投資情報

投資用語解説:運営会員ってなに?

運営会員とは、証券取引所や商品取引所などの金融取引所の運営に携わる会員のことです。運営会員は、取引所の円滑な運営のために、様々な役割を担っています。具体的には、売買の仲介、相場形成、取引の監視、投資家保護などが挙げられます。運営会員は、投資家から注文を受け、それを市場で約定させることで、投資家が円滑に取引を行えるようにサポートしています。また、市場で公正な価格が形成されるように、自己売買などを通じて流動性を供給することも重要な役割です。さらに、不正な取引が行われていないか監視し、投資家を保護する役割も担っています。
投資情報

実現益とは?投資で知っておくべき利益確定のタイミング

投資の世界では「利益=実際に得られたお金」とは限りません。保有している株や投資信託などが値上がりしていても、それはあくまで「評価」上の利益でしかありません。この評価段階での利益を“評価益”と呼びます。一方で、実際に売却して手元資金になった利益のことを“実現益”と呼びます。実現益は評価益とは異なり、確定した利益となるため、税金計算の対象にもなります。例えば、1株1,000円の株を100株購入し、その後価格が1株1,500円に上昇したとします。この時点で5万円の含み益が出ていますが、これはまだ評価益です。その後、1株1,500円の時に全て売却すれば、5万円の実現益が確定し、手元には売却益を含む15万円が入ることになります。
投資情報

資産運用の成功のカギ?アセットアロケーション効果を解説

「アセットアロケーション」という言葉を知っていますか?投資の世界では頻繁に登場する言葉ですが、具体的にどんなものか、なぜ重要なのか理解できていない方もいるかもしれません。アセットアロケーションとは、一言で言うと「資産の分散投資」のことです。卵をひとつのカゴに盛るな、ということわざがあるように、資産運用においても、リスクを分散するために、複数の種類の資産に投資することが重要です。では、具体的にどのような効果があるのでしょうか?次のセクションから詳しく解説していきます。
投資情報

企業年金と利差損:知っておきたいリスクと対策

企業年金は、従業員の老後資金を形成する上で重要な役割を担っています。しかし、企業年金の運用においては、「利差損」というリスクが存在することをご存知でしょうか?利差損とは、運用資産の金利と、年金給付の支払いに必要な利率との間に差が生じることによって発生する損失のことです。例えば、超低金利時代が長期化した場合、過去に高い利率で運用していた資産の金利が低下し、予定していた運用収益を確保することが難しくなります。その結果、企業は予定していた年金給付額を支払うことができなくなる可能性があり、これが利差損として表面化するのです。利差損は、企業年金の安定運用を脅かす大きなリスクの一つと言えるでしょう。
投資情報

企業年金と非継続基準:知っておきたい基礎知識

「非継続基準」とは、企業年金制度を廃止または縮小する際に、企業が満たすべき条件を指します。企業年金は従業員の老後保障という重要な役割を担っているため、安易な廃止や縮小を抑制し、従業員の不利益を最小限に抑えるために設けられています。具体的には、企業は制度の廃止・縮小を行う前に、従業員代表や労働組合との協議、決算書類による経営状況の証明、代替措置の検討などが求められます。これらの条件を満たさずに廃止・縮小を進めると、法律違反となる可能性もあるため、企業は注意が必要です。
投資情報

ケインズの考えとは?投資に活かせる有効需要の原理

ジョン・メイナード・ケインズは、20世紀前半に活躍したイギリスの経済学者です。彼は、古典派経済学が主流であった時代に、世界恐慌をきっかけに生まれた大不況の解決策を提示しました。従来の経済学では説明できない不況時の経済状況を分析し、政府による積極的な介入を提唱したのです。彼の提唱した理論は、のちにケインズ経済学と呼ばれ、世界経済に大きな影響を与えました。そして、現代の経済政策にも通じる重要な考え方を示しました。
株式投資

初心者向け:公開株式とは?

