様々な投資

今から始める?iDeCo(イデコ)超入門

iDeCo(イデコ)は、老後のための資産形成を目的とした制度です。 正式名称は「個人型確定拠出年金」といい、毎月一定額を積み立てて、自分で選んだ金融商品で運用し、その結果に応じて将来受け取る年金のことを指します。 つまり、老後の生活資金を自分で準備するための制度ということですね。 iDeCoは、加入者自身が運用方法を選択できるため、投資初心者の方には少し難しく感じるかもしれません。しかし、長期的な視点でコツコツと資産形成していくことで、老後の生活をより豊かにする可能性を秘めています。
投資情報

知っておきたい投資用語:EMSとは?

EMSとは、European Monetary System(欧州通貨制度)の略称で、1979年から1999年まで導入されていた為替レートの変動幅を一定に保つ制度です。 為替レートの安定を目指し、加盟国間の貿易や投資の促進を目的としていました。 EMSでは、ECU(European Currency Unit欧州通貨単位)と呼ばれる仮想通貨を基準として、加盟各国の通貨との為替レートを一定の範囲内に収めるように運用されました。しかし、1992年のイギリスのポンド危機や1993年のフランスフラン危機などを経て、1999年にユーロの導入により、EMSは役割を終えました。
債券投資

プレマーケティング:投資家との対話で築く社債発行成功への道

社債発行を成功させるためには、投資家との信頼関係構築が不可欠です。そのための有効な手段として近年注目されているのが「プレマーケティング」です。 プレマーケティングとは、社債発行前に、発行体である企業が投資家に対して、事業内容や財務状況、将来展望などを説明し、投資家からの意見や質問を募る活動を指します。 従来の社債発行では、発行条件が確定してから投資家に募集をかけることが一般的でした。しかし、市場環境や投資家のニーズは常に変化しており、発行体の希望する条件で社債を発行できるとは限りません。そこで、事前に投資家と対話を行い、ニーズや市場の反応を把握することで、発行条件や発行時期を最適化し、スムーズな社債発行につなげることがプレマーケティングの大きな目的となります。
投資情報

退職給付費用:企業会計における従業員将来給付

退職給付費用とは、企業が従業員に対して、将来退職後に支給する退職給付(退職金など)に備えて、事前に費用として計上するものです。これは、従業員が長年にわたって企業に貢献してくれた対価として支払われるものであり、企業は将来の支給に備え、計画的に費用を積み立てていく必要があります。
投資情報

投資の基礎知識:価格メカニズムを解説

投資の世界では、株式や債券、不動産など、様々なものが売買されています。しかし、これらの価格はどのように決まっているのでしょうか? 実は、需要と供給の関係によって価格が決定されるメカニズムが存在します。これを「価格メカニズム」と呼びます。 例えば、ある企業の業績が向上し、将来性が見込まれると投資家たちの間で人気が高まります。すると、その企業の株を買いたいという人が増え、需要が高まります。需要が高まると、株価は上昇し始めます。逆に、業績が悪化したり、不祥事が発覚したりすると、投資家たちはその企業の株を売却しようとします。すると、需要が減り、株価は下落します。 このように、価格メカニズムは需要と供給のバランスによって価格を調整する役割を果たしています。投資を行う上で、このメカニズムを理解することは非常に重要です。
投資情報

投資の基礎: ベンチマーク・リスクとは?

投資の世界では、「どれだけ儲かったか」と同じくらい「何に対して儲かったのか」が重要になります。この「何に対して」という部分を明確にするのがベンチマークであり、ベンチマークからどれだけパフォーマンスが乖離しているかを表すのがベンチマーク・リスクです。 例えば、日経平均株価が1年間で5%上昇したとします。もし、あなたが日経平均株価をベンチマークとする投資信託に投資していた場合、その投資信託も5%に近いリターンが出ていれば、ベンチマーク・リスクは低いと言えます。しかし、もしリターンが2%しかなければ、ベンチマークに対して3%も下回っており、ベンチマーク・リスクが高いと判断できます。 ベンチマーク・リスクは、投資信託などの運用成績を評価する上で重要な指標となります。なぜなら、ベンチマーク・リスクが高いということは、その投資信託が市場全体の動きと異なる動きをしていることを意味し、それだけリスクが高い可能性を示唆するからです。投資判断をする際は、リターンだけでなく、ベンチマーク・リスクも考慮することが重要です。
投資情報

