投資情報

「第一種金商業非登録会員」とは?投資家を守る制度を解説

金融商品取引法の世界では、聞き慣れない言葉がたくさん登場します。「第一種金融商品取引業非登録会員」も、その一つと言えるでしょう。これは、証券会社などの金融機関に所属せずに、独自に金融商品取引業を行う事業者のことを指します。具体的には、投資助言や投資運用業などを営む個人や法人が該当します。彼らは、金融庁への登録を行わずに事業を行うため、「非登録会員」と呼ばれます。一見すると、登録していない事業者と取引するのは不安に感じるかもしれません。しかし、彼らも金融商品取引法の規制対象であり、顧客保護の観点から様々なルールが定められています。例えば、顧客との契約内容を明確にすること、顧客の資産を分別管理することなどが義務付けられています。
投資情報

眠れる資産を活性化!セキュリティーズ・レンディングのススメ

近年、新しい資産運用の方法として注目を集めている「セキュリティーズ・レンディング」。個人投資家が企業などへ融資を行い、その利息を受け取る仕組みですが、従来の金融商品とは異なる点も多いです。この項目では、セキュリティーズ・レンディングの基本的な仕組みや特徴について詳しく解説していきます。
投資情報

投資の基礎知識:未収収益とは?

未収収益とは、企業がすでに商品やサービスを提供したにもかかわらず、まだ代金を受け取っていない売上のことを指します。簡単に言うと、「まだ受け取っていない売上金の権利」のことです。例えば、新聞の購読料や年間契約のソフトウェア利用料などが挙げられます。これらのサービスは、すでに顧客に提供されているにも関わらず、料金の支払いは後日となるケースが多いため、未収収益として計上されます。
投資情報

投資指標「出来高」を読み解く

「出来高」とは、ある一定期間内に売買が成立した株の数のことです。例えば、ある銘柄の出来高が100万株だった場合、その日に100万株の売買が成立したことを意味します。株式投資において、出来高は価格と並んで重要な指標の一つとされています。なぜなら、出来高は投資家の心理や市場のエネルギーを反映しているからです。出来高が増加している場合は、その銘柄に対する関心の高まりや、売買が活発に行われていることを示唆しています。逆に、出来高が減少している場合は、投資家の関心が薄れている、あるいは様子見姿勢が強まっている可能性を示唆しています。
投資情報

将来設計の鍵!?「予定昇給指数」を理解しよう

将来のお金の計画を立てることは、誰もが一度は頭を悩ませるものです。結婚、マイホーム購入、教育資金など、人生には何かとお金がかかります。将来かかるお金を具体的にイメージし、計画的に準備を進めるためには、収入アップの道筋を立てておくことが重要です。「予定昇給指数」とは、将来の収入アップの可能性を探る上で、重要な指標の一つです。これは、年齢や勤続年数に応じて、給与がどの程度上昇していくかを予測した数値です。この指数が高ければ、将来的に収入アップが見込め、より余裕を持ったライフプランを立てることができるでしょう。逆に、指数が低い場合は、収入アップが限定的になる可能性があるため、より慎重なライフプランを検討する必要があります。この章では、予定昇給指数がどのようなものなのか、具体的な内容について詳しく解説していきます。
株式投資

追証で損失拡大?追加保証金を徹底解説!

投資を行う上で、「追証」という言葉は耳にしたことがあるかもしれません。しかし、その仕組みや重要性を正しく理解しているでしょうか?追証とは、「追加保証金」の略称で、投資家の皆さんが証券会社に預けている保証金よりも、取引中の含み損が大きくなった場合に、証券会社から追加で入金を求められることを指します。ここでは、追証の仕組みや発生するリスクについて詳しく解説していきます。
投資情報

投資用語「踏み上げ」を徹底解説!

