投資情報

総合型企業年金とは? 中小企業のための年金制度を解説

近年、従業員満足度向上や人材確保のために、福利厚生の一環として企業年金を導入する企業が増えてきました。 中でも、中小企業でも導入しやすいとされているのが「総合型企業年金」です。 この章では、総合型企業年金の特徴やメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
投資情報

侮蔑語「PIGS」が物語る欧州経済

2000年代後半、世界を震撼させたリーマンショックは、欧州経済にも大きな影を落としました。とりわけ、財政状況が脆弱な一部の国々が、経済危機によって深刻な財政難に陥ったのです。それはポルトガル、イタリア、ギリシャ、スペインの4カ国であり、これらの国名はそれぞれの頭文字を取って「PIGS」と揶揄されるようになりました。当初は経済ジャーナリストや市場関係者が用いていたこの言葉は、次第にメディアでも使われるようになり、4カ国の財政不安を象徴する侮蔑的な言葉として世界中に広まりました。リーマンショックという未曾有の危機は、欧州経済の抱える構造的な問題を浮き彫りにすると同時に、「PIGS」という言葉を生み出すことで、世界に衝撃を与えることになったのです。
投資情報

在庫循環:景気を動かす40ヶ月の波

企業は、需要の変動に対応し、円滑に商品やサービスを提供するために、常に一定量の在庫を抱えています。しかし、景気動向や経済状況の変化によって、需要予測が外れ、在庫量が過剰になったり、逆に不足したりすることがあります。この、在庫量の増減が波のように経済全体に影響を及ぼすことを「在庫循環」と呼びます。
投資情報

投資用語解説:DNSとは?

- 投資用語解説DNSとは? -# DNS(デジグネイティド・タイム・ネット・セトルメント)とは? DNS(デジグネイティド・タイム・ネット・セトルメント)とは、証券取引において、約定から受渡までの期間を定めた決済方法のことです。 具体的には、「取引日(T日)から数えて何営業日目に決済する」というルールに基づいて取引が行われます。 例えば、「T+2」と表記される場合は、取引日から2営業日後に決済が行われることを意味します。 DNSは、国際的な証券取引において広く採用されている決済方法であり、日本でも多くの金融商品取引で採用されています。
投資情報

時価主義会計入門:投資にどう影響?

- 時価主義会計とは?基本的な仕組みを解説 企業の財務状態や経営成績を把握するために欠かせない会計。 従来の会計では、取得原価を重視した計算が主流でしたが、近年注目を集めているのが「時価主義会計」です。 時価主義会計とは、資産や負債を、その時点における市場価格(時価)で評価する会計方法です。 これにより、企業の財務状況をよりリアルタイムに、そして市場の実態を反映した形で把握することが可能となります。 例えば、企業が保有する土地や建物を考えてみましょう。 取得原価主義では、購入時の価格で評価し続けるため、時間の経過とともにその価値が大きく変動している場合、現状を正しく反映しているとは言えません。 一方、時価主義会計では、現在の市場価格で評価するため、より正確な資産価値を把握できるというメリットがあります。 しかし、時価主義会計の導入は、市場価格の変動がそのまま企業の利益や資産に反映されるという側面も持ち合わせています。 そのため、企業にとってはメリットとデメリットをよく理解した上で、導入を検討する必要があります。
投資情報

投資の基礎知識:数理上資産額とは?

「数理上資産額」とは、簡単に言うと、将来受け取るお金を今の価値に換算した金額のことです。例えば、1年後にもらえる100万円は、今すぐもらえる100万円と価値が違いますよね?当然、今すぐもらえた方が嬉しいし、今すぐもらえる100万円の方が価値が高く感じます。これは、今すぐもらったお金はすぐに投資に回したり、使ったりできるためです。 数理上資産額は、このように時間差による価値の違いを考慮して、将来のお金の価値を現在の価値に換算した金額なのです。この考え方は、投資判断において非常に重要となります。将来受け取れるお金が、今どれだけの価値を持つのかを理解することで、より適切な投資判断を下せるようになるでしょう。
投資情報

「模様眺め」投資戦略のすすめ

「模様眺め」とは、投資の世界においては、すぐに売買の判断をせずに、市場の動向を見極めることを指します。株価や為替レート、金利などの経済指標が大きく変動している時や、世界情勢が不安定な時などに、投資家は「模様眺め」の姿勢を取り、リスクを回避しようとします。 具体的には、新規の投資を控えて様子を見たり、保有している資産の売却を一時的に停止したりする行動を指します。投資初心者の方にとっては、「模様眺め」はリスクを抑え、冷静に市場の動向を分析するための有効な戦略と言えるでしょう。
株式投資

