投資用語「往って来い」を解説 – 損も得もなし?

投資用語「往って来い」を解説 – 損も得もなし?

投資をしたい

先生、「往って来い」って投資用語で聞いたんですけど、どういう意味ですか?

投資研究家

いい質問だね。「往って来い」は、株価などが上がった後に下がって、結局は元の値段に戻ることを指す言葉だよ。例えば、朝に株価が上がっても、夕方には下がって、結局その日の始値と同じ値段で終わるような場合だね。

投資をしたい

一日で上がったり下がったりする動きってことですか?

投資研究家

そうだよ。ただし、一日だけに限らず、1週間や1ヶ月など、一定期間で元に戻ることを「往って来い」って言うんだ。大切なのは、結局は元の値段に戻ってしまうことだよ。

往って来いとは。

投資の世界で「往って来い」という言葉があります。これは、一日や一週間といった特定の期間で、一度上がった相場が反転して下落したり、逆に下がった相場が上昇に転じて、最終的に元の価格に戻ることを指します。

「往って来い」とは?

「往って来い」とは?

「往って来い」とは、株価や為替レートなどが上昇した後、再び元の水準に戻ることを意味する投資用語です。例えば、100円の株を買って110円に上がった後、再び100円に戻った場合などが「往って来い」の状態と言えます。

「行って来い」と表現されることもありますが、意味は同じです。

一見すると、元の価格に戻っているので損も得もないように思えますが、実際はどうなのでしょうか?

なぜ「往って来い」が起こるのか?

なぜ「往って来い」が起こるのか?

投資の世界では、様々な要因が複雑に絡み合って株価や為替レートが変動しています。しかし、時には特別な材料がないにも関わらず、一時的に大きく変動することがあります。これが「往って来い」と呼ばれる現象です。

具体的には、早朝や取引時間外に起きたニュースに対して、投資家たちが反応し、取引開始直後に株価が急騰したり、急落したりします。しかし、その後、ニュースの内容が精査されたり、他のニュースに取って代わられたりすると、最初の動きが打ち消されるように、株価が元の水準に戻っていくのです。

「往って来い」で損をしないためには?

「往って来い」で損をしないためには?

「往って来い」は取引開始時の価格と終了時の価格が同じため、一見損も得もないように思えます。しかし実際には、手数料やスプレッド、税金といったコストが発生します。

特に、短期売買を繰り返すデイトレードでは、これらのコストが利益を圧迫する可能性があります。そのため、「往って来い」を繰り返す場合でも、手数料やスプレッドの低い証券会社を選ぶ取引回数を必要以上に増やさないなどの工夫が重要になります。

短期投資と長期投資における「往って来い」

短期投資と長期投資における「往って来い」

「往って来い」は、取引開始時の価格とほぼ同じ価格で取引を終えることを指します。短期投資の場合、これは一日の間に株価が上下しても、結局は最初の価格に戻ってしまう状況を指します。例えば、朝1000円で買った株が、日中は1050円まで上がった後、夕方に1000円に戻った場合などが「往って来い」に当たります。

一方、長期投資において「往って来い」は、数年単位で株価が元の水準に戻ることを指します。数年は保有して利益が出たと思ったのに、結局買った時と同じ価格になってしまった、という場合に使われます。

どちらの場合でも、「往って来い」は一見すると損も得もしていないように見えます。しかし、短期投資では売買手数料やスプレッドなどの取引コストが発生するため、実際には損失が出ている可能性が高いです。長期投資の場合も、インフレを考慮すると実質的には目減りしている可能性があります。

「往って来い」から学ぶべきこと

「往って来い」から学ぶべきこと

「往って来い」は投資の世界では非常によくある現象です。取引を重ねるごとに利益と損失を繰り返しながら、最終的にプラスマイナスゼロになる状況は珍しくありません。そこから学べることは、短期的な値動きに一喜一憂するのではなく、長期的な視点で投資を行うことの重要性です。短期的な値動きにとらわれてしまうと、感情的な売買を繰り返してしまい、結果的に損失を拡大させてしまう可能性があります。

「往って来い」を経験した時は、自身の投資戦略を冷静に見直し、長期的な視点で目標を再確認しましょう。焦らず、着実に資産形成を目指していくことが大切です。

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