株式投資の世界で耳にする「踏み上げ」。価格が急騰する現象というイメージはあるかもしれませんが、その仕組みや発生のメカニズムまで理解している方は意外と少ないのではないでしょうか?この章では、「踏み上げ」とは一体どのような現象なのか、その仕組みを分かりやすく解説していきます。具体的な例も交えながら説明しますので、ぜひ最後まで読んで「踏み上げ」への理解を深めてみてください。
投資情報

投資指標の「国内最終需要」を解説

国内最終需要とは、ある国の中で、一年間に新たに生み出されたモノやサービスに対する、最終的な需要の合計を指します。つまり、国内で消費されたり、投資されたりしたモノやサービスの総額を示す経済指標です。この指標を見ることで、国内の経済活動の水準を把握することができます。
投資情報

投資の基礎: 財政赤字を理解する

財政赤字とは、政府の歳出が歳入を上回る状態を指します。つまり、国が国民や企業から徴収した税金などの収入よりも、公共事業や社会保障などに使った支出の方が多い状態です。 家計に例えると、収入よりも支出が多い状態なので、赤字が続くと国の借金が増え、経済に悪影響を与える可能性があります。
投資情報

将来設計の要!DC(確定拠出年金)とは?

DC(確定拠出年金)は、老後の生活資金を準備するための制度の一つです。従来の年金制度とは異なり、加入者自身が運用方法を決定し、将来受け取る年金額を大きくする可能性を秘めている点が特徴です。具体的には、毎月一定額の掛金を支払い、自分で選んだ運用商品で運用していきます。運用商品は、預貯金や保険、投資信託など多岐に渡り、自身の投資経験やリスク許容度に応じて選択が可能です。そして、60歳以降に積み立てた資産とその運用益をもとに、年金または一時金として受け取ることができます。
投資情報

投資の基礎: ヒストリカル・ボラティリティを理解する

- ヒストリカル・ボラティリティ(HV)とは?ヒストリカル・ボラティリティ(HV)とは、過去の市場データに基づいて、金融商品の価格変動性を数値化した指標です。 簡単に言えば、HVが高いほど価格変動が大きく、低いほど安定していると解釈できます。株式投資において、HVはリスクを測る一つの目安として用いられます。過去の値動きが激しい銘柄は、今後も大きく変動する可能性が高いと予想されるため、HVは投資判断の重要な材料となるのです。具体的には、一定期間における日々の収益率の標準偏差を年率換算した値で表されます。期間としては、20日や60日など、分析の目的に応じて適切な期間が選択されます。しかし、HVは過去のデータに基づいた指標であるため、将来の価格変動を必ずしも正確に予測できるわけではありません。あくまでも参考値の一つとして、他の指標と組み合わせて総合的に判断することが重要です。
投資情報

厚生年金基金「代行型」とは?仕組みとメリット・デメリット

企業が従業員のために実施する年金制度には、大きく分けて「厚生年金」と「厚生年金基金」の二つがあります。厚生年金は、国の制度であるため、すべての企業に加入義務があります。一方、厚生年金基金は、企業が独自に設立・加入する年金制度で、より手厚い保障を従業員に提供することを目的としています。厚生年金基金には、運用方法の違いによって、「代行型」と「自行型」の二つに分けられます。代行型は、企業が積立金を年金基金に預け、年金基金がまとめて運用を代行する形式です。一方、自行型は、企業が自ら積立金の運用を行う形式です。この章では、代行型厚生年金基金について、その仕組みやメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
投資情報

知っておきたい投資用語「シェンゲン・アキ」

実は、「シェンゲン・アキ」という投資用語は存在しません。これは、投資の世界で成功するために不可欠な情報を提供する専門用語のように聞こえるかもしれませんが、実際には造語です。投資の世界には、PER、ROA、DCFなど、重要な専門用語が数多く存在します。これらの用語を理解することは、投資判断を行う上で非常に重要となります。しかし、それと同時に、耳新しい言葉や情報に惑わされることなく、ファクトチェックをしっかり行うことが大切です。本記事では、実在する投資用語とそうでないものを区別することの重要性について解説するとともに、投資初心者の方に向けて、基本的な投資用語やその意味、活用方法についてわかりやすく解説していきます。
税金

