投資情報

投資で重要な「実現損益」とは?

「実現損益」とは、保有している株や投資信託などの資産を実際に売却した際に確定する損益のことです。 つまり、買った値段よりも高い値段で売れば利益(実現益)、安い値段で売れば損失(実現損)が出ます。 投資の世界では、この実現損益をもって投資の結果と判断されます。
投資情報

投資初心者向け:キャピタル・ロスを理解する

投資の世界では、必ず利益が出るわけではありません。むしろ、損失が出る可能性も常に考えなければなりません。この損失の一つに「キャピタル・ロス」があります。 キャピタル・ロスとは、購入した資産を売却した際に、購入時よりも価格が下落し、その差額によって損失が発生することを指します。例えば、1株1,000円の株を100株購入したとします。その後、株価が下落し、1株800円のタイミングで売却した場合、(1,000円-800円)×100株=20,000円のキャピタル・ロスが発生します。投資初心者の方は、キャピタル・ロスが発生する可能性を理解し、リスクを踏まえた上で投資判断を行うようにしましょう。
債券投資

国のお財布を支える?政府短期証券とは

政府短期証券(FB)は、国が発行する債券の一種です。 債券とは、簡単に言えば「お金を貸したという証拠」のようなもの。 FBを購入するということは、私たちがお金を国に貸し、国はそれを約束した期日と利率で返済する、という約束事を交わすことを意味します。 FBの特徴は、その名の通り「短期」であること。 償還期限は、発行日から1年以内と定められています。 そのため、他の国債と比べて元本割れのリスクが低いというメリットがあります。 FBは、個人でも購入できます。 国債の中でも、比較的少額から投資できるため、投資初心者にとっても始めやすい投資先と言えるでしょう。
組織・団体

投資用語解説:欧州審議会とは?

欧州審議会(CE)は、欧州連合(EU)の最高意思決定機関の一つです。EUを構成する27カ国の首脳陣によって構成され、EUの政治の方向性を決定する役割を担います。具体的な政策の実施や立法は、欧州委員会や欧州議会が行いますが、欧州審議会は、EUの長期的な目標や戦略を定め、加盟国間の意見調整を行うという重要な役割を担っています。 欧州審議会は、通常、少なくとも年に4回開催され、議長国が輪番で務めます。会議は、ブリュッセルにある欧州理事会ビルディングで行われることが一般的です。重要な決定事項については、全会一致での合意が必要とされることもあります。 投資家にとって、欧州審議会の動向は、EUの政治・経済の安定性や将来予測を占う上で重要な要素となります。欧州審議会での決定は、EU全体の経済政策や規制に影響を与える可能性があり、ひいては企業業績や投資判断にも影響を及ぼす可能性があるからです。
投資情報

投資用語「1本」のススメ

投資の世界では、株価や為替レートなどの値動きを分かりやすく表現するために、独自の用語が使われることがあります。その中でも、「1本」という言葉は、特に頻繁に耳にする表現の一つと言えるでしょう。しかし、投資初心者の方にとっては、この「1本」が何を意味するのか、具体的にイメージしづらいかもしれません。 そこで今回は、投資用語「1本」の意味や使い方、具体的な例などを分かりやすく解説していきます。「1本」を正しく理解することで、投資情報の理解度が深まり、よりスムーズに投資を進められるようになるでしょう。
株式投資

NASDAQ完全理解:投資初心者ガイド

NASDAQとは、アメリカにある株式市場のことです。ニューヨーク証券取引所と並んで、世界で最も有名な市場の一つとして知られています。しかし、ニューヨーク証券取引所とはいくつかの点で異なっています。 まず、NASDAQは電子取引に特化した市場であるという点です。つまり、物理的な取引所は存在せず、全ての取引はコンピューターネットワークを通じて行われます。このため、NASDAQは「電子市場」と呼ばれることもあります。 また、NASDAQは新興企業やテクノロジー企業が多いことでも知られています。Apple、Microsoft、Amazonといった世界的なテクノロジー企業の多くがNASDAQに上場しています。そのため、NASDAQは「ハイテク市場」と呼ばれることもあります。
投資情報

コツコツ積み立て投資術

将来のお金について不安を感じながらも、「投資はまとまった資金が必要」と思い込んでいませんか? 実は、少額から始められる投資方法もあるんです。 本記事では、毎月無理なく続けられる「積み立て投資」について解説していきます。 少額投資から始めるメリットや具体的な方法、注意点までご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみて下さい。
投資情報

年金運用に影響大!「予定死亡率」ってなに?

