時価主義会計入門:投資にどう影響?
- 時価主義会計とは?基本的な仕組みを解説
企業の財務状態や経営成績を把握するために欠かせない会計。
従来の会計では、取得原価を重視した計算が主流でしたが、近年注目を集めているのが「時価主義会計」です。
時価主義会計とは、資産や負債を、その時点における市場価格(時価)で評価する会計方法です。
これにより、企業の財務状況をよりリアルタイムに、そして市場の実態を反映した形で把握することが可能となります。
例えば、企業が保有する土地や建物を考えてみましょう。
取得原価主義では、購入時の価格で評価し続けるため、時間の経過とともにその価値が大きく変動している場合、現状を正しく反映しているとは言えません。
一方、時価主義会計では、現在の市場価格で評価するため、より正確な資産価値を把握できるというメリットがあります。
しかし、時価主義会計の導入は、市場価格の変動がそのまま企業の利益や資産に反映されるという側面も持ち合わせています。
そのため、企業にとってはメリットとデメリットをよく理解した上で、導入を検討する必要があります。