投資情報

投資初心者のための「評価益」入門

投資を始めると必ず耳にすることになる「評価益」。これは、あなたが購入した金融商品が、現在の市場でいくらで売れるのかを示した時に、購入時よりも価格が上がっていれば、その上がった分の金額のことを指します。例えば、あなたが1株1,000円のA社の株を100株購入し、その後A社の株価が1株1,500円に値上がりしたとします。この場合、あなたは100株×500円=5万円の評価益を得ていることになります。ただし、評価益はあくまで「評価」上の利益であり、実際に売却して現金化しない限りは実現した利益にはなりません。評価益は市場環境によって変動するものであり、含み益と呼ばれることもあります。
株式投資

初心者向け:外国株券とは?基礎知識と投資の魅力

外国株券とは、海外の企業が発行した株式のことです。例えば、アメリカのAmazonやApple、韓国のSamsungなどの企業が発行した株式は、すべて外国株券に分類されます。 日本株とは違い、外国の企業の成長や利益を期待して投資することになります。
投資情報

投資用語解説:遅延認識とは?

遅延認識とは、企業会計において、収益の計上を実際よりも遅らせる会計処理のことを指します。これは、企業が将来の業績悪化に備えて、現在の利益を圧縮し、将来の利益を水増しするために用いられることがあります。具体的には、収益の計上時期を遅らせる、費用を先送りする、資産の評価を低く見積もるといった方法が挙げられます。遅延認識を行うことで、企業は一時的に利益を少なく見せることができますが、これはあくまでも会計上の操作であり、実際のお金の動きとは異なる点に注意が必要です。
投資情報

世界を動かす基軸通貨:ドルの役割と未来

世界経済において、特定の通貨が他の通貨よりも強い影響力を持つ場合があります。これが「基軸通貨」と呼ばれるもので、現在の世界経済においてはアメリカドルがその役割を担っています。では、基軸通貨には具体的にどのような役割があるのでしょうか?まず、基軸通貨は国際的な貿易の決済に用いられます。例えば、日本がブラジルからコーヒー豆を輸入する場合、円ではなくドルで支払いが行われることが多いのです。これは、ドルが世界中で広く流通しており、為替リスクを抑えやすい通貨だからです。次に、基軸通貨は各国が外貨準備として保有するという役割も担います。これは、自国通貨の価値が不安定になった場合でも、ドルなどの基軸通貨を保有しておくことで、国際的な取引を円滑に行うためです。さらに、基軸通貨は国際的な金融取引の中心となっています。世界中の銀行や企業がドル建てで資金を調達したり、投資を行ったりすることで、世界経済は円滑に機能しています。このように、基軸通貨は世界経済において重要な役割を担っています。そして、現在のところアメリカドルがその中心的な役割を担っていますが、世界経済の状況や各国の経済力によって、将来的には変化していく可能性も秘めていると言えるでしょう。
株式投資

企業価値を高める「自社株買い」とは?

自社株買いとは、企業が自ら発行した株式を市場で買い戻す行為を指します。企業は、利益剰余金などの資金を使って自社の株式を買い戻します。この時、市場から買い戻された株式は、消却されるか、将来の株式報酬や合併・買収 (M&A) に備えて保有されます。自社株買いを行う主な理由は、大きく分けて二つあります。一つ目は、市場に流通している株式数を減らすことで、一株当たりの利益(EPS)や株主資本利益率(ROE)などの指標を向上させる効果を狙うものです。二つ目は、自社の株価が割安だと判断した場合に、株価を上昇させる効果を狙うものです。自社株買いは、株主還元策の一つとして、近年注目を集めています。
投資情報

投資の成功のカギ?知っておきたい『行動規範』

投資の世界では、確実な成功法則はありません。しかし、過去の成功者たちが共通して実践してきた「行動規範」は存在します。これは、投資判断を下す際に守るべき行動の指針となるもので、感情に左右されずに、冷静かつ合理的な判断を下すための羅針盤とも言えるでしょう。
債券投資

投資用語解説:アキュムレーションとは?

