企業年金加入者必見！最低保証給付を解説
投資をしたい
先生、「最低保証給付」って何かイマイチわからないんですけど…
投資研究家
そうだね。「最低保証給付」は、簡単に言うと、もしも会社が倒産したり、年金制度がなくなったりした場合でも、もらえる年金の最低ラインのことなんだよ。
投資をしたい
なるほど。会社がなくなっても、年金はもらえるんですね！でも、もらえる金額ってどうなるんですか？
投資研究家
それは、「最低保証給付」の計算方法によって決まるんだ。例えば、今までどれくらい年金制度に加入していたかとか、どんな計算方法で年金をもらえることになっていたかとかで変わってくるんだよ。
最低保全給付とは。
「最低保全給付」とは、企業年金がもしも解散や終了することになった場合に、それまでの加入期間に応じて、加入者に支払われることが決まっている、もしくは支払われるとみなされる年金給付のことです。この給付は、加入者や年金受給者などにとって、受給権が守られるべき対象となります。最低保全給付の金額を決める方法はいくつかありますが、その一つとして、基準日の翌日に万が一、加入資格を失った場合に受け取ることができる給付額を用いる方法（2号方法）があります。
最低保全給付とは？
企業年金には、将来受け取れる年金額がある一定水準を下回らないよう保証する「最低保証給付」という制度があります。これは、会社が倒産した場合や、運用がうまくいかなかった場合でも、加入者が安心して老後の生活を送れるようにという配慮から設けられています。
最低保証給付には、大きく分けて「最低保証制度」と「最低保障制度」の2種類があります。それぞれの制度の内容や支給条件は、加入している企業年金制度によって異なるため、詳しくは加入している企業年金制度の規約や運営管理機関に確認するようにしましょう。
企業年金が解散・終了したらどうなる？
企業年金は、将来受け取れるはずの年金がどうなるのか、不安に感じる方もいるかもしれません。企業年金制度は、加入している企業の経営状況や社会情勢の変化などによって、解散や終了となる可能性があります。
もしもの場合でも、加入者を保護するために「最低保証給付」という制度があります。これは、企業年金が解散・終了した場合でも、一定の要件を満たせば、それまでに積み立てられた年金資産をもとに、最低限の年金が支給されるというものです。
企業年金の解散や終了は、決して喜ばしいことではありません。しかし、最低保証給付の存在を知ることで、将来への不安を少しでも軽減できるはずです。
最低保全給付の2つの算定方法
企業年金制度では、将来受け取れる年金額が大きく変動する可能性があります。しかし、どんなに運用が不調でも、一定額の年金を受け取ることができるように設けられているのが「最低保証給付」です。
この最低保証給付、実は計算方法が2つあります。1つは「給付掛金比例方式」、もう1つは「積立金比例方式」です。それぞれの方式によって、年金額の計算方法や、加入者にとってのメリットが異なります。どちらの方式が適用されるかは、加入している企業年金制度によって異なるため、自分がどちらの方式に該当するのか確認しておきましょう。
2号方法：資格喪失時の給付を基準にする
企業年金を脱退する際や、受給資格期間を満たしていない場合などに支給されるのが「脱退一時金」や「年金払い退職給付金」です。この支給額を基準に、老齢年金受給開始年齢まで運用したと仮定して計算する方法もあります。
例えば、脱退一時金として1,000万円を受け取ったとします。この1,000万円を65歳まで年率3％で運用すると仮定した場合、老齢年金受給開始時の最低保証額が算出されます。この方法は、将来の運用状況によって変動する可能性があるため、あくまで目安として捉えておく必要があります。
将来に備えよう：最低保全給付の確認を
企業年金は、公的年金に上乗せして給付を受けられるため、老後の生活設計において重要な役割を担っています。しかし、運用状況によっては、将来受け取れる金額が変動する可能性も。そこで重要となるのが「最低保証給付」です。これは、運用結果に関わらず、最低限度で保証される給付額のことを指します。
将来、安心して年金を受け取るためには、加入している企業年金の制度が、最低保証給付をどの程度保障しているのか、しっかりと確認しておくことが大切です。給付金の計算方法や、受け取り開始年齢なども併せて確認しておきましょう。