株式投資

取引所外売買とは?仕組みやメリット・デメリットを解説

取引所外売買とは、証券取引所を経由せずに、証券会社などの金融機関が間に入って、売主と買主を直接結びつける取引のことです。相対取引やPTS取引とも呼ばれます。一般的に株式投資を行う場合、証券取引所を通じて売買を行うことが一般的ですが、取引所外売買では、証券会社が独自のネットワークを使って、取引相手を探します。そのため、取引所では成立しないような、大口の取引や、価格交渉を伴う取引などが可能となります。
FX投資

初心者向け:先物相場とは?

先物相場とは、将来のある時点(決済日)に、あらかじめ決めた価格(将来価格)で、ある商品を取引する契約を売買する市場のことです。株式や債券のように、現時点で商品を取引する「現物取引」とは異なり、先物取引では将来の価格変動を見込んで利益を狙います。例えば、1年後に1トン100万円で米を売買する契約を結んだとします。1年後、実際に米の価格が1トン120万円に上昇した場合、契約者は20万円の利益を得られます。逆に、米の価格が1トン80万円に下落した場合、契約者は20万円の損失を被ることになります。このように、先物相場は将来の価格変動リスクをヘッジしたり、価格変動を利用して利益を狙ったりするために利用されます。ただし、レバレッジ効果が高いため、大きな利益を狙える一方で、大きな損失を被るリスクもあります。投資する際は、リスクを十分に理解しておくことが重要です。
投資情報

年金用語解説:給付現価負担金とは?

厚生年金基金は、企業年金の一つで、企業が従業員の将来の年金支給のために資金を運用・管理する制度です。この厚生年金基金には、将来の年金支給を確実に行うために、最低限積み立てなければならない金額が法律で定められています。これを最低責任準備金と言います。給付現価負担金は、この最低責任準備金を積み立てるために、企業が毎年支払うべき金額の一つです。将来の年金支給に必要な金額を、現在の価値に割り引いて計算し、計画的に積み立てていくことで、従業員への年金支給を確実なものとすることを目的としています。
投資情報

企業部門って?投資における役割をわかりやすく解説

「企業部門」って言葉を聞いても、あまりピンとこない方が多いかもしれません。経済活動において「企業」は主役級の存在なのに、なんだか難しそうな響きですよね。でも、安心してください!企業部門とは、簡単に言うと「モノやサービスを作って販売する企業の集まり」のことです。私たちが普段利用するコンビニ、スマホ、車、洋服...これらを作っている企業も、全て企業部門に属しています。つまり、企業部門は私たちの生活を支えるモノやサービスを生み出す源と言えるでしょう。
株式投資

投資の基礎知識:浮動株とは?

株式投資を始めるにあたって、企業の規模や株価の動きを理解することは非常に重要です。その指標の一つとして「浮動株」があります。浮動株とは、市場で自由に売買できる株式の数を指します。発行済み株式総数から、特定の大株主や会社関係者が保有する株式数を差し引いたものが浮動株となります。例えば、ある企業が発行済み株式総数100万株のうち、創業家一族が40万株、役員が10万株を保有しているとします。残りの50万株が市場で自由に売買できる株式、つまり浮動株となります。
投資情報

投資の基礎?ミクロ経済学と市場の動き

- ミクロ経済学とは?投資との関係を解説投資の世界で成功を収めるには、企業の業績を読み解くだけでなく、市場全体のマクロな動きを把握することも重要です。しかし、個々の企業や消費者、市場における需要と供給の関係といったミクロ経済学の知識も、投資判断において非常に役立ちます。ミクロ経済学とは、家計や企業といった経済主体がどのように意思決定を行い、資源を配分していくかを分析する学問です。 需要と供給の関係に基づいて商品の価格や生産量がどのように決定されるのか、また労働市場における賃金や雇用量はどうやって決まるのかといったことを探求していきます。投資とミクロ経済学は、一見すると関係ないように思えるかもしれません。しかし、ミクロ経済学は企業の行動原理を理解する上で欠かせない知識を提供してくれます。例えば、ある企業が新商品を開発した場合、その商品の価格設定や販売戦略はミクロ経済学の理論に基づいて決定されます。また、競合他社の動向や市場全体の需要動向も、ミクロ経済学の分析対象となります。つまり、投資対象の企業がどのような環境で事業を行い、どのような戦略を描いているのかを深く理解するためには、ミクロ経済学の知識は非常に有効なのです。さらに、ミクロ経済学は市場メカニズムへの理解を深める上でも役立ちます。市場経済においては、無数の経済主体の行動が複雑に絡み合い、価格が決定されます。ミクロ経済学は、この複雑なプロセスを需要と供給の観点から分析し、市場における価格形成メカニズムを明らかにしてくれます。投資家は、ミクロ経済学の知識を身につけることで、企業の収益構造や成長性をより的確に評価できるようになり、ひいてはより精度の高い投資判断を下せるようになるでしょう。
投資情報

投資用語解説:アウト・オブ・ザ・マネーとは?