株主還元だけじゃない?株主配分を理解しよう

企業が利益を上げた後、その利益をどのように使うかを決めることを、株主配分と言います。株主への還元だけが株主配分と思われがちですが、それだけではありません。大きく分けると、株主への還元と企業の内部留保の2つがあります。企業は、この2つのバランスをどのように取るかが、今後の成長戦略にとって非常に重要になります。
投資情報

日銀の固定金利オペとは?仕組みと影響を解説

固定金利オペとは、日本銀行(日銀)が金融機関との間で行う金融調節手段の一つです。具体的には、日銀が金融機関に対して、あらかじめ定めた金利(固定金利)で資金を供給するオペレーションのことを指します。 金融機関は、日銀が提示する金利と資金量を見て、応札します。この時、日銀は、市場の金利を一定の水準に誘導するために、固定金利オペを実施します。 例えば、市場金利が上昇しすぎた場合、日銀は固定金利オペによって金利の低下を促します。逆に、市場金利が低下しすぎた場合には、金利の上昇を促します。このように、日銀は固定金利オペを通じて、市場金利を適切な水準にコントロールしようとするのです。
投資情報

投資初心者のための実質GDP入門

「GDP」ってニュースなどでよく見聞きするけど、実際は何のこと?投資を始めるにあたって、GDPの理解は欠かせません。GDPとは「国内総生産」の略で、一定期間内に国内で生み出されたモノやサービスの付加価値の合計を表します。 しかし、経済活動は常に物価の影響を受けます。そこで、物価変動の影響を取り除き、純粋な経済成長を把握するために用いられるのが「実質GDP」です。実質GDPは、経済の規模や成長を測る上で非常に重要な指標となるため、投資家は必ず押さえておく必要があります。
投資情報

投資パフォーマンスを紐解く

投資において「パフォーマンス」とは、投資した資金がどれだけ増減したかを示す指標です。 投資の世界では、このパフォーマンスが非常に重要視されます。なぜなら、パフォーマンスが投資の成功を測る最もわかりやすい物差しとなるからです。 例えば、100万円を投資して1年後には110万円になっていれば、その投資のパフォーマンスは+10%となります。反対に、90万円に減ってしまったら、パフォーマンスは-10%です。
投資情報

定額購入法で賢く投資を始めよう

投資と聞くと、どうしても「難しそう」「損をするのが怖い」といったイメージが先行してしまう方も多いのではないでしょうか? そんな投資初心者の方でも、コツコツと無理なく資産形成ができる方法として注目されているのが「定額購入法」です。 定額購入法とは、毎月決まった日に、決まった金額で投資信託などの金融商品を、自動的に購入していく投資方法です。 例えば、毎月1万円ずつ投資信託を購入していく場合、価格が上昇している時は口数が少なく、下落している時は口数が多くなります。 価格変動のある金融商品を、常に一定の金額で購入し続けることで、購入単価が平均化されるため、高値掴みリスクを抑えながら、長期的な資産形成を目指すことができる点が、大きなメリットと言えるでしょう。
投資情報

投資用語「モネ」って?

「モネ」とは、投資の世界において、まだ価値がはっきりしていない、将来大きく値上がりする可能性を秘めた銘柄のことを指します。 あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、投資の世界ではたびたび耳にするようになりつつあります。では、なぜ「モネ」と呼ばれるようになったのでしょうか?
投資情報

投資指標のGNPを理解しよう

投資の世界では、様々な指標を参考にしながら、投資先を選定します。その中でも、GNPは国全体の経済規模を示す重要な指標の一つです。では、GNPとは一体どのようなものでしょうか?GNPはGross National Productの略で、日本語では国民総生産と訳されます。これは、ある一定期間(通常は1年間)に、国内に住む国民によって生産されたモノやサービスの付加価値の総額を表しています。ポイントは、国内で生産されたものだけでなく、海外で日本人や日系企業によって生産されたものも含まれるという点です。GNPを見ることで、その国の経済活動の水準を把握することができます。
投資情報

投資の基礎知識:相対売買とは?

相対売買とは、証券会社を介して、特定の当事者同士が直接株式を売買することを指します。通常の株式取引では、証券取引所を通じて不特定多数の投資家と売買を行うため、誰が取引相手かはわかりません。しかし、相対売買の場合、売主と買主は事前に条件交渉を行い、合意に至った場合にのみ取引が成立します。
投資情報

投資の基礎知識:資源配分を理解する

資源配分とは、限られた資源(時間、資金、労力など)を、どのように様々な用途に割り当てるかを決めるプロセスのことです。投資の世界では、これは自分の資金を、株式、債券、不動産、コモディティなど、どのような資産にどれだけの割合で配分するかを決定することを意味します。 例えば、100万円の投資資金を持っているとします。この100万円を、株式に70万円、債券に30万円といったように配分することを、資源配分と呼びます。もちろん、株式、債券以外にも、不動産やコモディティなど、投資対象は多岐にわたります。 資源配分は、投資目標やリスク許容度、投資期間などによって最適な組み合わせが異なってきます。そのため、自分自身の状況を把握した上で、適切な資源配分を行うことが、投資成功の鍵となります。
FX投資

投資用語「スポット」を解説!