アキュムレーションとは、日本語で「蓄積」や「積み立て」を意味する単語です。投資の世界では、資産を徐々に増やしていくことを指します。例えば、毎月一定額の投資信託を購入したり、株式を買い増したりすることを「アキュムレーションする」と表現します。アキュムレーションは、長期的な資産形成を目指す投資家にとって重要な考え方です。コツコツと積み立て投資を続けることで、複利効果も期待できます。
債券投資

「随時償還」とは?投資初心者向けにわかりやすく解説

「随時償還」という言葉を投資で見かけたことはありませんか?「償還」は「投資したお金が返ってくること」を指しますが、「随時」となると、いつ返ってくるのか分からず不安に感じる方もいるかもしれません。この章では、投資初心者の方に向けて「随時償還」の意味について解説していきます。
投資情報

投資の基礎知識:好材料とは?

企業の株価は、投資家からの期待値によって変動します。つまり、企業の業績が向上しそうだと投資家が判断すれば、株価は上昇する傾向があります。逆に、業績が悪化しそうだと判断されれば、株価は下落する傾向にあります。この「企業の業績を押し上げそうな出来事」のことを、投資の世界では「好材料」と呼びます。好材料には、以下のようなものが挙げられます。* 新製品の発売* サービスの利用者数増加* 財務状況の改善* 関連業界の市場拡大これらの情報は、新聞やテレビなどのニュース、企業が発表する決算短信、投資情報サイトなどから入手することができます。
投資情報

投資信託の隠れたコスト「監査報酬」を理解する

投資信託を選ぶ際、多くの人は運用成績や手数料に注目します。しかし、見落としがちなコストとして「監査報酬」が存在します。今回は、この監査報酬について詳しく解説し、投資信託との関係性について明らかにします。- 監査報酬とは?監査報酬とは、企業の財務諸表が適正かどうかを監査する監査法人に対して支払われる報酬のことです。企業会計の信頼性を高めるために、日本では会社法や金融商品取引法などの法律で、一定規模以上の会社に対して監査法人の監査を受けることが義務付けられています。- 投資信託と監査報酬投資信託も例外ではなく、投資信託運用会社は、投資信託財産の運用状況や計算の正確性を監査法人によって監査されます。そして、その監査に対して監査報酬が発生します。監査報酬は、投資信託の保有者が負担します。具体的には、投資信託の運用費用の一部として間接的に支払われており、目に見える形では明記されていないことが多いため、投資家にとって見えにくいコストとなっています。- まとめ監査報酬は、投資信託の透明性と信頼性を確保するために必要なコストと言えるでしょう。しかし、投資家にとっては見えにくいコストであるため、投資信託を選ぶ際には、目論見書などを確認し、運用費用に含まれる監査報酬についても把握しておくことが大切です。
投資情報

意外と知らない?「過去勤務債務」をわかりやすく解説

従業員に給与を支払うのは会社の当然の義務ですが、給与の支払い方には、大きく分けて2つの種類があることをご存知でしょうか?1つは、働いた後で支払われる給与です。毎月の給料や残業代などがこれにあたります。もう1つは、働いた前から支払いが決まっている給与です。例えば、ボーナスなどがこれにあたります。そして、今回解説する「過去勤務債務」は、後で支払われる給与に関連した概念です。過去勤務債務とは、従業員が過去に働いたことに対して、将来支払うことが約束されている給与の事を指します。具体的には、退職金や年金などが代表的な例です。退職金や年金は、従業員が会社に長年勤務し、貢献してくれたことに対する報酬として支払われます。そのため、従業員が実際に退職したり、年金受給資格を得たりするまで支払われません。しかし、将来支払うことが約束されている以上、会社は将来の支払いに備えて、あらかじめお金を積み立てておく必要があります。次の章では、過去勤務債務がなぜ重要なのか、具体的な例を交えながら解説していきます。
投資情報

「利ざや」で投資の基本を理解する

「利ざや」とは、簡単に言うと「安く買って高く売る」ことによって得られる利益のことです。投資の世界では、この「利ざや」を目的とした取引が多く行われています。例えば、株式投資の場合、株価が安い時に買って、高くなった時に売却すれば、その差額が「利ざや」となります。FX(外国為替証拠金取引)なら、円安ドル高の時にドルを買って、円高ドル安になった時に売れば、為替差益という形で「利ざや」を得られます。「利ざや」は投資で利益を上げるための基本的な考え方ですが、当然ながら価格が常に有利な方向に動くとは限りません。投資にはリスクがつきものだということを理解しておく必要があります。
投資情報

APYを理解して賢く投資!

