投資情報

国の財布の中身: 歳出って何?

私たちが日々生活する中で、道路や橋、学校、公園など、様々な公共サービスを利用しますよね。では、これらの公共サービスを提供するために必要な費用はどこから来ているのでしょうか? その答えは、国の予算、つまり「歳出」です。歳出とは、国が国民のために、そして国の発展のために使うお金のことです。国の財布から出ていくお金、と考えるとイメージしやすいでしょう。例えば、毎朝通学に使う道路の整備費用や、学校の先生のお給料、図書館で借りる本の購入費用なども、すべて国の歳出によって賄われています。 つまり、歳出は私たちの生活を支え、より豊かにするために欠かせないものなのです。
投資情報

知っておきたい「国民貸借対照表」入門

「国民貸借対照表」という言葉を耳にしたことはありますか? これは、ある時点における国の経済状態を、「資産」「負債」「正味資産」という視点からまとめた統計表のことです。家計簿のように、国全体でどれだけの資産を持ち、どれだけの負債を抱えているのかが一目でわかるようになっています。 この表を分析することで、国の経済状況や将来のリスクなどを把握することができます。
不動産投資

投資用語解説:特定関係法人とは?

特定関係法人とは、法人税法において、企業とその間で資本・人事・取引などの関係が密接であると認められる法人のことを指します。具体的には、親会社と子会社、兄弟会社などが該当します。特定関係法人との取引は、通常の取引とは異なる税務上の取り扱いを受ける可能性があります。これは、税負担を不当に軽減することを防ぐための措置です。投資を行う際には、特定関係法人に関する知識を深め、税務リスクを把握しておくことが重要となります。
投資情報

投資とデフレ:知っておきたい関係性とは?

デフレーションとは、モノやサービスの価格が継続的に下落していく経済現象を指します。簡単に言うと、「物価が長く下がり続ける状態」のことです。一見、物価が下がることは消費者にとって良いことのように思えます。しかし、デフレは経済全体に様々な悪影響を及ぼす可能性があり、注意が必要です。
投資情報

「r>g」で読み解く格差問題

「21世紀の資本」は、フランスの経済学者トマ・ピケティが2013年に発表した著書です。この本は、世界的に大ベストセラーとなり、格差問題に関する議論を巻き起こしました。ピケティは、膨大な歴史データを分析し、資本主義社会においては、労働による所得よりも資本による所得の方が大きくなる傾向があり、それが格差拡大の根本的な原因だと主張しました。彼はこの現象を「r>g」という有名な不等式で表しています。ここで、「r」は資本の収益率を、「g」は経済成長率を表しています。つまり、経済成長よりも資本の収益率の方が高ければ、格差は拡大していくことになります。ピケティの主張は、世界中で大きな反響を呼びました。彼の分析は、格差社会の現状を浮き彫りにし、その解決策を考えるための重要な視点を提供したと言えるでしょう。彼の提起した問題は、現代社会においても重要なテーマであり続けています。
投資情報

将来設計の要!退職給付を理解しよう

退職給付とは、会社が従業員に対して、長年の勤務に対する感謝の気持ちと、退職後の生活を支えるために支給するお金のことです。将来受け取れるお金として、給与の一部を会社に積み立てていると考えることもできます。退職金や企業年金といった言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか? 実は、これらは退職給付の種類の一つなのです。
税金

投資損失を次年度以降に持ち越し!繰越控除を徹底解説

投資で損失が出てしまった場合、確定申告をすることで税金の一部を取り戻せることをご存知ですか?「繰越控除」という制度を利用すれば、損失を最大3年間、次年度以降に持ち越して、利益と相殺することが可能です。この仕組みにより、結果的に支払う税金を減らす効果が期待できます。本記事では、繰越控除の仕組みや対象となる損失、具体的な手続き方法などをわかりやすく解説していきます。投資初心者の方や、繰越控除について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
投資情報

株価チャートの陽線とは?初心者向けに解説

株価チャートを見ると、赤や青、緑など色分けされたローソク足のようなものが並んでいますよね。この一つ一つを「ローソク足」と呼び、価格の変動を視覚的に表しています。そして、このローソク足の中でも、始値よりも終値が高くなった場合に描かれるのが「陽線」です。
投資情報

投資の基本!分散投資でリスクを減らそう

「卵は一つのカゴに盛るな」ということわざを聞いたことがありますか?これは投資にも当てはまります。投資の世界では、一つの投資対象に集中して資産を預けるよりも、複数の投資対象に分けて投資する方が、リスクを減らせると言われています。これを「分散投資」と言います。
株式投資