「スポット」とは、取引において売買の契約と同時に決済を行う取引のことを指します。 つまり、取引を決めたその場で商品の受け渡しとお金の支払いが完了する取引形態です。 反対に、将来の特定の期日に受け渡しや支払いを行う取引は「先物取引」と呼ばれます。
投資情報

初心者向け:パッシブ運用で賢く資産運用を始めよう

- パッシブ運用とは?その仕組みをわかりやすく解説 資産運用に興味はあるけど、難しそうでなかなか踏み出せない…そんな悩みをお持ちのあなたへ。実は、特別な知識や経験がなくても、効率的に資産を増やせる方法があるんです。それが「パッシブ運用」です。 パッシブ運用とは、日経平均株価やTOPIXなどの市場平均に連動することを目指す運用方法のこと。わかりやすく言うと、市場全体に投資をするイメージです。具体的には、これらの指数に組み込まれている株をまとめて購入できる投資信託などを活用します。 パッシブ運用のメリットは、低コストで運用できる点です。 actively 運用のように、専門家が銘柄選択や売買タイミングを判断する必要がないため、運用にかかる手数料などのコストが抑えられます。 また、長期的な視点で安定した収益を目指せるのも大きな魅力です。市場全体に投資するため、個別銘柄のリスク分散にもなり、初心者の方でも安心して始めやすいでしょう。
投資情報

許容乖離率15%の意味とは?

投資の世界でよく耳にする「許容乖離率」。これは、目標とする価格や数値から、どれくらいまでならズレを許容できるのかを示す指標です。例えば、目標株価を1,000円とした場合、許容乖離率を15%に設定すると、株価が850円~1,150円の範囲内であれば保有し続ける、という判断基準になります。 この許容乖離率、投資スタイルや銘柄のボラティリティによって、適切な設定値は異なってきます。今回は、許容乖離率15%を例に、その意味や設定の際の注意点について詳しく解説していきます。
株式投資

整理銘柄とは?投資前に知っておくべきリスクと注意点

株式投資の世界では、様々な理由から売買に注意が必要な銘柄が存在します。その中でも、「整理銘柄」と聞いて、一体どんな銘柄なのか、不安に感じる方もいるかもしれません。ここでは、整理銘柄とは何か、その基礎知識について分かりやすく解説していきます。安心して投資判断を行えるよう、整理銘柄に関する基本的な知識を身につけていきましょう。
債券投資

外貨建債券: グローバル投資の選択肢

外貨建債券とは、発行体の国以外の通貨で発行される債券のことです。例えば、日本の企業が発行する米ドル建ての債券や、アメリカ政府が発行する円建ての債券などが挙げられます。通常の債券と同様に、発行体から利息を受け取り、満期日に元本が償還されます。外貨預金と混同されがちですが、外貨建債券はあくまで債券であるため、満期まで保有すれば額面通りの金額が償還されます。一方、為替変動の影響を受けるという側面も持ち合わせています。例えば、円安になると、外貨建ての債券は円換算での価値が上昇するため、為替差益を得ることができます。反対に、円高になると、円換算での価値が下落し、為替差損が発生する可能性があります。
投資情報

SRI投資とは? 未来を変える投資を始めよう

SRI投資とは、「社会的責任投資」の略称で、従来の財務情報だけでなく、企業の社会性、環境への配慮、企業統治なども考慮して投資を行うことを指します。 従来の投資は、企業の財務状況や業績を重視し、利益の最大化を追求してきました。しかし、SRI投資は、「企業は利益を追求するだけでなく、社会の一員としての責任を果たすべきである」という考え方に基づいています。 具体的には、環境問題、人権問題、企業倫理などに積極的に取り組む企業や、逆に、これらの問題を引き起こす可能性のある企業を投資対象から除外するなどして、投資を通じて社会全体をより良い方向へ導くことを目指します。
債券投資

初心者向け!ABS投資で資産運用を始めよう

- ABSとは?仕組みをわかりやすく解説 ABSは「Asset Backed Securities」の略称で、日本語では「資産担保証券」と呼ばれます。 住宅ローンや自動車ローン、クレジットカードの債権など、様々な資産を担保にして発行される証券のことです。 イメージとしては、銀行が住宅ローンを証券化して、投資家に販売しているようなものです。 投資家は、その証券を購入することで、ローンの金利収入を得ることができます。 ABSは、株式や債券とは異なる特徴を持つ投資対象として注目されています。
株式投資

投資用語「一部出来」って?その意味と注意点を解説

「一部出来」とは、注文を出した株数に対して、その一部のみが約定することを指します。例えば、1,000株の買い注文を出した際に、500株のみが約定し、残りの500株は未約定となる場合などが該当します。