投資に興味を持ち始めると「APY」という単語を目にする機会が増えてくるかもしれません。APYは投資の成果に直結する重要な指標ですが、その意味を正しく理解しているでしょうか?APYとは「Annual Percentage Yield」の略称で、日本語では「年利回り」と訳されます。つまり、1年間の投資でどれだけの利益を得られるかを示す割合のことです。例えば、100万円をAPY 5%の金融商品に投資した場合、1年後には元本と合わせて105万円になる計算です。このAPYが高いほど、同じ投資元本でもより多くの利益を得られることを意味します。ただしAPYは、あくまでも「目安」であることを忘れてはいけません。投資商品によっては元本が保証されないものもあるため注意が必要です。APYだけに注目するのではなく、リスクや手数料なども考慮した上で、自分に合った投資を選びましょう。
投資情報

初心者向け:パッシブ運用で賢く資産運用を始めよう

- パッシブ運用とは?その仕組みをわかりやすく解説資産運用に興味はあるけど、難しそうでなかなか踏み出せない…そんな悩みをお持ちのあなたへ。実は、特別な知識や経験がなくても、効率的に資産を増やせる方法があるんです。それが「パッシブ運用」です。パッシブ運用とは、日経平均株価やTOPIXなどの市場平均に連動することを目指す運用方法のこと。わかりやすく言うと、市場全体に投資をするイメージです。具体的には、これらの指数に組み込まれている株をまとめて購入できる投資信託などを活用します。パッシブ運用のメリットは、低コストで運用できる点です。 actively 運用のように、専門家が銘柄選択や売買タイミングを判断する必要がないため、運用にかかる手数料などのコストが抑えられます。また、長期的な視点で安定した収益を目指せるのも大きな魅力です。市場全体に投資するため、個別銘柄のリスク分散にもなり、初心者の方でも安心して始めやすいでしょう。
投資情報

投資のオーバーシュート:行き過ぎた熱狂に注意

投資の世界では、ある資産の価格が、その intrinsic value(本来の価値)を大きく超えて上昇してしまう現象がしばしば見られます。この現象を、「オーバーシュート」と呼びます。まるで行き過ぎた振り子のように、市場参加者の熱狂や楽観的な思惑によって、本来の価値以上に価格がつり上がってしまうのです。
投資情報

AIIBってなに?注目の国際機関を解説

AIIBは、正式名称をアジアインフラストラクチャー投資銀行(Asian Infrastructure Investment Bank)といい、2016年に設立された国際的な金融機関です。その名の通り、アジアを中心としたインフラ整備のための資金を融資する機関として設立されました。AIIB設立の背景には、アジア地域におけるインフラ整備の旺盛な需要と、既存の国際金融機関への不満がありました。アジアでは、経済成長に伴い、道路や鉄道、電力などのインフラ整備が急務となっていましたが、既存の機関だけではその需要を満たすことができませんでした。また、既存の機関は、融資の条件が厳しく、アジア諸国にとっては利用しづらいという側面もありました。AIIBは、こうした状況を打開するために、アジア諸国が主導して設立した機関であり、アジアのインフラ需要に応じた、より柔軟な融資を行うことが期待されています。
貯蓄・預金

譲渡性預金証書(CD)とは?投資初心者にもわかりやすく解説

- 譲渡性預金証書(CD)の基礎知識譲渡性預金証書(CD)とは、簡単に言うと銀行にお金を預ける代わりに発行される「預金証書」のことです。この証書には、預けた金額、預入期間、利率などが記載されています。満期が来ると、銀行はこの証書と引き換えに、預けた元本と利息を支払ってくれます。通常の預金と大きく異なる点は、この「譲渡性」という言葉が示す通り、CDは他の人に売却することができるという点です。つまり、CDは保有している途中で売却して利益を得たり、逆に安く購入して満期まで保有し、利息収入を得ることも可能です。譲渡性預金証書(CD)は、比較的安全性の高い投資として知られており、投資初心者の方にもおすすめの金融商品と言えるでしょう。
投資情報

投資用語解説:アウト・オブ・ザ・マネーとは?

「アウト・オブ・ザ・マネー」(Out of the money OTM)とは、オプション取引において、現時点では行使するメリットがない状態のことを指します。オプション取引には、原資産を「買う権利」であるコールオプションと、「売る権利」であるプットオプションの2種類があります。コールオプションの場合、「原資産の価格<権利行使価格」のとき、OTMとなります。例えば、A社の株価が現在400円のときに、権利行使価格500円のコールオプションを買うとします。この場合、権利行使価格の方が高いため、現時点で権利を行使しても利益は得られません。一方、プットオプションの場合、「原資産の価格>権利行使価格」のときにOTMとなります。例えば、A社の株価が現在400円のときに、権利行使価格300円のプットオプションを買うとします。この場合、権利行使価格の方が安いため、現時点で権利を行使しても利益は得られません。OTMのオプションは、権利行使の可能性が低いため、一般的にプレミアムが割安です。そのため、大きな値動きを狙う投資家に利用されることがあります。
FX投資

初心者向け:先物相場とは?