投資初心者のための確定申告ガイド

- 投資で得た利益は確定申告が必要?投資を始めたばかりの方の中には、「確定申告ってそもそも何?」「投資で利益が出たら必ず確定申告しないといけないの?」と疑問に思っている方もいるかもしれません。確定申告とは、1年間(1月1日~12月31日)の所得と、その所得にかかる税金を計算し、税務署に申告する手続きです。そして、投資で得た利益(譲渡所得)も、原則として確定申告が必要な「所得」に該当します。- 投資で利益が出たら必ず確定申告が必要?ただし、「給与所得が2,000万円以下」で、「特定口座(源泉徴収あり)」を利用し、「年間の利益が20万円以下」などの一定の条件を満たす場合、確定申告は不要です。- 確定申告をしないとどうなる?確定申告が必要にも関わらず、申告を行わなかった場合、本来支払うべき税金よりも多くの税金を支払うことになる可能性があります。また、無申告が判明した場合には、加算税や延滞税などのペナルティが課せられることもあります。- 確定申告は難しくない!「確定申告」と聞くと、難しそうな手続きだと感じるかもしれません。しかし、近年では、国税庁が提供する「e-Tax」や、スマートフォンアプリを利用することで、自宅で簡単に手続きができるようになっています。また、証券会社によっては、確定申告に必要な書類を簡単に作成できるサービスを提供している場合もあります。次の章からは、確定申告に必要な書類や手続きについて、具体的に解説していきます。
FX投資

IMM通貨ポジションを読み解く

IMM通貨ポジションとは、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)に上場している通貨先物における、取引主体別の建玉状況をまとめたレポートのことです。具体的には、大口投機筋やヘッジファンド、銀行、事業法人などのグループごとに、主要な通貨に対する買い越し額(ロングポジション)と売り越し額(ショートポジション)の差引残高が週次で公表されています。このレポートは、将来の為替レートの動きを予測する上で、市場参加者のセンチメントを把握するための重要な指標として、多くの投資家やアナリストに活用されています。
FX投資

投資家の間で「スターリング」と呼ばれるワケ

投資の世界に足を踏み入れたばかりの方であれば、「スターリング」という言葉を耳にすることがあるかもしれません。一見、人の名前や企業名のように聞こえますが、実は全く異なるものを指します。「スターリング」とは、イギリスの通貨である「ポンド」の別称です。主に投資家の間で使われることが多い呼び方です。
制限・ルール

投資の罠?再勧誘の禁止とは

「再勧誘」とは、金融商品取引法で禁止されている行為で、顧客が一度断った金融商品の購入や契約について、その後も執拗に勧誘する行為を指します。具体的には、電話や訪問、メールなどを通じて、顧客が断っているにも関わらず、再び同じ商品やサービスの契約を迫ることが該当します。この行為は、顧客に対して必要以上のプレッシャーを与え、冷静な判断を阻害する可能性があるため、法律で禁止されています。金融商品取引業者等は、顧客から明確な拒絶の意思表示があった場合には、その後、その商品やサービスに関する勧誘を一切行ってはいけません。
投資情報

租税回避地とは?仕組みと問題点を解説

租税回避地とは、法人税や所得税、相続税などの税金が非常に低く設定されている国や地域のことを指します。タックスヘイブンとも呼ばれ、世界中に点在しています。 これらの地域は、税金が安いというメリットを活かして、多国籍企業や富裕層の資金を集めているのが現状です。具体的には、バージン諸島やケイマン諸島、パナマなどが有名です。
投資情報