「アウト・オブ・ザ・マネー」(Out of the money OTM)とは、オプション取引において、現時点では行使するメリットがない状態のことを指します。オプション取引には、原資産を「買う権利」であるコールオプションと、「売る権利」であるプットオプションの2種類があります。コールオプションの場合、「原資産の価格<権利行使価格」のとき、OTMとなります。例えば、A社の株価が現在400円のときに、権利行使価格500円のコールオプションを買うとします。この場合、権利行使価格の方が高いため、現時点で権利を行使しても利益は得られません。一方、プットオプションの場合、「原資産の価格>権利行使価格」のときにOTMとなります。例えば、A社の株価が現在400円のときに、権利行使価格300円のプットオプションを買うとします。この場合、権利行使価格の方が安いため、現時点で権利を行使しても利益は得られません。OTMのオプションは、権利行使の可能性が低いため、一般的にプレミアムが割安です。そのため、大きな値動きを狙う投資家に利用されることがあります。
投資情報

投資の基礎: ベンチマーク・リスクとは?

投資の世界では、「どれだけ儲かったか」と同じくらい「何に対して儲かったのか」が重要になります。この「何に対して」という部分を明確にするのがベンチマークであり、ベンチマークからどれだけパフォーマンスが乖離しているかを表すのがベンチマーク・リスクです。例えば、日経平均株価が1年間で5%上昇したとします。もし、あなたが日経平均株価をベンチマークとする投資信託に投資していた場合、その投資信託も5%に近いリターンが出ていれば、ベンチマーク・リスクは低いと言えます。しかし、もしリターンが2%しかなければ、ベンチマークに対して3%も下回っており、ベンチマーク・リスクが高いと判断できます。ベンチマーク・リスクは、投資信託などの運用成績を評価する上で重要な指標となります。なぜなら、ベンチマーク・リスクが高いということは、その投資信託が市場全体の動きと異なる動きをしていることを意味し、それだけリスクが高い可能性を示唆するからです。投資判断をする際は、リターンだけでなく、ベンチマーク・リスクも考慮することが重要です。
投資情報

無担保コール翌日物金利を解説!

「無担保コール翌日物金利」って、ニュースなどで見かけることはあっても、一体どんなものか、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか?簡単に言うと、銀行同士が「翌日返す」ことを約束にお金を貸し借りする際の金利のことです。銀行はお客様から預金を集め、それを企業などに融資することで利益を得ています。しかし、毎日必ず預金と同じ金額を融資できるわけではありません。預金よりも融資が多くなってしまう日もあれば、その逆もあります。そこで登場するのが「コール市場」です。銀行は、資金が不足している時はこの市場で他の銀行からお金を借り、逆に資金が余っている時は他の銀行に貸し出すことで、資金調達を行っています。そして、このコール市場で取引される最も一般的なものが「無担保コール翌日物」と呼ばれ、その金利が無担保コール翌日物金利というわけです。つまり、私たちが普段耳にする「無担保コール翌日物金利」は、銀行同士のお金の貸し借りの様子を表す重要な指標の一つと言えるでしょう。
投資情報

投資の基礎知識:公定歩合とは?

公定歩合とは、日本銀行(日銀)が金融機関(銀行など)にお金を貸し出す際の基準となる金利のことです。分かりやすく言うと、銀行もお金が足りなくなったら日銀からお金を借りるのですが、その際の金利が公定歩合というわけです。この金利が高くなると、銀行は日銀からお金を借りる際により多くの利息を支払わなければなりません。そのため、銀行は企業や個人にお金を貸す際の金利も引き上げることになります。逆に、公定歩合が低くなると、銀行は日銀からより低金利でお金を借りることができるため、企業や個人への貸出金利も引き下げることができます。
投資情報