PTS投資入門:取引の仕組みとメリット

- PTSとは?証券取引所との違い投資を始めようと思った時、多くの人は「証券取引所」を思い浮かべるでしょう。しかし、近年では証券取引所以外の取引手段として「PTS」も注目を集めています。PTSは、Private Trading System(私設取引システム)の略称で、証券取引所とは異なる特徴を持つ取引の場です。PTSと証券取引所の最大の違いは、運営主体にあります。証券取引所は、金融商品取引法に基づいて設立された株式会社が運営しています。一方、PTSは証券会社などの金融機関が独自に運営しています。この違いは、取引時間や手数料、取引できる銘柄などに違いを生み出しています。例えば、PTSでは証券取引所が開いていない夜間や早朝でも取引が可能な場合があります。また、手数料が証券取引所よりも安いケースも多いです。さらに、PTSでは証券取引所では取り扱っていない新興企業の株式や、海外株式など独自の銘柄が取引できる場合があります。PTSは、このように証券取引所とは異なる特徴を持つため、投資家にとって新たな選択肢となっています。自分の投資スタイルやニーズに合わせて、PTSと証券取引所を使い分けることが重要です。
債券投資

利付金融債で賢く投資

利付金融債とは、銀行や証券会社などの金融機関が発行する債券の一種です。発行体が投資家からお金を借りる際に発行する「借用証書」のようなもので、あらかじめ決められた利息が定期的に支払われ、満期日には元本が償還されます。
株式投資

投資の基礎知識:浮動株とは?

株式投資を始めるにあたって、企業の規模や株価の動きを理解することは非常に重要です。その指標の一つとして「浮動株」があります。浮動株とは、市場で自由に売買できる株式の数を指します。発行済み株式総数から、特定の大株主や会社関係者が保有する株式数を差し引いたものが浮動株となります。例えば、ある企業が発行済み株式総数100万株のうち、創業家一族が40万株、役員が10万株を保有しているとします。残りの50万株が市場で自由に売買できる株式、つまり浮動株となります。
FX投資

IMM通貨ポジションを読み解く

IMM通貨ポジションとは、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)に上場している通貨先物における、取引主体別の建玉状況をまとめたレポートのことです。具体的には、大口投機筋やヘッジファンド、銀行、事業法人などのグループごとに、主要な通貨に対する買い越し額(ロングポジション)と売り越し額(ショートポジション)の差引残高が週次で公表されています。このレポートは、将来の為替レートの動きを予測する上で、市場参加者のセンチメントを把握するための重要な指標として、多くの投資家やアナリストに活用されています。
債券投資

債券投資の基礎: 裸値段を理解する

債券投資を始めるにあたって、「債券価格」は切っても切り離せない要素です。しかし、いざ債券価格について調べてみると、「額面価格」「発行価格」「市場価格」「クリーン価格」「ダーティ価格」など、様々な言葉が出てきて混乱してしまう方もいるのではないでしょうか?実は、これらの価格の違いを理解することは、債券投資の基礎を築く上で非常に重要です。今回は、債券価格の2つの側面について、それぞれ詳しく解説していきます。
投資情報

知っておきたい金融用語: BOEとは?

BOEとは、Bank of Englandの略称で、日本語ではイングランド銀行と訳されます。1694年に設立された、世界で最も古い中央銀行の一つとして知られています。BOEは、イギリスの中央銀行として、金融政策や金融システムの安定化において重要な役割を担っています。具体的には、物価の安定化を目標に政策金利を決定したり、銀行への貸出や国債の購入を通じて市場に資金を供給したりしています。また、通貨発行権も有しており、イギリス経済にとって非常に重要な役割を担う機関と言えるでしょう。
投資情報

投資効果増幅!租税乗数の仕組み

- 租税乗数とは?基礎から解説政府が行う経済政策の一つに、減税があります。減税は、企業や家計の税負担を軽減することで、経済活動を活発化させる効果が期待できます。そして、この減税の効果を分析する上で重要な指標となるのが「租税乗数」です。租税乗数とは、減税額1単位あたり、どれだけ国民所得が増加するかを示すものです。例えば、租税乗数が2の場合、1兆円の減税を行うと、国民所得は2兆円増加すると予測できます。租税乗数は、政府が行う減税が、民間経済活動に波及効果をもたらすことを示しています。減税によって企業は投資を増やし、家計は消費を増やすことで、経済全体が活性化していくのです。ただし、租税乗数の効果は、経済状況や減税の内容によって大きく変動します。そのため、政府は減税の効果を最大限に引き出すために、租税乗数を考慮しながら、適切な政策を実施していく必要があります。
様々な投資

企業年金入門: 総合設立とは?