投資判断の鍵!外部材料を理解する

株式投資や投資信託など、投資の世界では「外部材料」という言葉が頻繁に登場します。投資判断を行う上で、この外部材料を理解することは非常に重要です。では、一体外部材料とは何を指すのでしょうか? 簡単に言えば、外部材料とは企業の業績や株価に影響を与える可能性のある、企業外部から発生する様々な情報のことです。具体的には、経済指標の発表、金融政策の変化、法律の改正、自然災害、国際情勢の変化、業界全体の動向、競合企業の業績など、多岐にわたる要素が含まれます。これらの外部材料は、企業の業績を左右する可能性があり、ひいては投資家の投資判断に大きな影響を与える可能性があります。例えば、好調な経済指標が発表されれば、景気拡大への期待から株価が上昇する可能性があります。逆に、金融引き締めが行われれば、企業の資金調達コストが増加し、業績悪化の懸念から株価が下落する可能性があります。このように、外部材料は投資判断において見逃せない要素と言えるでしょう。
株式投資

株券保管のしくみ: 保管振替制度とは?

株券保管振替制度とは、株券をペーパーレスで管理するしくみのことです。従来の株券は紙の形で発行されていましたが、紛失や盗難のリスク、保管や管理の手間などが課題となっていました。そこで、これらの課題を解決するために導入されたのが株券保管振替制度です。この制度では、証券会社などの金融機関が株券の所有者を電子的に記録し、管理します。投資家は、証券会社に口座を開設し、株取引を行うことで、自動的にこの制度に加入することになります。株券の移動は、この電子記録の書き換えによって行われ、紙の株券のやり取りは発生しません。この制度により、株券の紛失や盗難のリスクを回避できるだけでなく、保管場所や管理の手間も省くことができます。また、株主総会などの各種手続きも簡素化されるなど、投資家にとって多くのメリットがあります。
株式投資

IPO投資:新規公開株で未来に投資しよう

IPOとは、Initial Public Offeringの略で、日本語では「新規公開株」と呼ばれます。簡単に言うと、今まで一般の人が投資できなかった企業の株が、証券取引所に上場することで、誰でも購入できるようになることを指します。IPOは、企業にとっては大きな転換期と言えます。なぜなら、IPOによって企業は成長に必要な資金を、株式市場から調達することができるからです。一方、投資家にとっては、将来性のある企業に創業初期から投資するチャンスとなります。IPO投資は、企業と投資家双方にとって、大きなメリットがあると言えるでしょう。
投資情報

投資信託説明書を読み解く

投資信託説明書は、投資信託を購入する前に必ず確認すべき重要な書類です。投資信託は、多くの投資家から集めたお金をひとまとめにして、専門家である運用会社が株式や債券などに投資し、その運用成果を投資家に還元する金融商品です。その投資信託がどのような方針で運用されるのか、どのようなリスクがあるのかなどを詳しく説明したものが投資信託説明書です。投資信託説明書は、いわば投資信託の「説明書」であり、投資家にとって、その投資信託を理解するための重要な情報源となります。
株式投資

原則禁止?投資用語「親引け」を解説

「親引け」とは、株取引における不正行為の一つで、証券取引等監視委員会が定める「相場操縦行為等監視指針」において「終値関与型」に分類される行為を指します。具体的には、特定の銘柄の株価を意図的に操作する目的で、取引終了間際(大引け直前)に大量の買い注文を出すことで、株価を釣り上げる行為を言います。親引けは、市場の公正性を歪め、他の投資家に不利益を与える可能性があるため、金融商品取引法で禁止されています。もし、親引けを行ったと判断された場合には、刑事罰や課徴金が科される可能性があります。
投資情報

「時間優先の原則」で有利に取引!

「時間優先の原則」とは、投資において時間を味方につけることの重要性を説いた考え方です。具体的には、長期的な視点に立って資産運用を行うことで、短期的には避けられない市場の変動リスクを軽減し、複利効果によって資産を大きく成長させる可能性を高めることができるというものです。投資の世界には「ハイリスク・ハイリターン」「ローリスク・ローリターン」という言葉があるように、リスクとリターンは表裏一体の関係にあります。高いリターンを狙うほど、大きなリスクを取らなければなりませんが、時間を十分に取ることで、リスクを抑えながら着実にリターンを積み重ねていくことが可能になります。