企業目線で理解する経済の仕組み

企業が経済活動を行う上で、まず理解すべきなのが「生産者」という存在です。生産者とは、財やサービスを創造し、市場に供給する役割を担う主体を指します。私たちの身の回りにある商品は、全て生産者の手によって生み出されています。スマートフォンや自動車などの工業製品はもちろん、農作物や水産物などの食料品、そして、電気やガスなどのエネルギーも、元を辿れば生産者の活動に行き着きます。企業は、消費者に対して商品やサービスを提供することで収益を得ていますが、その源泉となるのが生産者です。企業は、生産者から原材料や部品を調達し、あるいはエネルギーを利用することで、初めて事業活動を行うことができます。つまり、生産者は経済活動の起点と言えるでしょう。生産者がいなければ、商品やサービスは存在せず、企業も経済活動を行うことはできません。企業が経済の仕組みを理解する上で、生産者の役割を正しく認識することは非常に重要です。
投資情報

投資で成功するには?『利潤』の真の意味を知る

投資の世界では「利潤」という言葉が飛び交っていますが、その本当の意味を理解している人はどれくらいいるでしょうか? 単に「投資によって得られる利益」と捉えている人もいるかもしれませんが、実はもう少し深い意味が込められています。 投資における利潤は、時間とお労力、そしてリスクを負ってまで資本を投下した結果得られる「リターン」とも言えます。つまり、利潤は、あなたの努力やリスクに対する「報酬」なのです。投資における利潤には、大きく分けて二つの種類があります。一つは、株式や債券の売却によって得られる「キャピタルゲイン」、もう一つは、配当金や利子 incomeのような「インカムゲイン」です。投資のスタイルや目標によって、どちらの利潤を重視するかは異なりますが、重要なのは、それぞれの利潤の特徴を理解し、ご自身の投資戦略に合った方法で、利潤を最大化することです。
投資情報

損切り?投売り?投資用語を理解しよう

「投売り」とは、保有している資産の価格が下落している状況下で、更なる損失の拡大を防ぐために、保有資産を慌てて売却することを指します。株式投資の世界では、株価の下落がさらに進むと予想される場合に、投資家が保有株を手放す行動がよく見られます。このような状況下では、「損失を確定させたくない」という心理が働き、売りが売りを呼ぶパニック的な状況に陥ることがあります。投売りが起こると、市場全体に売りが売りを呼ぶ連鎖が起き、株価が急落する可能性があります。このような状況は、個々の投資家だけでなく、市場全体にとっても大きなリスクとなります。
貯蓄・預金

マッチング拠出で将来設計!賢く増やす年金活用術

近年、老後の生活資金に対する不安から、資産形成に関心を持つ方が増えています。そんな中、注目されている制度の一つが「マッチング拠出」です。マッチング拠出とは、簡単に言うと、従業員が年金などの積立に上乗せして掛金を拠出すると、企業も一定割合で拠出してくれる制度です。従業員にとっては、将来のための資産を効率的に形成できるというメリットがあり、企業にとっては、従業員の福利厚生を充実させ、モチベーション向上や優秀な人材の確保につなげられるというメリットがあります。本稿では、マッチング拠出の仕組みやメリット、注意点などを詳しく解説し、将来設計に役立つ情報をお届けします。
先物取引

初心者向け:WTI原油ってなに?

「WTI原油」という言葉を、ニュースなどで聞いたことはありませんか? 実は、私たちが普段使っているガソリンの価格にも影響を与える重要なものなんです。 WTI原油とは、アメリカで産出される原油の先物取引の指標となる原油のことを指します。なんだか難しそうに聞こえるかもしれませんが、これから一緒にわかりやすく見ていきましょう!
投資情報

投資戦略に必須!アウトプット・ギャップを理解する

「アウトプット・ギャップ」は、経済の需給バランスを示す重要な指標です。簡単に言うと、ある経済において、実際に生み出されている生産量(GDP)と、資源をフル活用した場合に生み出せる潜在的な生産量の差のことを指します。 需要が供給を上回り、経済が過熱している状態では、アウトプット・ギャップはプラスになります。逆に、需要が供給を下回り、経済が停滞している状態では、アウトプット・ギャップはマイナスになります。 この指標を理解することで、現在の景気動向を把握し、今後の経済の動きを予測する一助となります。ひいては、投資判断においても重要な役割を果たすと言えるでしょう。
投資情報

実現益とは?投資で知っておくべき利益確定のタイミング

投資の世界では「利益=実際に得られたお金」とは限りません。保有している株や投資信託などが値上がりしていても、それはあくまで「評価」上の利益でしかありません。この評価段階での利益を“評価益”と呼びます。一方で、実際に売却して手元資金になった利益のことを“実現益”と呼びます。実現益は評価益とは異なり、確定した利益となるため、税金計算の対象にもなります。例えば、1株1,000円の株を100株購入し、その後価格が1株1,500円に上昇したとします。この時点で5万円の含み益が出ていますが、これはまだ評価益です。その後、1株1,500円の時に全て売却すれば、5万円の実現益が確定し、手元には売却益を含む15万円が入ることになります。
投資情報

投資指標の基礎知識:名目GNPとは?