公開株式とは、株式会社が事業拡大のための資金調達を目的として、不特定多数の投資家に発行する証券のことです。株式投資を始めるにあたって、まずは「公開株式とは何か?」を理解することが重要です。簡単に言うと、公開株式を購入するということは、その会社のオーナーになるようなものです。もちろん、1株買ったからといって、すぐに会社の経営に口を出せるわけではありません。しかし、株主になることで、会社の成長に伴って得られる利益の一部を受け取ったり、株主総会で議決権を行使したりすることができます。
様々な投資

意外と知らない「特定店頭デリバティブ取引」

- 意外と知らない「特定店頭デリバティブ取引」-# 特定店頭デリバティブ取引とは?「デリバティブ取引」って聞いたことはあるけど、難しそうでよくわからない…そう思っている方は多いのではないでしょうか?デリバティブ取引は、株式や債券などと比べて複雑な取引形態であるため、金融機関など専門知識を持った人たちだけのもの、と思われがちです。しかし実際には、私たち個人投資家でも、知らず知らずのうちにデリバティブ取引を行っているケースがあります。その代表例が、FX取引やCFD取引です。FXやCFDは、少額の資金で大きな利益を狙える一方で、投資元本以上の損失が出る可能性もあります。「特定店頭デリバティブ取引」とは、このようなFX取引やCFD取引など、相対取引で行われるデリバティブ取引のうち、特にリスクの高いものを指します。近年、この特定店頭デリバティブ取引によるトラブルが増加しており、金融庁も注意喚起を行っています。
投資情報

投資初心者のための注文方法解説!

「株を買いたい!」「投資信託で運用を始めたい!」と思っても、実際にはどのようにして注文を出せばいいのか、最初は戸惑う方も多いのではないでしょうか?投資の世界では、この“注文”のことを『オーダー』と呼びます。オーダーは、いわば投資家であるあなたの意思表示。どの銘柄を、どれだけの数量、いくらで買いたいのか(または売りたいのか)を証券会社に伝えるための大切なプロセスです。
投資情報

投資の基礎知識:小さな政府とは?

「小さな政府」とは、政府の役割や規模を小さくすることを目指す考え方です。一般的に、自由主義や市場原理主義といった思想と結びつけて語られることが多いです。小さな政府を支持する人々は、市場メカニズムの力を重視し、政府による介入は可能な限り少なくすべきだと考えています。彼らは、政府による過剰な規制や介入は、経済活動を阻害し、個人の自由を制限すると主張します。具体的には、小さな政府は、減税、規制緩和、民営化、自由貿易などを推進する傾向があります。これらの政策を通じて、政府の規模を縮小し、市場における競争を促進することで、経済成長や個人の自由が実現されると考えられています。
投資情報

投資指標PB完全解説!その意味と活用法とは?

企業の価値を分析する上で、欠かせない指標の一つがPB(株価純資産倍率)です。 PBは、企業の純資産に対して、株式市場でどれくらいの価値が評価されているかを示す指標です。簡単に言うと、企業が保有する資産から負債を差し引いた純資産に対して、株価が何倍になっているかを表しています。例えば、PBが1倍の場合、株式市場における企業価値は、その企業の純資産と全く同じであると評価されていることを意味します。PBは、割安株投資の指標として用いられることが多く、一般的にPBが1倍を下回ると割安と判断される傾向があります。しかし、PBはあくまでも一つの指標であり、企業の業績や将来性などを総合的に判断することが重要です。
投資情報

投資用語解説:事業年度とは?

