債券投資

無担保社債とは?投資する際の注意点

無担保社債とは、企業が資金調達のために発行する債券のうち、特定の資産を担保としないものを指します。つまり、投資家は企業の信用力のみを頼りに投資することになります。社債は大きく分けて「 secured bond(担保付社債)」と「unsecured bond(無担保社債)」の2種類に分類されます。担保付社債は、企業の保有する不動産や設備などを担保として発行されるため、万が一、発行企業が倒産した場合でも、担保を売却することで投資元本の一部や利息が回収できる可能性があります。一方、無担保社債には担保が存在しないため、発行企業の信用力が低い場合は、元本割れのリスクが高くなります。しかし、その分、無担保社債は、担保付社債に比べて高い利息が設定されていることが一般的です。そのため、投資家はリスクとリターンを比較検討し、自己の投資方針やリスク許容度に合った選択をする必要があります。
制限・ルール

投資「不招請勧誘」の基礎知識

「不招請勧誘」とは、投資家側から勧誘を希望していないにも関わらず、証券会社や金融機関などから一方的に持ち掛けられる投資の勧誘のことです。具体的には、電話や訪問などで、投資経験や知識が少ない顧客に対して、リスクの高い金融商品やサービスを執拗に勧めてくる行為などが該当します。不招請勧誘は、顧客の意向を無視した営業行為であるため、金融商品取引法で規制されています。これは、顧客が不適切な投資に巻き込まれたり、過度なリスクを取らされたりするリスクを避けるためです。もし、不招請勧誘だと感じたら、毅然とした態度で断るか、金融庁や消費者センターに相談するようにしましょう。
投資情報

投資初心者に解説!「リバランス」で資産を守り育てよう

「投資を始めたいけど、難しそうで不安…」という方もいるのではないでしょうか?投資において大切なのは、リスクをコントロールしながら、長期的に安定した利益を目指すこと。そのために有効な手段の一つが「リバランス」です。投資の世界では「卵は一つの籠に盛るな」ということわざがあるように、分散投資が重要とされています。しかし、ただ分散投資をすれば良いわけではありません。時間の経過とともに、当初の投資配分比率と大きく変わってしまうことがあるからです。そこでリバランスの出番です!
投資情報

貯蓄と投資:違いを知って賢く資産運用

「貯蓄」とは、将来のためにお金を安全に保管しておくことを指します。銀行口座にお金を預けておくことが一般的で、元本が保証されているため、リスクをほとんど負うことなく、安心してお金を貯めることができます。貯蓄の最大のメリットは、必要な時にすぐに現金を引き出せるという点です。急な出費や病気、怪我など、予期せぬ事態が発生した場合でも、貯蓄があれば慌てずに対応できます。また、コツコツと積み立てていくことで、将来の大きな目標、例えば住宅購入や子供の教育資金、老後資金などに向けて、着実に準備を進めることができます。
投資情報

米国版確定拠出年金「401k」入門

「401k」って聞いたことはあるけれど、実際どんな制度なのかよくわからない方も多いのではないでしょうか。401kとは、アメリカで広く利用されている私的年金制度の一つです。日本でいうところの確定拠出年金にあたり、従業員が毎月一定額を積み立て、自ら運用を行うことで、老後の資産形成を目的とした制度です。本稿では、401kの概要や仕組み、メリット・デメリットなどをわかりやすく解説していきます。
債券投資

普通国債ってなに?仕組みと種類を解説

国債とは、国が資金を調達するため個人や企業に対して発行する債券のことです。私たちが銀行にお金を預けるのと同じように、国にお金を貸すイメージですね。国は集めたお金で道路や橋などのインフラ整備や、教育、医療などの政策を実行します。そして、私たちはその貸したお金に対して、国から利息を受け取ることができるのです。
債券投資

初心者向けCBO入門:債券担保証券とは?

