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事業持株会社とは?仕組みとメリットを解説

事業持株会社とは、複数の事業会社を傘下に持ち、自らも事業活動を行う企業のことを指します。従来の純粋持株会社のように、子会社の経営管理に専念するのではなく、自らも特定の事業を行いながら、グループ全体の事業戦略を統括するのが特徴です。例えば、ある企業がアパレル事業と飲食事業を展開しているとします。この企業が事業持株会社に移行する場合、アパレル事業を行う子会社と、飲食事業を行う子会社を設立し、自らはグループ全体の経営戦略や資源配分などを担う形になります。
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投資指標「ラスパイレス指数」をわかりやすく解説

ラスパイレス指数って、耳慣れない言葉ですよね。一体どんな指標なのでしょうか?簡単に言うと、ラスパイレス指数とは、ある時点でのモノやサービスの価格が、基準とした時点と比べてどれくらい変化したのかを示す指標です。例えば、去年の物価と比べて、今年の物価がどれくらい上がったのかを測る際に使われます。重要なのは、ラスパイレス指数は「基準時点の消費量」を固定して計算するという点です。つまり、物価変動によって人々の消費行動が変化したとしても、その影響は考慮せずに計算されます。
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投資の基本!知っておきたい「要素所得」とは?

「要素所得」って、経済活動で収入を得る方法を分類したものの1つです。なんだか難しそうに聞こえるかもしれませんが、実は私たちの身近なものなんですよ。たとえば、あなたがアルバイトをして時給を得るとします。これは労働の対価として得られる「要素所得」です。他にも、土地を貸して家賃収入を得たり、預貯金で利子を受け取ったりするのも「要素所得」に含まれます。「要素所得」には、大きく分けて「雇用者報酬」「営業余剰・混合所得」「財産所得」の3種類があります。それぞれの違いは、次の章で詳しく解説していきますね!
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投資の落とし穴?「買手責任」の真実

「買手責任」という言葉をご存知でしょうか?これは、消費者や投資家が、商品の購入やサービスの利用、投資判断を行う際に、自ら情報収集や検討を行い、自己責任で判断しなければならないという原則です。例えば、あなたが中古車を購入する場合を想像してみてください。販売店は車の状態についてある程度の説明はしますが、全ての細かい傷や不具合を伝えることはできません。そのため、購入者は自ら車の状態をよく確認し、試乗するなどして、納得した上で購入する必要があります。これが買手責任の考え方です。投資の世界でも、買手責任は非常に重要です。投資家は、企業の財務状況や将来性、市場動向などを自分で分析し、投資のリスクを理解した上で、自己責任で投資判断を行う必要があります。販売会社やアドバイザーは投資のアドバイスをしてくれますが、最終的な判断は自分自身で行わなければならないのです。
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投資で注目の「クズネッツの波」とは?

「クズネッツの波」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?これは、経済活動と社会構造の関係性を分析した経済理論の一つで、約20年の周期で好況と不況を繰り返すというものです。この波を理解することで、中長期的な投資戦略に役立てることができます。具体的には、クズネッツの波は、設備投資のサイクルと深く関連していると言われています。企業は好況期に積極的に設備投資を行い、生産能力を高めます。しかし、過剰な投資は供給過多を生み出し、不況へと転換していきます。そして、不況期を経て設備の老朽化や需要の回復が見られるようになると、再び好況期へと向かうというサイクルです。
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投資の基礎: 商事信託とは?

商事信託とは、文字通り、商売や事業を行うことを目的とした信託のことです。具体的には、信託銀行などの受託者が、委託者である事業者から事業の運営や資産の管理・運用を任され、そこから生じる利益を受益者である投資家に分配します。投資家にとっては、間接的に事業に投資することで利益を得られる仕組みと言えるでしょう。
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ケインズ学派が説く!経済を動かす「有効需要の原理」

従来の経済学では、価格の柔軟性によって需要と供給は常に一致し、市場は均衡状態を保つと考えられてきました。しかし、1930年代の世界恐慌は、この考え方に根本的な疑問を投げかけました。ケインズ学派は、価格メカニズムの不完全さを指摘し、需要と供給が一致しない状況、つまり「非自発的失業」の存在を認めました。ケインズ学派は、市場メカニズムではなく、「数量調整」が経済を動かす重要な要因だと考えます。具体的には、企業は需要の増減に応じて生産量を調整し、雇用を増減させます。需要が増加すれば生産と雇用は拡大し、逆に需要が減少すれば生産と雇用は縮小します。このように、需要が経済活動を規定するという考え方が、ケインズ学派の中心的な主張です。
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投資用語解説:市場メカニズムと同義語

市場メカニズムとは、一言で言えば、「需要と供給」の関係によって価格が決まる仕組みのことです。もう少し詳しく説明すると、市場に参加するたくさんの買い手と売り手の行動によって、モノやサービスの価格が決定していくプロセス全体を指します。例えば、ある商品を欲しい人が多く需要が高い場合は、価格は上昇します。反対に、供給が需要を上回る場合は、価格は下落します。このように、市場メカニズムは、買い手と売り手のバランスによって価格が調整されていく、まさに市場経済の根幹となる仕組みと言えるでしょう。
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投資用語解説:自行為替とは?