事業年度とは、企業が1年間の業績をまとめる期間のことを指します。一般的には、1月1日から12月31日までの1年間を指すことが多いですが、企業によっては、決算期などの関係で異なる期間を設定している場合があります。例えば、4月1日から翌年3月31日までを事業年度とする企業も存在します。この事業年度を基準として、企業は財務諸表を作成し、株主総会で報告を行います。投資家にとって、企業の事業年度を把握することは、決算情報の発表時期や内容を理解する上で非常に重要となります。
債券投資

停止条件付売買取引を解説!国債投資の基礎知識

停止条件付売買取引とは、投資家が証券会社に売買の執行を委託する際、あらかじめ指定した価格(停止条件価格)に達した時に注文が発動する取引のことです。通常の指値注文とは異なり、停止条件価格に達するまで注文が出されません。そのため、相場が思惑と反対方向に動いた場合でも、損失を限定できるというメリットがあります。例えば、100円の株を保有しており、95円まで値下がりしたら損切りしたい場合、停止条件価格を95円に設定します。すると、株価が95円に達した時点で自動的に売却注文が執行され、それ以上の損失を防ぐことができます。国債投資においても、金利変動による価格変動リスクをヘッジするために、停止条件付売買取引は有効な手段となりえます。
制限・ルール

投資とGATT:知っておきたい関係性

GATT(関税と貿易に関する一般協定)は、第二次世界大戦後、国際貿易のルールを定め、自由化を促進するために設立された多国間協定です。1948年から1995年まで運用され、この間、関税の引き下げや貿易障壁の撤廃など、国際貿易の拡大に大きく貢献しました。GATTの原則は、後の世界貿易機関(WTO)の設立に引き継がれ、今日の自由貿易体制の基礎となっています。
投資情報

投資に影響大!OPECを徹底解説

- OPECとは?基礎知識をわかりやすく解説OPECという言葉を聞いたことはありますか?ニュースや経済番組で目にすることも多いOPECですが、一体どんな組織で、私たちの生活にどう関係しているのでしょうか?ここでは、投資をする上で知っておきたいOPECの基礎知識をわかりやすく解説していきます。OPECは、Organization of the Petroleum Exporting Countriesの略称で、日本語では石油輸出国機構と呼ばれています。1960年に設立されたこの組織は、原油価格の調整や安定供給を目的とした、産油国による国際機関です。OPECに加盟している国は、2023年現在で13カ国です。中東地域を中心に、世界有数の産油国が名を連ねています。これらの国々が協力して、世界の原油市場に大きな影響力を持っているのです。
投資情報

証券投資の「プリンシパル取引」とは?

プリンシパル取引とは、証券会社が顧客との間で、自己の保有する有価証券を売買する取引のことを指します。顧客の注文に応じて証券会社が自ら売買の相手方となるため、取引所を介さずに売買が成立するのが特徴です。この取引では、証券会社は顧客に対して、売買する有価証券の価格に一定のスプレッド(手数料)を上乗せして提示します。顧客は、その価格に納得すれば取引が成立し、証券会社から有価証券を購入したり、証券会社に有価証券を売却したりすることができます。
株式投資

企業価値を高める「自社株買い」とは?

自社株買いとは、企業が自ら発行した株式を市場で買い戻す行為を指します。企業は、利益剰余金などの資金を使って自社の株式を買い戻します。この時、市場から買い戻された株式は、消却されるか、将来の株式報酬や合併・買収 (M&A) に備えて保有されます。自社株買いを行う主な理由は、大きく分けて二つあります。一つ目は、市場に流通している株式数を減らすことで、一株当たりの利益(EPS)や株主資本利益率(ROE)などの指標を向上させる効果を狙うものです。二つ目は、自社の株価が割安だと判断した場合に、株価を上昇させる効果を狙うものです。自社株買いは、株主還元策の一つとして、近年注目を集めています。
投資情報

「異次元緩和」とは?:影響と今後の展望

2013年、日本経済は長いデフレからの脱却を目指し、大胆な金融政策「異次元緩和」を導入しました。この政策は、従来の金融政策の枠を超えた、まさに「異次元」の規模と手法によって、日本経済に大きなインパクトを与えました。「異次元緩和」が誕生した背景には、長年にわたるデフレ経済と円高の進行がありました。物価が下落し続けるデフレ経済は、企業の投資意欲や人々の消費意欲を抑制し、経済の停滞を招いていました。また、円高は輸出企業の収益を圧迫し、国内経済に暗い影を落としていました。このような状況を打破するために、当時の安倍政権は「大胆な金融緩和」を掲げ、日本銀行と連携して「異次元緩和」をスタートさせました。これは、物価上昇率2%の目標を達成するために、従来の金融政策の枠を超えて、大規模な金融緩和を行うというものでした。「異次元緩和」は、日本経済に大きな変化をもたらしました。その影響は、企業業績や雇用、そして人々の生活にも及び、その功罪について様々な議論が巻き起こることになります。
投資情報

