益を優先して行動する可能性があり、注意が必要です。具体的な例としては、顧客に最適ではない金融商品を、高い手数料を得る目的で推奨するケースが挙げられます。また、金融機関が自己勘定取引で利益を得るために、顧客に不利な価格で証券を売買する可能性も考えられます。利益相反は、必ずしも違法行為ではありませんが、投資家にとって不利益となる可能性があることを理解しておく必要があります。投資判断を行う際には、利益相反の可能性を常に念頭に置き、客観的な情報に基づいて判断することが重要です。
投資情報

投資用語解説:遅延認識とは?

遅延認識とは、企業会計において、収益の計上を実際よりも遅らせる会計処理のことを指します。これは、企業が将来の業績悪化に備えて、現在の利益を圧縮し、将来の利益を水増しするために用いられることがあります。具体的には、収益の計上時期を遅らせる、費用を先送りする、資産の評価を低く見積もるといった方法が挙げられます。遅延認識を行うことで、企業は一時的に利益を少なく見せることができますが、これはあくまでも会計上の操作であり、実際のお金の動きとは異なる点に注意が必要です。