「自行為替」とは、銀行が独自に設定した外国為替レートのことを指します。銀行は、顧客から預かった外貨を他の金融機関と売買したり、海外送金などの業務を行ったりする際に、この自行為替レートを使用します。私たちが銀行で外貨両替をする際などにも、この自行為替レートが適用されます。
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投資の基本!USD(米ドル)とは?

USDはUnited States Dollarの略称で、アメリカ合衆国の公式通貨です。通貨コードはUSDで、一般的には「米ドル」や「ドル」と表記されます。世界で最も取引されている基軸通貨であり、国際的な金融取引や貿易決済の中心的な役割を担っています。
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投資の基礎知識:最低積立基準額とは?

投資信託や積立NISAなどを利用して、コツコツと資産形成を始めたいと考えている方もいるのではないでしょうか?いざ投資を始めようと思った時、「最低積立基準額」という言葉が気になる方もいるかもしれません。この最低積立基準額とは、投資信託などを積立購入する際に、金融機関が設定している最低金額のことです。つまり、この金額以上から積立投資が可能になるということです。一般的に、最低積立基準額は金融機関や商品によって異なり、100円から始められるものもあれば、数万円必要なものまで様々です。そのため、投資を始める際には、事前に最低積立基準額を確認しておくことが大切です。
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投資の「ビッグバン」とは?わかりやすく解説

「ビッグバン」と聞くと、宇宙の起源を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、投資の世界にも「ビッグバン」と呼ばれる、業界に大きな変化をもたらす出来事があります。これは、特定の規制緩和や制度改革によって、金融市場が自由化・国際化し、業界構造が大きく変化する現象を指します。投資のビッグバンは、市場の流動性を高め、投資家にとってより多くの選択肢と機会を提供するという点で、非常に重要な意味を持ちます。それと同時に、競争の激化や新たなリスクの出現など、変化の波に乗り遅れないように注意すべき点も存在します。
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投資の基礎知識: 「利食い」で利益を確定!

投資を始めると必ず耳にする「利食い」という言葉。一体どんな意味なのでしょうか?簡単に言うと、「利食い」とは、保有している株や投資信託などの価格が上昇した時に売却して、利益を確定させることを指します。 例えば、1株1,000円で購入した株が、1,100円に値上がりしたとします。この時に売却すれば、1株あたり100円の利益が得られます。これが「利食い」です。「利食い」は投資において非常に重要な行動です。なぜなら、どれだけ価格が上がっても、実際に売却して利益を確定させなければ、それは「含み益」と呼ばれるものであり、実際のお金として手元には残りません。投資の世界では、「安い時に買って、高い時に売る」ことが鉄則です。「利食い」を適切に行うことで、初めて投資は成功と言えるでしょう。
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株価チャートの陽線とは?初心者向けに解説

株価チャートを見ると、赤や青、緑など色分けされたローソク足のようなものが並んでいますよね。この一つ一つを「ローソク足」と呼び、価格の変動を視覚的に表しています。そして、このローソク足の中でも、始値よりも終値が高くなった場合に描かれるのが「陽線」です。
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投資で知っておきたい「当年度剰余金」とは?

企業の業績を分析する上で、欠かせない指標の一つに「当年度剰余金」があります。この指標は、企業の年間の利益を示す重要な指標ですが、具体的に何を表しているのでしょうか?「当年度剰余金」とは、企業が一年間の事業活動を通じて得た収益から、全ての費用を差し引いた後に残る利益のことを指します。簡単に言えば、企業の「手元に残ったお金」と言えます。このお金は、企業の成長のために、設備投資や新規事業への投資、株主への配当金など様々な用途に活用されます。当年度剰余金が多いということは、それだけ企業が収益を上げ、健全な経営状態であることを示唆しています。投資家は、企業の将来性を評価する上で、当年度剰余金を重要な指標の一つとして参考にします。ただし、当年度剰余金だけで企業の全てを判断できるわけではありません。企業の規模や業種、事業内容によって、適切な当年度剰余金の額は異なります。他の財務指標と合わせて総合的に判断することが重要です。
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投資に必須!FOMCを理解する

FOMCとは、Federal Open Market Committeeの略称で、日本語では連邦公開市場委員会と呼びます。これは、アメリカの中央銀行である連邦準備制度理事会(FRB)において、金融政策を決める最高意思決定機関にあたります。具体的には、アメリカの金融政策の目標である「物価の安定」と「雇用の最大化」を達成するために、政策金利であるフェデラルファンド金利(FF金利)の誘導目標や、量的緩和などの金融政策を決定します。
投資情報

マーケットタイミング:勝てる投資戦略?