先物相場とは、将来のある時点(決済日)に、あらかじめ決めた価格(将来価格)で、ある商品を取引する契約を売買する市場のことです。株式や債券のように、現時点で商品を取引する「現物取引」とは異なり、先物取引では将来の価格変動を見込んで利益を狙います。例えば、1年後に1トン100万円で米を売買する契約を結んだとします。1年後、実際に米の価格が1トン120万円に上昇した場合、契約者は20万円の利益を得られます。逆に、米の価格が1トン80万円に下落した場合、契約者は20万円の損失を被ることになります。このように、先物相場は将来の価格変動リスクをヘッジしたり、価格変動を利用して利益を狙ったりするために利用されます。ただし、レバレッジ効果が高いため、大きな利益を狙える一方で、大きな損失を被るリスクもあります。投資する際は、リスクを十分に理解しておくことが重要です。
FX投資

為替ディーラーの仕事内容とは?

為替ディーラーとは、銀行や証券会社などの金融機関に所属し、顧客の注文を受けたり、自己勘定取引で利益を上げるために、日々刻々と変化する為替レートを見ながら外国為替取引を行う仕事です。顧客には、海外旅行や海外への送金などで外貨が必要な個人投資家や、海外との取引を行う企業などがいます。彼らは、世界経済や金融市場の動向を分析し、為替レートの変動を予測しながら、最適なタイミングで通貨を売買します。時には、1秒にも満たない短い時間で、大きな金額の取引を行うこともあります。
株式投資

投資の要: 独立引受幹事会員とは?

企業が資金調達のために株式を発行する際、投資家と企業の間を取り持つ重要な役割を担うのが、独立引受幹事会員です。具体的には、新規株式公開(IPO)や公募増資などの際に、企業の事業内容や財務状況などを詳細に調査し、投資家に対して適切な情報を提供することで、株式の円滑な売出しを支援します。独立引受幹事会員は、企業にとっては資金調達の成功を左右するパートナーであり、投資家にとっては安心して投資判断を行うための信頼できる情報源として、資本市場において重要な役割を担っています。
株式投資

株価下落時の戦略:ナンピン投資とは?

ナンピン投資とは、株価が下落した際に追加投資を行うことで、1株あたりの平均取得単価を下げる投資戦略です。 例えば、最初に1株1,000円で100株購入したとします。その後、株価が800円に下落した時に再度100株購入すると、200株の平均取得単価は900円になります。 こうすることで、株価が上昇に転じた際の利益を大きくしたり、損失を早期に回復したりすることを目指します。
投資情報

特例商先外務員とは? 投資初心者向けに解説

投資の世界には、「特例商先外務員」という資格を持つ人がいます。耳慣れない言葉かもしれませんが、投資信託や保険など、私たちの身近な金融商品を扱う際に、実は重要な役割を担っています。特例商先外務員とは、証券会社や銀行などの金融機関から委託を受けて、顧客に投資信託の勧誘や販売を行うことができる資格です。銀行や証券会社の窓口で投資信託の説明を受けたことがある方は、実は特例商先外務員と話をしていたのかもしれません。この資格は、金融商品に関する一定以上の知識や経験を持っていることを証明するものであり、顧客に対して適切なアドバイスや情報提供を行うことが求められます。そのため、特例商先外務員は、投資初心者にとって心強い存在と言えるでしょう。
投資情報

投資の基礎:リスクフリーレートとは?

投資の世界では、お金を運用することでリターンを得ることができますが、同時に元本を失うリスクも存在します。そのため、投資家は常に「リスク」と「リターン」を天秤にかけながら投資判断を行っています。リスクフリーレートは、この「リスク」と「リターン」を考える上で非常に重要な概念です。 リスクフリーレートとは、読んで字のごとく「リスクがないと見なされる資産の金利(利回り)」のことを指します。具体的には、日本国債のように、元本や利息の支払いがほぼ確実に保証されているとされる資産の金利が該当します。リスクフリーレートは、投資における基準点として機能し、他の投資商品の期待リターンを評価する際の手がかりとなります。