債券担保証券(CBO)とは、住宅ローンや自動車ローン、クレジットカードローンなど、様々な債権を裏付けとして発行される証券です。具体的には、銀行などの金融機関が、貸し出した住宅ローンや自動車ローンなどの債権をまとめて証券化し、投資家に販売します。この証券がCBOです。CBOは、元となる債権の種類やリスク、利回りなどに応じて、様々な種類があります。そのため、投資家は自身の投資目的やリスク許容度に応じて、適切なCBOを選択することができます。
投資情報

投資で損失?知っておきたい『不納欠損処分』

- 不納欠損処分とは何か?投資との関係を解説投資をしていると、「不納欠損処分」という言葉を耳にすることがあるかもしれません。これは、企業が貸付金や売掛金などを取り立てられず、最終的に損失として計上する手続きのことです。一体、投資とどのような関係があるのでしょうか?例えば、あなたがA社の株式を保有しているとします。A社がB社に対して多額の貸付を行っていたものの、B社が倒産してしまい、貸付金が回収できなくなったとします。この場合、A社は貸付金を損失として計上する「不納欠損処分」を行うことになります。不納欠損処分が行われると、A社の収益が悪化し、株価が下落する可能性があります。そのため、投資家としては、自分が投資している企業が不納欠損処分を行っていないか、財務状況を注意深く確認する必要があります。特に、財務状況の悪い企業や、景気の影響を受けやすい業種の企業に投資する場合は、注意が必要です。これらの企業は、不納欠損処分を行うリスクが高いため、投資する前に、企業の業績や財務状況を十分に分析することが重要です。
投資情報

経済成長の鍵? サプライサイド経済学とSSE

SSEとは、Supply-Side Economicsの略で、日本語では供給側経済学と呼ばれます。従来の経済学、特にケインズ経済学が需要側に焦点を当てていたのに対し、SSEは供給側に着目している点が特徴です。つまり、需要を増やすよりも、モノやサービスを供給する側の能力を高めることで経済を活性化させようという考え方です。具体的には、減税や規制緩和によって企業の投資や生産意欲を高め、労働市場の流動性を高めることで労働供給を増加させることを目指します。これにより、経済全体の生産性向上と雇用創出を促し、持続的な経済成長を実現しようというわけです。
株式投資

整理銘柄とは?投資前に知っておくべきリスクと注意点

株式投資の世界では、様々な理由から売買に注意が必要な銘柄が存在します。その中でも、「整理銘柄」と聞いて、一体どんな銘柄なのか、不安に感じる方もいるかもしれません。ここでは、整理銘柄とは何か、その基礎知識について分かりやすく解説していきます。安心して投資判断を行えるよう、整理銘柄に関する基本的な知識を身につけていきましょう。
投資情報

経済指標NDP:投資にどう関係?

経済指標は、投資判断をする上で欠かせない要素です。数ある指標の中でも、GDPは経済成長の状況を把握する上で頻繁に用いられます。しかし、GDPと似た指標にNDPというものがあることをご存知でしょうか? NDPはGDPと密接な関係があり、GDPだけでは見えてこない経済状況を把握するヒントを与えてくれます。ここでは、NDPの概要とGDPとの違いについて解説していきます。
債券投資

利付金融債で賢く投資

利付金融債とは、銀行や証券会社などの金融機関が発行する債券の一種です。発行体が投資家からお金を借りる際に発行する「借用証書」のようなもので、あらかじめ決められた利息が定期的に支払われ、満期日には元本が償還されます。
投資情報

複合ベンチマーク:投資ポートフォリオ成功への道標

投資の世界では、成功を測るための明確な基準が必要です。投資信託や年金基金のパフォーマンスを評価する場合、何を基準に優劣を判断すればよいのでしょうか? その答えの一つとなるのが、「複合ベンチマーク」です。 複合ベンチマークは、複数の市場指数を一定の比率で組み合わせることで、特定の投資戦略や運用目標に合わせた評価指標を構築します。
投資情報