投資初心者のための「開放基金方式」入門

「投資信託」や「ETF」といった投資商品を検討する際、「開放基金方式」という仕組みに出会うことがあります。一見難しそうに聞こえるかもしれませんが、その仕組みを理解すると、投資に対する理解も深まります。 簡単に言うと、「開放基金方式」とは、投資家からの資金募集を常時行っている投資信託の運営方法のことです。 つまり、投資家は、いつでもこのタイプの投資信託を購入したり、売却したりすることができます。 この方式のメリットは、その柔軟性の高さにあります。自分のタイミングで、必要な金額だけ投資できるため、初心者の方でも始めやすいと言えるでしょう。
投資情報

企業年金運用担当者必見!「許容繰越不足金」を解説

企業年金を運営していく上で、「許容繰越不足金」という言葉は度々耳にするかと思います。しかし、その言葉の響きから何となくイメージはできても、具体的にどのようなものなのか、きちんと理解しているという方は意外と少ないのではないでしょうか。 この章では、許容繰越不足金の定義や算出方法、企業年金制度における位置付けなどを詳しく解説していきます。基本的な知識を身につけることで、より深く企業年金運用について考えていきましょう。
投資情報

投資の要: 独立引受幹事会員とは?

企業が資金調達のために株式を発行する際、その発行をサポートするのが証券会社です。中でも、発行会社の依頼を受け、単独で引受業務を行うのが「独立引受幹事会員」です。具体的には、新規株式発行の価格設定や、投資家への販売戦略の立案、そして実際に投資家に株式を販売するまで、発行会社の資金調達を成功に導くための重要な役割を担います。 独立引受幹事会員は、単なる資金調達のサポート役ではなく、企業の成長戦略を理解し、投資家との橋渡し役も担います。企業価値や将来性を適切に評価し、投資家に魅力的な投資機会を提供することで、資本市場の発展にも貢献していると言えるでしょう。
債券投資

ソブリン格付:国の信用力を知る

ソブリン格付とは、国際的な信用格付機関が、国や政府の債務の支払い能力を評価し、記号で表したものです。簡単に言えば、国が借金をきちんと返済できるかどうかを評価した指標と言えるでしょう。 格付は、AAA(トリプルエー)やAa1のように、アルファベットと数字を組み合わせて表記されます。一般的に、AAAやAaaのようにAで始まる格付ほど信用力が高く、CやDに近づくにつれて信用力が低いとされます。
債券投資

資産担保証券:仕組みと投資メリット・リスク

資産担保証券(ABS)は、住宅ローンや自動車ローン、クレジットカード債権など、将来の収入が見込める資産(原資産)を担保として発行される証券です。銀行などの金融機関が、保有するこれらの債権を証券化することで、投資家はその証券を購入し、元本や利息を受け取る仕組みとなっています。
投資情報

侮蔑語「PIGS」が物語る欧州経済

2000年代後半、世界を震撼させたリーマンショックは、欧州経済にも大きな影を落としました。とりわけ、財政状況が脆弱な一部の国々が、経済危機によって深刻な財政難に陥ったのです。それはポルトガル、イタリア、ギリシャ、スペインの4カ国であり、これらの国名はそれぞれの頭文字を取って「PIGS」と揶揄されるようになりました。当初は経済ジャーナリストや市場関係者が用いていたこの言葉は、次第にメディアでも使われるようになり、4カ国の財政不安を象徴する侮蔑的な言葉として世界中に広まりました。リーマンショックという未曾有の危機は、欧州経済の抱える構造的な問題を浮き彫りにすると同時に、「PIGS」という言葉を生み出すことで、世界に衝撃を与えることになったのです。
投資情報