企業年金は、会社員や公務員が老後の生活資金を準備するために重要な役割を果たしています。毎月給料から天引きされるお金や、会社からの拠出金をもとに、将来受け取れる年金額が決まります。しかし、この年金額を決める上で、実は「予定死亡率」が深く関わっているのです。 予定死亡率とは、将来どれくらいの人が、何歳まで生きるのかを統計的に予測したものです。企業年金は、この予定死亡率をもとに、加入者が将来受け取る年金額や、会社が積み立てておくべき金額を計算します。 もし予定死亡率よりも多くの人が長生きした場合、年金を支払う期間が長くなり、企業年金の積立金が不足してしまう可能性があります。逆に、予定死亡率よりも早く亡くなる人が多かった場合は、積立金が余剰となる可能性も。 このように、企業年金の運営において、予定死亡率は非常に重要な要素と言えるでしょう。
投資情報

投資用語解説:『即時認識』を分かりやすく

「即時認識」とは、企業会計において、発生した収益や費用を、それが発生した時点ですぐに認識することを指します。これは、企業の業績をより正確に把握し、投資家などに対し、透明性の高い情報を提供するために重要な概念です。 例えば、商品を販売した際に、代金が後日入金される場合でも、商品を販売した時点で収益を計上します。逆に、サービスの提供を受ける契約を締結したものの、実際にサービス提供が完了していない場合は、費用を計上しません。このように、「即時認識」は、現金の授受ではなく、経済活動の実態に基づいて収益や費用を計上するという原則に基づいています。
投資情報

意外と知らない?市場価格表示の国内所得を解説

市場価格表示の国内所得(NDP)は、一国の経済活動によって新たに生み出された付加価値の合計額である国民総生産(GNP)から、生産活動に伴って発生する固定資本の zuży(減価償却)を控除した指標です。つまり、NDPは国内の生産活動の実質的な価値を示す指標と言えます。
投資情報

投資に有利?FTAの基本と影響を解説

FTAとはFree Trade Agreementの略称で、日本語では自由貿易協定と訳されます。2ヶ国間もしくは複数国間で結ばれる、関税や輸入割当などの貿易障壁を削減・撤廃することで貿易の自由化を目指す協定です。関税が下がれば輸入品の価格が抑えられ、消費者はより安価に商品を手に入れることが可能になります。また、企業にとっては輸出入コストの削減により、海外展開や事業拡大がしやすくなるといったメリットもあります。 FTAは貿易の自由化を通じて、モノやサービスの国際的な流れを促進し、経済成長や雇用創出、消費者利益の向上など、様々なプラスの影響をもたらすと期待されています。近年では、単に関税の撤廃だけでなく、投資や知的財産、サービス貿易など、より広範な分野での協力を目指したFTAも増えています。
投資情報

知ってた?投資用語「日本開発銀行」

「日本開発銀行」。投資の世界に足を踏み入れたばかりの方であれば、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。 実はこの言葉、現在では使われていません。一体どういうことなのでしょうか? かつて「日本開発銀行」という政策投資銀行が存在しました。 1999年に、より広範な金融支援を行うために改組され、株式会社日本政策投資銀行(DBJ)へと生まれ変わりました。 つまり、「日本開発銀行」とは、現在のDBJの前身というわけですね。
投資情報

OTC取引の基礎知識

OTC取引とは、証券取引所などの取引所を介さずに、当事者間で直接取引を行う方法のことです。Over The Counterの略で、日本語では「店頭取引」とも呼ばれます。 金融機関などの専門業者を介して、価格や条件などを当事者間で交渉して決定するのが特徴です。株式や債券などの金融商品だけでなく、貴金属や原油などのコモディティもOTC取引の対象となります。
投資情報

投資に必須!FOMCを理解する

FOMCとは、Federal Open Market Committeeの略称で、日本語では連邦公開市場委員会と呼びます。これは、アメリカの中央銀行である連邦準備制度理事会(FRB)において、金融政策を決める最高意思決定機関にあたります。 具体的には、アメリカの金融政策の目標である「物価の安定」と「雇用の最大化」を達成するために、政策金利であるフェデラルファンド金利(FF金利)の誘導目標や、量的緩和などの金融政策を決定します。
投資情報

無担保コールレートとは?金融市場の基礎知識

金融市場で日々取引される金利には様々な種類がありますが、その中でも「無担保コールレート」は特に重要な指標の一つです。無担保コールレートとは、金融機関同士が担保なしで、翌日物資金を貸し借りする際の金利のことを指します。銀行は日々預金の出し入れなどを通じて資金が過不足になるため、その調整のために無担保コール市場で資金の調達や運用を行います。 無担保コールレートは、金融機関の資金調達コストを反映しているため、市場全体の短期的な金利水準を示す指標となります。この金利は、日本銀行の金融政策によって大きく影響を受けます。日本銀行は金融市場の安定を図るため、無担保コールレートを政策金利の一つとして、適切な水準に誘導する政策を行っています。
投資情報