「マーケットタイミング」とは、株価の上がり下がりを予測し、絶好のタイミングで売買を行う投資戦略のことです。つまり、相場が安い時に買い、高くなった時に売ることで、利益の最大化を目指します。一見すると単純で魅力的な手法に思えますが、実際には非常に困難な戦略として知られています。
債券投資

初心者向け!ABS投資で資産運用を始めよう

- ABSとは?仕組みをわかりやすく解説ABSは「Asset Backed Securities」の略称で、日本語では「資産担保証券」と呼ばれます。住宅ローンや自動車ローン、クレジットカードの債権など、様々な資産を担保にして発行される証券のことです。イメージとしては、銀行が住宅ローンを証券化して、投資家に販売しているようなものです。投資家は、その証券を購入することで、ローンの金利収入を得ることができます。ABSは、株式や債券とは異なる特徴を持つ投資対象として注目されています。
投資情報

インサイダー取引:その違法性とリスク

インサイダー取引とは、証券取引において、一般に公開されていない重要な情報(重要事実)を知っている者が、その情報を利用して株式等の売買を行い、利益を得たり、損失を回避したりする行為を指します。具体的には、企業の合併や業績発表など、株価に大きな影響を与える可能性のある情報を事前に知り、その情報が公開される前に自社株を取引する行為が挙げられます。この行為は、情報を持たない一般投資家との公平性を欠き、市場の信頼を損なうため、金融商品取引法で厳しく禁止されています。
債券投資

初心者向け:外国債とは?

外国債とは、外国の政府や企業が発行する債券のことです。日本円ではなく、米ドルやユーロなどの外貨建てで発行されるのが特徴です。投資家は債券を購入することで、発行体に資金を貸し出すことになり、その見返りとして、利息を受け取ったり、満期日に元本が返済されたりします。
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投資判断の鍵!国民所得分析で経済を読み解く

- 国民所得分析とは?投資との関係性を解説投資を行う上で、経済状況の把握は欠かせません。経済の現状を分析するツールとして、国民所得分析は非常に有効な手段です。国民所得分析とは、一国の経済活動全体を、生産、分配、支出という三つの側面から捉え、それぞれのフローを明らかにするものです。具体的には、国内総生産(GDP)や国民所得、可処分所得といった指標を用いて分析を行います。これらの指標を分析することで、経済が拡大傾向にあるのか、縮小傾向にあるのか、といった全体像を把握することができます。投資判断において、国民所得分析は将来予測の重要な要素となります。例えば、GDPの成長率が高い場合は、企業の業績も向上しやすく、株式投資などが有利になる可能性があります。逆に、GDPが減少傾向にある場合は、企業業績が悪化し、株価が下落する可能性も考えられます。このように、国民所得分析は経済の全体像を把握し、投資判断を行う上で欠かせない要素といえるでしょう。
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資産運用入門: 証券投資とは?

証券投資とは、株式や債券などの証券を購入し、値上がり益や配当金・利息などのインカムゲインを得ることを目的とした投資です。銀行預金と比較して、一般的にリスクは高いですが、その分リターンも高くなる傾向があります。証券投資には、株式投資、債券投資、投資信託など様々な種類があります。どの証券に投資するかは、投資家の目標やリスク許容度によって異なりますので、事前にしっかりと検討する必要があります。
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投資と政府:知っておきたい「政府部門の役割」

投資の世界を考える上で、企業の業績や市場動向と並んで見逃せないのが「政府」の存在です。政府は経済活動の舞台となる環境を整備し、投資家と企業双方にとってより良い条件を生み出す役割を担っています。具体的には、税制優遇、補助金制度、インフラ整備、規制緩和など、多岐にわたる政策を通じて、投資を促進し、経済成長を促しています。政府の政策次第で、特定の産業が大きく成長したり、逆に衰退したりすることもあり得るため、投資家は政府の動向を常に注視する必要があります。
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投資初心者のための「保護預り」入門

投資を始めると必ず耳にする「保護預り」。一体どんな仕組みで、投資家である私たちにはどんなメリットがあるのでしょうか? 保護預りとは、証券会社が投資家から預かった有価証券を、証券会社自身の財産と分けて保管する仕組みです。例えるなら、銀行の貸金庫のようなイメージです。銀行に預けたお金と、貸金庫に預けた貴金属は別々に管理されていますよね。それと同じように、証券会社が万が一倒産した場合でも、保護預りされている資産は投資家に返還されるため、安心して投資を続けることができます。