「利ざや」で投資の基本を理解する

「利ざや」とは、簡単に言うと「安く買って高く売る」ことによって得られる利益のことです。投資の世界では、この「利ざや」を目的とした取引が多く行われています。 例えば、株式投資の場合、株価が安い時に買って、高くなった時に売却すれば、その差額が「利ざや」となります。FX(外国為替証拠金取引)なら、円安ドル高の時にドルを買って、円高ドル安になった時に売れば、為替差益という形で「利ざや」を得られます。 「利ざや」は投資で利益を上げるための基本的な考え方ですが、当然ながら価格が常に有利な方向に動くとは限りません。投資にはリスクがつきものだということを理解しておく必要があります。
投資情報

投資の基礎知識: カストディとは?

「カストディ」とは、金融資産を預かって管理することを指す言葉です。具体的には、証券会社などの金融機関が、投資家から預かった株式や債券などの金融資産を、安全に保管・管理する業務を指します。 カストディ業務は、投資家自身に代わって金融機関が専門的な知識とシステムを用いて行うため、投資家は安心して資産運用に集中することができます。預けられた資産は、金融機関の資産とは別に厳格に管理され、万が一金融機関が破綻した場合でも、預けた資産は保護される仕組みになっています。
株式投資

期末・月末要因:投資戦略への影響

期末・月末要因とは、四半期末や月末など特定の期間末に、株価や債券価格が一時的に上昇する傾向のことを指します。これは、機関投資家などによる運用成績評価や報告を意識した売買活動が活発化することに起因するとされています。具体的には、保有資産の評価額を高く見せたい、あるいは好パフォーマンスをアピールしたいといった思惑から、期末や月末に向けて保有株の買い増しや、空売りの買い戻しなどが行われる傾向があります。 この動きは、特に大型株や指数に連動するETFなどで顕著に見られることが多く、短期的な価格変動要因として意識されています。投資家の中には、この期末・月末要因を狙って、事前に株価が上昇しやすい銘柄に投資する人もいます。しかし、あくまでも一時的な価格変動であるため、長期的な投資戦略においては、ファンダメンタルズ分析などを重視することが重要です。
投資情報

投資の基礎知識:好景気とは?

好景気とは、経済活動が活発化し、モノやサービスの需要が高まっている状態を指します。 企業は業績を伸ばし、利益が増加します。その結果、企業は新規事業への投資を拡大したり、従業員の賃金を上げたりと、積極的に経済活動を行います。 好景気の影響は、私たちの生活にも大きく影響します。まず、企業の業績拡大は、雇用機会の増加に繋がります。求人が増え、転職もしやすくなるため、自分の希望に合った仕事に就きやすくなるでしょう。また、賃金の上昇も見込めるため、生活水準も向上しやすくなります。 さらに、消費意欲も高まり、街には活気が溢れます。新しいレストランやショップがオープンし、旅行やレジャーを楽しむ人も増えるでしょう。このように、好景気は経済全体を活性化させ、私たちの生活をより豊かにする効果をもたらします。
投資情報

意外と知らない?「経常海外余剰」入門

「経常海外余剰」。ニュースなどで見聞きする機会もあるかもしれませんが、その意味を具体的に説明できるでしょうか? 簡単に言うと、これは日本が海外との取引で継続的に黒字を計上している状態を表す言葉です。 「経常収支」という言葉の方が馴染みがある方もいるかもしれませんね。 経常収支は、貿易や投資など、海外とのあらゆる取引をまとめたもので、その収支が黒字であるということは、日本が海外からお金を継続的に稼いでいることを示しています。
投資情報

投資の基礎知識:『生産者』って誰のこと?