想定利回りとは?-知っておきたい投資の基礎知識-

「想定利回り」とは、投資した金額に対して、どれくらいの利益が見込めるのかを表す指標のことです。 投資信託や債券などの金融商品で購入前に、将来どれくらいのリターンが見込めるのかを把握するために用いられます。 ただし、これはあくまで「想定」であり、必ずしもその通りになるわけではないことに注意が必要です。 実際の運用成績によって、利回りは変動する可能性があります。
投資情報

東京ドル・コール市場入門

東京ドル・コール市場とは、銀行間で短期のドル資金を円資金で調達する市場のことです。具体的には、銀行は、翌日物もしくはターム物のコールローン取引を通じて、必要なドル資金を調達したり、余剰資金を運用したりします。この市場は、日本の金融機関にとって、国際的な取引を行う上で欠かせない存在となっています。
投資情報

投資家必見!EDINETを徹底解説

- EDINETとは?その役割と重要性投資をする上で、企業の情報収集は欠かせません。企業の財務状況や今後の事業展開を知ることで、投資判断の精度を高めることができます。しかし、膨大な情報の中から必要な情報を探し出すのは容易ではありません。そこで役立つのがEDINET(Electronic Disclosure for Investors' NETwork)です。EDINETとは、金融庁が運営する企業の財務情報や有価証券に関する情報を電子的に開示するためのシステムです。上場企業や特定の非上場企業は、EDINETを通じて財務諸表や有価証券報告書、株主総会招集通知などの重要な情報を公開することが義務付けられています。投資家にとってEDINETは、企業情報を直接入手できる一次情報源として非常に重要です。EDINETを利用することで、誰でも、どこからでも、無料で企業情報を入手することができます。これは、企業分析を行う上での基礎となるだけでなく、企業の透明性を高め、公正な市場を形成する上でも重要な役割を担っています。
投資情報

投資の基本!基準価格ってなに?

投資信託やETFなどの投資商品を購入する際に、必ず目にする「基準価格」。これは、その投資商品の1口あたりの価格を表す重要な指標です。毎日計算され、新聞や証券会社のウェブサイトなどで確認することができます。しかし、株式投資のようにリアルタイムに変動する価格とは異なり、基準価格は1日に1回だけ発表されます。このため、基準価格を正しく理解することは、投資判断を行う上で非常に重要になります。
投資情報

投資指標NDIで経済を予測する

経済の将来予測は、企業の経営戦略から個人の資産運用まで、様々な意思決定において重要な役割を果たします。その予測手法の一つとして、近年注目を集めているのが「NDI(Net Demand Index)」と呼ばれる経済指標です。NDIは、従来の経済指標とは異なる独自の視点から経済動向を捉え、景気の方向感を予測するツールとして、多くの専門家から期待が寄せられています。本稿では、NDIとは一体どのような指標なのか、その定義や算出方法、そして他の経済指標との違いなどを詳しく解説していきます。
株式投資

店頭株投資のリスクと魅力

店頭取扱有価証券とは、証券取引所には上場されておらず、証券会社が独自に売買の仲介を行う株式や債券のことを指します。いわゆる「店頭株」と呼ばれるものがこれに該当します。証券取引所という公的な市場を経由しないため、上場株式と比べて、知名度の低い企業や規模の小さい企業が多い点が特徴です。店頭取扱有価証券は、証券会社が投資家と発行会社の間に立って、株式や債券の売買を仲介します。そのため、投資家は、証券会社を通じて注文を出すことになります。