合成の誤謬:投資の落とし穴

「合成の誤謬」とは、部分的に正しいことが全体にも必ずしも当てはまるとは限らないという誤った推論を指します。経済学や投資の世界でよく見られるもので、個々の投資家にとっては正しい判断が、市場全体で見ると悪い結果をもたらすケースなどが挙げられます。
投資情報

確定拠出年金における継続投資教育の重要性

確定拠出年金は、加入者自身が運用方法を決定し、その運用結果によって将来受け取る年金額が変動するという特徴を持っています。つまり、従来の確定給付型年金制度とは異なり、運用リスクを自ら負うことになります。これが確定拠出年金における自己責任の原則です。 従来の年金制度では、給付額があらかじめ決まっており、運用は専門機関に任せておけば良かったため、加入者が金融リテラシーを身につけている必要性は高くありませんでした。しかし、確定拠出年金では、自らの選択によって将来の年金額が大きく変わる可能性があるため、投資信託や債券などの金融商品に関する基礎知識や、リスク管理のスキルを身につけることが重要になります。
投資情報

投資初心者向け:マネーマーケットとは?

「マネーマーケット」って、なんだか難しそうな横文字ですよね。投資初心者なら、なおさら「自分には関係ない」と思ってしまうかもしれません。しかし、実はとても身近で、ローリスクで始められる投資の選択肢の一つなんです。 マネーマーケットを簡単に説明すると、「企業や国にお金を貸して、その利息で利益を得る」金融市場のこと。銀行に預金するのと似ていますが、預金よりも少しだけ高い利息を狙えるのが特徴です。
株式投資

議決権なし!?無議決権株式って?

無議決権株式とは、読んで字のごとく議決権を持たない株式のことです。株式会社が発行する株式には、会社の重要な意思決定を行う株主総会において、発言権や議決権を持つことができる普通株式と、それらの権利を放棄する代わりに経済的な利益(配当など)を優先的に受け取ることができる種類株式があります。無議決権株式は、この種類株式の一種に分類されます。
投資情報

投資の基礎知識:名目成長率とは?

名目成長率とは、ある経済指標の成長率を、物価変動の影響を含めて計算した数値のことです。例えば、ある年のGDPが前年比で5%増加した場合、名目GDP成長率は5%となります。これは、物価上昇の影響も含まれているため、実質的な経済成長を正確に表しているとは限りません。そのため、名目成長率と併せて、物価変動の影響を除いた実質成長率も確認することが重要となります。
投資情報

投資の基礎知識:実需筋とは?

株式投資の世界でよく耳にする「実需筋」。これは、企業の経営や事業活動に必要な株式を保有するために株式投資を行う投資家のことを指します。具体的には、事業会社や金融機関などが挙げられます。 実需筋は、短期的な利益を目的とした売買よりも、長期的な視点で企業価値の向上を期待して投資を行う傾向があります。そのため、市場の短期的な変動に左右されにくく、安定的な投資行動をとることが多いとされています。
投資情報

米国版確定拠出年金「401k」入門

「401k」って聞いたことはあるけれど、実際どんな制度なのかよくわからない方も多いのではないでしょうか。 401kとは、アメリカで広く利用されている私的年金制度の一つです。 日本でいうところの確定拠出年金にあたり、従業員が毎月一定額を積み立て、自ら運用を行うことで、老後の資産形成を目的とした制度です。 本稿では、401kの概要や仕組み、メリット・デメリットなどをわかりやすく解説していきます。
投資情報

企業を襲う?貸し剥がしとその影響

貸し剥がしとは、これまで融資を受けていた企業に対して、銀行が融資の継続を拒否したり、融資額を減らしたりすることを指します。銀行が企業の返済能力に不安を感じた場合に起こりやすく、企業にとって事業継続を脅かす大きなリスクとなります。
FX投資

投資用語「平価」をわかりやすく解説

- 平価とは何か? 投資の世界で頻繁に登場する「平価」。 しかし、初めて耳にする人にとっては、その意味や重要性を理解するのは難しいかもしれません。 平価とは、簡単に言うと「本来あるべき適切な価格」のことを指します。 これは、株式や債券、投資信託など、あらゆる投資対象に対して用いられる概念です。 例えば、ある企業の株価が、その企業の業績や将来性と比べて割安だと判断された場合、その株価は「平価を下回っている」と表現されます。 逆に、割高だと判断された場合は、「平価を上回っている」と表現されます。 平価は、投資判断を行う上での重要な指標の一つとなります。 なぜなら、平価を理解することで、現在の市場価格が割安なのか割高なのかを判断し、投資戦略に役立てることができるからです。