厚生年金基金には、大きく分けて「単独設立」と「総合設立」の2つの設立形態があります。単独設立とは、1つの企業が単独で設立する形態です。一方、総合設立とは、複数の企業が共同で設立する形態を指します。このため、総合設立の場合、複数の企業の従業員が加入することになります。
先物取引

WTI原油先物価格とは?経済指標としての重要性

WTI原油先物価格は、一言で言えば、将来のある時点におけるWTI原油の取引価格を、現時点で確定させる取引のことを指します。WTI原油は、アメリカ合衆国で産出される原油の中でも、特に品質が良いとされる銘柄です。この原油は、ガソリンやプラスチックなど、様々な製品の原料として世界中で利用されています。そして、「先物」とは、将来の特定の日に、あらかじめ決められた価格で、ある商品を取引することを約束する契約のことです。つまり、WTI原油先物価格は、将来の特定の日に、WTI原油をいくらで売買するかを、現時点で決めておくための価格なのです。この価格は、需要と供給の関係によって日々変動しています。例えば、世界経済が活況で原油の需要が高まれば、価格は上昇する傾向があります。逆に、景気が減速して原油の需要が減退すれば、価格は下落する傾向があります。
投資情報

これだけは知っておきたい!外国証券取引口座約款の基礎

外国証券取引口座を開設する際、必ず目にすることになる「外国証券取引口座約款」。聞き慣れない言葉に戸惑う方もいるかもしれません。簡単に言えば、これは証券会社と投資家である私たちの間で結ぶ、いわば「ルールブック」のようなものです。この約款には、外国証券の取引や口座管理に関する様々なルールが事細かに記載されています。例えば、取引手数料や口座管理手数料、取引時間、注文方法、情報提供のルール、そして万が一トラブルが起きた場合の対処法などが定められています。つまり、外国証券取引口座約款は、私たち投資家と証券会社の権利と義務を明確にし、安全かつスムーズな取引を実現するために非常に重要な役割を担っているのです。
投資情報

投資で役立つ!無限等比級数の公式とは?

投資の世界では、将来の収益を予測したり、複利効果を計算したりする場面で数学の知識が役立ちます。その中でも、無限に続く等比数列の和を求める「無限等比級数の公式」は、長期的な視点で投資を考える際に強力なツールとなります。無限等比級数とは、一定の規則に従って無限に続く数字の列を足し合わせたものです。例えば、1+1/2+1/4+1/8+… は、初項が1で、公比が1/2の無限等比級数です。直感的には、無限に数字を足していくため、和も無限大に発散してしまうように思えるかもしれません。しかし、公比の絶対値が1未満の場合、無限等比級数は特定の値に収束することが知られています。そして、この収束する値を求めるのが「無限等比級数の公式」です。具体的な公式は次のようになります。後ほど詳しく説明しますが、この公式を使うことで、一見複雑に見える将来の収益予測なども、簡単な計算で求めることができるようになります。
投資情報

投資初心者のためのAS曲線入門

AS曲線とは、Aggregate Supply curveの略で、日本語では総供給曲線と呼ばれます。これは、財・サービスの供給量と物価水準の関係を示したものです。 需要が増えて物価が上昇すると、企業はより多くの利益を得られるため、生産を増やします。 このため、AS曲線は右上がりの曲線として描かれます。
投資情報

投資用語解説:政府負担金とは?

政府負担金とは、国や地方公共団体が、特定の事業や活動に対して資金を支給する制度のことです。いわゆる補助金や助成金とは異なり、返済義務がないことが大きな特徴です。企業は、この政府負担金を活用することで、研究開発や設備投資などの費用負担を軽減し、事業の成長を促進することができます。
投資情報

無リスク資産とは?投資初心者向けに解説!

投資の世界では、「リスク」とは、投資したお金が減ってしまう可能性を指します。そして、「無リスク資産」とは、その名の通りリスクが極めて低く、元本割れの可能性がほぼないと考えられている資産のことです。投資の世界に絶対はありませんが、無リスク資産は、預けたお金が減る心配がほとんどないため、安心して資産を保有しておきたいという投資初心者の方にも向いています。
先物取引

通貨先物取引入門:CMEなど取引所取引の基本

通貨先物取引とは、将来のある時点の為替レートをあらかじめ決めておく取引のことです。 例えば、3ヶ月後のドル円レートを1ドル100円と決めて取引した場合、3ヶ月後に実際にドル円レートがいくらになっていようと関係なく、1ドル100円で取引を行うことができます。 このように、将来の為替レート変動リスクをヘッジするために利用されることが多いです。通貨先物取引は、株式などと同様に取引所で取引されます。 世界的に有名な取引所としては、アメリカのシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)があります。 取引所では、様々な通貨ペアの通貨先物が上場されており、投資家は自分の投資スタイルやリスク許容度に合った通貨ペアを選択することができます。