名目GNP(名目国民総生産)とは、ある一定期間内に国内で生産されたモノやサービスの合計額を、その時の市場価格で評価したものです。 国内総生産(GDP)と似ていますが、GNPは国内に住む国民が国内外で生み出した付加価値を合計している点が異なります。つまり、日本企業が海外で行った生産活動による所得なども含まれる一方、海外企業が日本国内で行った生産活動による所得は含まれません。名目GNPは、経済規模や成長率を測る指標として用いられますが、物価変動の影響を受けるため、実質GNPと比較して分析することが重要です。
株式投資

ネクスト市場とは?成長企業への投資を理解する

ネクスト市場は、東京証券取引所が運営する、成長企業向けの市場です。2022年4月に開設され、高い成長性を持つ企業の資金調達を支援し、投資家には成長の果実を享受する機会を提供することを目的としています。従来の市場と比べて、ネクスト市場は、上場基準が緩やかなのが特徴です。具体的には、時価総額や業績よりも、企業の成長性や将来性を重視した基準が設けられています。これは、将来有望な企業が、資金調達をスムーズに行い、事業を拡大していくためのサポートとなることを目指しています。ネクスト市場に上場することで、企業は知名度や信頼性の向上、優秀な人材の確保などのメリットを享受できる一方、投資家にとっては、将来性豊かな企業に、早い段階から投資するチャンスを得られます。
投資情報

ケインズ学派が説く!経済を動かす「有効需要の原理」

従来の経済学では、価格の柔軟性によって需要と供給は常に一致し、市場は均衡状態を保つと考えられてきました。しかし、1930年代の世界恐慌は、この考え方に根本的な疑問を投げかけました。ケインズ学派は、価格メカニズムの不完全さを指摘し、需要と供給が一致しない状況、つまり「非自発的失業」の存在を認めました。ケインズ学派は、市場メカニズムではなく、「数量調整」が経済を動かす重要な要因だと考えます。具体的には、企業は需要の増減に応じて生産量を調整し、雇用を増減させます。需要が増加すれば生産と雇用は拡大し、逆に需要が減少すれば生産と雇用は縮小します。このように、需要が経済活動を規定するという考え方が、ケインズ学派の中心的な主張です。
投資情報

投資の基本!ロングってなに?

「ロング」とは、簡単に言うと「将来の価格上昇を見込んで資産を買うこと」です。例えば、あなたが今100円のりんごがあるとします。このりんごの価格が将来200円になると予想して買ったとします。そして、実際に価格が上昇し、200円で売ることができれば、あなたは100円の利益を得られます。これがロングの基本的な考え方です。投資の世界では、株、債券、為替など様々なものが売買されていますが、これらの資産の価格が将来上がると予想して買う行為が「ロング」にあたります。投資初心者の方は、まずこの「ロング」という概念をしっかりと理解することから始めましょう。
投資情報

資産運用を効率化!マスタートラストとは?

マスタートラストとは、複数の信託契約を一つの信託契約でまとめて管理する仕組みです。具体的には、委託者が自身の財産を信託銀行などの受託者に預け、その財産を運用する際に、複数の信託受益権を設定することで実現されます。従来の信託では、目的別に個別の信託契約を締結する必要がありました。例えば、遺言代用、不動産管理、事業承継など、それぞれに信託契約が必要となり、管理が煩雑になりがちでした。しかし、マスタートラストでは、これらの目的を一つの信託契約でまとめて管理できるため、効率的な資産運用が可能になります。
債券投資

復興支援の要!復興国債を解説

東日本大震災からの復興のために、国が発行する債券のことを「復興国債」といいます。 これは、震災で甚大な被害を受けた地域のインフラ整備や産業復興に必要な資金を調達するために用いられます。私たち国民一人ひとりが債権者となり、国がそのお金を使って復興事業を進め、将来的に税収などで返済していく仕組みです。
投資情報

投資初心者は要注意!値下がりリスクを解説

投資をする上で、誰もが意識するのが「値上がり益」を狙うことでしょう。しかし、投資の世界では「値下がりリスク」も常に隣り合わせです。 値下がりリスクとは、投資した資産の価格が下落し、損失が発生する可能性のことを指します。投資対象は株、債券、投資信託、不動産など多岐に渡りますが、いずれも経済状況や企業業績、社会情勢などの影響を受けて価格が変動します。そのため、どんなに魅力的な投資対象であっても、値下がりリスクは常に念頭に置いておく必要があります。