証券化商品とは?仕組みと投資 merits を解説

証券化商品とは、ローンや債権などの資産をまとめて証券として発行された金融商品のことです。例えば、住宅ローンを組んでいる人がいるとします。銀行は、この住宅ローンを証券化商品に組み入れることで、投資家に販売することができます。投資家は、証券化商品を購入することで、住宅ローンから発生する金利収入を得ることができます。このように、証券化商品は、企業にとっては資金調達の手段となり、投資家にとっては分散投資の選択肢となります。
投資情報

投資契約のカギ?『任意規定』を理解する

投資の世界では、契約が非常に重要です。中でも、「任意規定」について正しく理解することは、投資家としての権利を守り、予期せぬトラブルを避けるために不可欠です。法律用語に聞こえる「任意規定」ですが、簡単に言えば、当事者同士で自由に内容を決められるルールのことです。投資契約においては、運用方法や収益分配、責任の範囲など、多岐にわたる項目が任意規定に該当します。例えば、投資信託の分配金について、「収益の全額を分配する」といった運用会社が自由に決められる部分もあれば、「投資家の利益を守るために、一定の要件を満たした場合にのみ分配を行う」といった法律で定められた範囲内でのみ決められる部分も存在します。つまり、投資契約を結ぶ際には、法律の枠組みを理解した上で、自身にとって有利な条件を引き出し、リスクを最小限に抑えるよう交渉することが重要になります。
債券投資

未来への投資!サステナビリティボンドとは?

サステナビリティボンドとは、企業や政府などが、環境問題や社会問題の解決に貢献するプロジェクトに資金を調達するために発行する債券のことです。従来の債券と異なる点は、集めた資金の使い道が、環境や社会に配慮した事業に限定されている点です。例えば、再生可能エネルギーの開発や、省エネルギー化のための設備投資、教育機関への支援、医療サービスの向上など、幅広い分野のサステナビリティに貢献するプロジェクトが対象となります。投資家にとっては、自分の投資が、社会貢献と経済的リターンの両立につながるという魅力があります。そのため、近年、世界中でサステナビリティボンドの発行額は増加傾向にあり、投資家からの注目度も高まっています。
投資情報

投資初心者向け:移換完了通知書って何?

投資を始めると、聞きなれない言葉がたくさん出てきますよね。「移換完了通知書」もその一つかもしれません。一体どんな書類なのでしょうか?簡単に言うと、「移換完了通知書」とは、あなたが証券会社に預けた株式や投資信託などの金融商品が、あなたの名義で保管されていることを証明する書類です。 証券会社は、顧客から預かった大切な資産を適切に管理するために、このような書類を発行しています。具体的には、いつ、どの銘柄を、何単位保有しているかといった情報が記載されています。この書類が届いたら、記載内容をよく確認し、自分の認識と相違がないかを確認することが大切です。 もし間違いがあれば、すぐに証券会社に連絡しましょう。
投資情報

株価の謎「織り込み済み」を解明!

「株価は将来を織り込む」なんて言葉を聞いたことはありませんか?未来のことなのに、なぜ織り込むことができるのか、不思議に思う方もいるかもしれません。投資の世界では、「織り込み済み」とは、ある情報やイベントがすでに株価に反映されている状態のことを指します。株式投資は常に未来の企業価値を見据えて行われるため、投資家はあらゆる情報を分析し、将来の業績や株価の動向を予測しようとします。例えば、好調な決算発表が予想される企業があるとします。多くの投資家がこの情報を事前に察知した場合、決算発表前にすでに株を購入するため、株価は上昇するでしょう。そして、実際に好調な決算が発表されても、すでに株価にその情報は「織り込み済み」のため、大きな値上がりは見込めない、というわけです。
投資情報

投資初心者向け:成行注文とは?仕組みとメリット・デメリット

株式投資やFXなどを始めるにあたって、まず最初に覚えたいのが「注文方法」です。投資の世界では、自分の希望する価格で取引を行うために、様々な注文方法が存在します。その中でも、最も基本となるのが「成行注文」です。成行注文とは、一言で言えば「価格を指定せずに、市場で成立している価格で注文を出す方法」です。例えば、A社の株価が現在1,000円だとします。あなたが「A社の株を今すぐ買いたい!」と思った時に、価格指定をせずに注文を出すと、それが成行注文となります。この場合、1,000円で売 orders を出してくる相手がいれば、すぐに約定してあなたの注文は成立します。
FX投資

FX初心者必見!気配値の見方とは?

