レバレッジ投資信託とは？ メリット・デメリットを解説
投資をしたい
先生、「レバレッジ投資信託」って、どういう意味ですか？難しそうでよくわからないです。
投資研究家
そうだね。「レバレッジ」は、てこで重いものを持ち上げるイメージだよ。少ない力で大きな力を出す。レバレッジ投資信託は、少ないお金で大きな投資をする投資信託のことなんだ。
投資をしたい
少ないお金で大きな投資ができるってことですか？なんだか、お得に聞こえます！
投資研究家
確かに、うまくいけば利益も大きくなる可能性があるけど、損失も大きくなる可能性があるんだ。ハイリスク・ハイリターンなんだよ。だから、投資する前に仕組みをよく理解することが大切だよ。
レバレッジ投資信託とは。
「レバレッジ投資信託」とは、少ない資金で大きなリターンを狙える投資信託のことです。これは、レバレッジを利用することで、本来の投資額以上の金額を運用できる仕組みです。自主規制規則では、上場しているものなどを除き、レバレッジが2倍以上の投資信託を「レバレッジ投資信託」と定義しています。
レバレッジ投資信託の仕組みを簡潔に
レバレッジ投資信託は、投資信託という金融商品にレバレッジをかけることで、通常の投資信託よりも大きな利益を狙うことができる投資商品です。
具体的には、投資信託が組み入れている株や債券などの資産を、証券会社からお金を借りて2倍、3倍と増やして運用します。
例えば、日経平均株価に連動することを目指す投資信託があるとします。この投資信託に2倍のレバレッジをかけると、日経平均株価が1%上昇した時に、レバレッジ投資信託は約2%上昇することになります。反対に、日経平均株価が1%下落した時は、約2%下落します。
このように、レバレッジ投資信託は、通常の投資信託に比べて値動きが大きくなるため、ハイリスク・ハイリターンな投資商品といえます。
少額で大きなリターンを狙える？ メリットをご紹介
レバレッジ投資信託は、投資家の資金を元手に、証券会社などが資金を借り入れて運用し、通常の投資信託よりも大きな利益を狙う金融商品です。少額の投資から大きなリターンが期待できる点が、大きなメリットとして挙げられます。
例えば、日経平均株価に連動することを目指す通常の投資信託の場合、日経平均株価が1%上昇すると、投資信託の基準価格も1%上昇します。一方、日経平均株価に2倍連動するレバレッジ投資信託の場合、日経平均株価が1%上昇すると、投資信託の基準価格は2%上昇することになります。
このように、レバレッジ投資信託は、少ない資金でも大きな利益を狙えるため、投資初心者の方や、まとまった資金を投資するのが難しい方にも人気があります。
ただし、レバレッジ投資信託は、価格変動のリスクも大きくなる点に注意が必要です。投資する際は、メリットだけでなく、デメリットも十分に理解した上で、慎重に判断することが大切です。
リスクは？ 投資前に知っておきたいデメリット
レバレッジ投資信託は、投資対象の値動きに対して2倍、3倍と増幅された動きを目指します。このため、短期間で高いリターンを狙える点が魅力です。しかし、その一方でリスクも大きくなります。
まず、損失も同様に拡大する点に注意が必要です。値動きが予想に反した場合、投資元本以上の損失を被る可能性があります。また、毎営業日の価格変動によって基準価額が大きく変動するため、短期的な値動きに一喜一憂してしまう可能性も。さらに、長期投資には向かないという側面もあります。複利効果の影響で、時間が経つにつれて想定していたリターンと乖離が大きくなる可能性があるからです。
レバレッジ投資信託は、リスクとリターンの大きさを理解し、短期的な値動きに動じない投資経験と心の余裕が求められます。投資する際は、余裕資金の範囲内で行い、リスク管理を徹底することが重要です。
レバレッジ投資信託はどんな人におすすめ？
レバレッジ投資信託は、リスクを理解し、積極的にリターンを狙いたい投資家に向いています。具体的には、以下のような方に適しています。
* ある程度の投資経験があり、リスク許容度が高い投資家
* 短期的な投資で、ハイリターンを目指したい投資家
* 市場の動向を日々チェックし、売買のタイミングを逃さない投資家
一方、投資初心者や、リスクを抑えて安定的な運用をしたい投資家には向いていません。レバレッジ投資信託は、値動きが大きいため、大きな損失が出る可能性もあります。投資をする前に、自身の投資経験やリスク許容度などをしっかりと検討しましょう。
投資を始める前に！ 注意点まとめ
レバレッジ投資信託は、少額の資金で大きな利益を狙える魅力的な商品ですが、投資にはリスクがつきものです。始める前に、いくつか注意すべき点を押さえておきましょう。
まず、レバレッジ投資信託は、その仕組み上、通常の投資信託よりも価格変動のリスクが大きくなります。値動きが大きくなるということは、それだけ損失が出る可能性も高まるということです。投資する際は、余裕資金の範囲内で行い、損失が出ても生活に支障が出ないように注意しましょう。
また、レバレッジ投資信託は、長期投資には向かないと言われています。これは、複利効果がマイナスに働き、運用期間が長くなるほど損失が大きくなる可能性があるためです。短期的な値動きを狙う投資に向いていると言えるでしょう。
さらに、投資信託の選定も重要です。どのような指数に連動しているのか、信託報酬などのコストはどのくらいなのか、などをよく比較検討してから投資するようにしましょう。
最後に、投資は自己責任であることを忘れてはいけません。投資信託は、プロが運用してくれるとはいえ、必ず利益が出るという保証はありません。しっかりと情報収集を行い、自己責任のもとで投資判断を行うようにしましょう。