投資の基本！「市場価格」ってなに？

投資の基本！「市場価格」ってなに？

「市場価格」とは？

「市場価格」って言葉を聞いたことはありますか？
投資の世界では、基本中の基本となるものですが、意外とその意味を正しく理解していない人もいるのではないでしょうか。

「市場価格」とは、簡単に言うと「ある商品やサービスが、市場において取引されている時の価格」のことです。
例えば、あなたが普段スーパーで購入するりんごにも市場価格が存在します。
りんご農家の人が市場にりんごを出品し、スーパーなどの小売業者が買い付けを行う、その時の価格がりんごの市場価格となります。

投資の世界では、株式や債券、投資信託、FXなどの金融商品が市場で取引されています。
そして、それらの金融商品にも、需要と供給の関係で決まる市場価格が存在するのです。

市場価格はどうやって決まるの？

モノの値段って、お店が決めていると思っていませんか？ 実は株式や債券といった金融商品の場合は、少し違います。
投資の世界では、「需要と供給」という力が働いて価格が決まるのです。
イメージとしては、たくさんの人が買いたがる商品は価格が上がり、逆に、売りたい人が多い商品は価格が下がる、という感じです。

例えば、ある会社の業績が伸びて、将来性があると多くの投資家が判断した場合、その会社の株を買いたいという人が増えますよね？
すると、株価は上昇していきます。
反対に、業績が悪化した会社の株は、
「価値が下がる前に売ってしまいたい！」
と考える投資家が増えるため、株価は下落します。

このように、市場価格とは、常に変化する投資家たちの期待や思惑を反映したものと言えるでしょう。

需要と供給の関係

モノの値段は、一体どうやって決まるのでしょうか？ 実は、株式や債券といった金融商品も、普段私たちがお店で購入する商品と同じように、「需要と供給」という力によって価格が決まります。

需要とは、ある商品を「買いたい！」と思う人々の数のことを指します。一方、供給とは、市場に「売りたい！」という人が提供する商品の量のことです。

例えば、話題の新商品の発売日には、多くの人が「買いたい！」と殺到しますよね。 これは需要が高い状態です。一方で、お店に商品が山積みになっているような場合は、供給が多い状態と言えます。

需要が高い時は、みんなが商品を手に入れたがるため、価格が上昇する傾向にあります。逆に、供給が多い時は、商品が売れ残らないように、価格は下落する傾向にあります。

株式投資においても、この需要と供給のバランスが「市場価格」を決定する重要な要素となるのです。

市場価格と均衡価格

「市場価格」とは、読んで字のごとく、市場で実際に取引されている価格のことです。株式投資をする際によく耳にする言葉ですが、実は「均衡価格」と呼ばれるものとは異なります。

均衡価格とは、需要と供給が一致する価格のことを指します。需要が多い商品は価格が上昇し、供給が多い商品は価格が下落するといったように、需要と供給のバランスによって価格は変動します。そして、最終的には需要と供給が釣り合うポイントに落ち着き、その時の価格が均衡価格となります。

しかし現実には、市場価格がこの均衡価格と常に一致するとは限りません。市場参加者の予想や心理的な影響、予期せぬ出来事などによって、市場価格は均衡価格から乖離することがあります。

市場価格と均衡価格の関係性を理解することは、投資判断を行う上で非常に重要です。なぜなら、市場価格が均衡価格から大きく乖離している場合は、価格が均衡価格に近づくように修正される可能性があるからです。例えば、市場価格が均衡価格よりも大幅に低い場合は、割安と判断して投資するチャンスになり得ます。逆に、市場価格が均衡価格よりも大幅に高い場合は、過大評価されている可能性があり、投資には注意が必要です。

投資判断における市場価格の重要性

– 投資判断における市場価格の重要性
投資を行う上で、市場価格は非常に重要な要素となります。なぜなら、市場価格は投資対象の価値を測る一つの指標となるからです。

株式投資を例に考えてみましょう。企業の業績が良い、将来性があるといった情報は、あくまでも投資家がその企業に期待する価値でしかありません。

実際に株式を購入する際には、市場でいくらの価格で取引されているかが重要になります。市場価格があなたの考える価値よりも低い場合は、お買い得と判断して投資する、逆に高すぎる場合は投資を見送る、といった判断材料になるのです。