投資の世界では、よく「企業に投資する」といった表現がされますが、具体的に「企業の何」に投資しているのでしょうか?その答えの一つが『生産者』です。 私たちが普段、商品やサービスを購入する際、その裏には必ず、それらを形作り、提供してくれる「生産者」が存在します。例えば、美味しいコーヒーを飲むためには、コーヒー豆を栽培する農家、焙煎する工場、そして販売するカフェなど、様々な「生産者」が関わっています。 投資においても同様です。 投資家は、自らの資金を、将来性のある「生産者」に提供することで、彼らがより良い商品やサービスを生み出し、成長することを支援します。 そして、生産者が成長し、利益を上げれば、投資家もその利益の一部を受け取ることができます。これが投資の基本的な仕組みです。 では、投資先としての「生産者」には、具体的にどのようなものがあるのでしょうか?次の章では、株式投資、債券投資などを例に、具体的な「生産者」の姿を見ていきましょう。
株式投資

投資初心者のための「調整局面」入門

投資の世界でよく耳にする「調整局面」。これは、株価や市場全体が上昇トレンドから一時的に反転し、下落する期間のことを指します。ニュースや投資ブログなどで「市場は調整局面に入った」という表現を見かけることもあるでしょう。 調整局面は、一般的に株価や市場指数が直近の高値から10%以上、20%未満下落した状態と定義されます。20%以上の大きな下落は「弱気相場」と呼ばれ、調整局面とは区別されます。 重要なのは、調整局面は健全な市場サイクルの一部と捉えられている点です。上昇が続けば、利益確定の売りが出て当然ですし、経済状況や企業業績に不安材料があれば、投資家がより慎重になるのも自然なことです。調整局面は、こうした市場の調整機能が働くことで起こると考えられています。
債券投資

転換社債型新株予約権付社債をわかりやすく解説

転換社債型新株予約権付社債は、一見複雑な名前ですが、企業がおお金を集めるための方法の一つです。 簡単に言うと「社債」と「新株予約権」がセットになったもので、投資家はその時々の状況に合わせて、どちらか有利な権利を行使することができます。 具体的には、お金を貸す代わりに利息を受け取る「社債」と、将来、あらかじめ決めた価格で会社の株を取得できる権利である「新株予約権」、この二つが一つになった金融商品です。
投資情報

フィッシャーの交換方程式をわかりやすく解説

フィッシャーの交換方程式は、経済活動における貨幣量、物価水準、実質GDP、貨幣の流通速度の関係を示す式です。経済学の巨匠アーヴィング・フィッシャーによって提唱され、マクロ経済学の基礎をなす重要な概念として知られています。
投資情報

「受給待期者」って誰?年金をもらうための条件を解説

「年金を払ってきたのに、まだもらえないの?」そんな疑問をお持ちの方もいるかもしれません。実は、年金制度には「受給資格期間」というものが定められています。これは、年金を受け取るために必要な年金の加入期間のことです。そして、受給資格期間は満たしているけれど、まだ年金を受け取る年齢に達していない人のことを、「受給待期者」と呼びます。 例えば、老齢年金には原則として25年以上保険料を納める必要があるとされています。もしあなたが20歳から働き始め、45歳時点で25年間保険料を納め終えたとします。しかし、老齢年金の受給開始年齢は原則65歳からなので、あなたはまだ年金を受け取れません。このように、受給資格期間を満たしていても、年齢条件を満たしていない場合は、年金を受け取ることはできないのです。 では、受給待期者は年金を受け取るまでの間、何もできないのでしょうか?そんなことはありません。次の章では、受給待期者が知っておくべきことについて詳しく解説していきます。
投資情報

投資の基礎知識:OECDってどんな組織?

OECDは、Organisation for Economic Co-operation and Developmentの略称で、日本語では経済協力開発機構と呼ばれています。1961年に設立された国際機関で、本部はフランスのパリにあります。2023年現在、日本を含む38の国と地域が加盟しています。 OECDの主な役割は、加盟国が経済成長と社会発展を実現するための政策を議論し、調整することです。具体的には、貿易、金融、開発、教育、環境など、幅広い分野で国際的な協力と政策調整を推進しています。 OECDの活動は多岐にわたりますが、その中心となるのは調査研究と政策提言です。OECDは、経済や社会の様々な課題について調査研究を行い、その結果に基づいて加盟国政府に対して政策提言を行っています。また、加盟国間でベストプラクティスを共有したり、共通の課題に取り組むためのガイドラインを策定したりするなど、国際的な協調行動を促進する役割も担っています。