FXを始めようと思った時、まず目にするのがチャートだと思います。そして、チャートの価格表示部分には、数字が常に動いているのを目にするでしょう。この、刻一刻と変化する価格表示こそが「気配値」です。気配値は、私たちがFXで通貨を取引する際の「価格の目安」となるものです。しかし、気配値は常に変動しているため、実際の取引価格と必ずしも一致するわけではありません。この点は注意が必要です。
投資情報

投資の基礎知識:残存保証期間とは?

老後の生活資金準備に欠かせない個人型確定拠出年金「iDeCo」や、企業年金の一つである確定拠出年金「企業型DC」をご存知でしょうか?これらの年金は、加入者自身が毎月一定額を積み立て、その資金を元手に運用を行い、老後の生活資金を準備するというものです。投資信託や保険商品など、自分の考えで運用方法を選択できることが特徴です。さて、この年金投資において「残存保証期間」は重要なキーワードとなります。残存保証期間とは、加入している年金制度において、年金が保証される期間のことを指します。例えば、60歳まで加入している年金制度の場合、60歳から受け取る年金の残存保証期間は20年、70歳まで加入していれば残存保証期間は10年となります。残存保証期間は、年金運用を行う上で、投資のリスク許容度を判断するために重要な要素となります。残存保証期間が長い場合は、長期的な視点で運用を行うことが可能となります。一方、残存保証期間が短い場合は、短期的な視点で、よりリスクを抑えた運用が求められます。ご自身の残存保証期間を把握し、ライフプランに合わせた年金運用を行いましょう。
投資情報

投資成績は比較で決まる!知っておきたい「相対評価」

投資の世界では、よく「〇〇%の利益が出た!」といったように、自分の資産がどれだけ増えたかという絶対的な数字で評価されがちです。しかし、本当に重要なのは、他の投資と比べて、自分の投資がどれくらい優れていたかという点です。これを「相対評価」と呼びます。例えば、あなたが投資信託Aに投資して年間5%の利益を得たとします。一見良い成績に見えますが、もし同時期に日経平均株価が10%上昇していたらどうでしょうか?他の投資家がより高い利益を上げている中で、あなたの投資信託Aは市場平均に負けてしまっていることになります。これが相対評価の考え方です。
投資情報

投資家必見!SECってどんな機関?

SECとは、Securities and Exchange Commissionの略称で、日本語では米国証券取引委員会と訳されます。 1934年に設立された、アメリカの連邦政府機関の一つです。 投資家を含む市場関係者を保護し、公正で透明性のある資本市場の維持を目的としています。 SECの主な役割は、証券取引法に基づいて、企業の不正会計やインサイド取引などの違法行為を監視・摘発することです。 具体的には、上場企業に対して、財務諸表の提出や情報開示の義務を課しています。 また、投資信託や投資顧問会社などの金融機関に対しても、登録制や情報開示のルールを設け、投資家保護を図っています。 近年では、仮想通貨やフィンテックなど、新しい金融商品やサービスもSECの監視対象となっています。 SECは、常に変化する市場環境に対応し、投資家にとって安全な市場環境を整備するために重要な役割を担っていると言えるでしょう。
投資情報

投資指標のS&Pって?初心者向けに解説

投資の世界で「S&P」という言葉を耳にすることがあるかもしれません。これは、Standard & Poor's(スタンダード・アンド・プアーズ)というアメリカの格付け会社が算出している株価指数のことです。S&P500やS&Pグローバル1200など、いくつかの種類がありますが、特に有名なのは「S&P500」でしょう。これは、アメリカの代表的な500社の大企業の株価をもとに算出される指数で、アメリカの株式市場全体のパフォーマンスを測る上で重要な指標となっています。