定額購入法で賢く投資を始めよう

定額購入法で賢く投資を始めよう

定額購入法とは？その仕組みを解説

投資と聞くと、どうしても「難しそう」「損をするのが怖い」といったイメージが先行してしまう方も多いのではないでしょうか？
そんな投資初心者の方でも、コツコツと無理なく資産形成ができる方法として注目されているのが「定額購入法」です。

定額購入法とは、毎月決まった日に、決まった金額で投資信託などの金融商品を、自動的に購入していく投資方法です。
例えば、毎月1万円ずつ投資信託を購入していく場合、価格が上昇している時は口数が少なく、下落している時は口数が多くなります。

価格変動のある金融商品を、常に一定の金額で購入し続けることで、購入単価が平均化されるため、高値掴みリスクを抑えながら、長期的な資産形成を目指すことができる点が、大きなメリットと言えるでしょう。

メリット1. リスクを軽減、時間分散投資の効果

投資を始めたいけれど、リスクが心配でなかなか踏み出せない方もいるのではないでしょうか？そんな方におすすめなのが、「定額購入法」です。定額購入法は、毎月決まった金額で投資信託などを購入する方法で、別名「ドルコスト平均法」とも呼ばれます。

この定額購入法の大きなメリットの一つが、リスクを軽減できるという点です。投資の世界では、どうしても価格の変動は避けられません。しかし、定額購入法であれば、価格が高い時には少なく、安い時には多く購入することになるので、購入価格を平均的に抑えることができます。つまり、高値掴みをしてしまうリスクを減らし、結果的にリスクを軽減できるのです。

これは、「時間分散投資」と呼ばれる投資手法の効果によるものです。時間分散投資とは、文字通り時間を分散して投資を行うことで、特定のタイミングでの投資によるリスクを抑える方法を指します。定額購入法は、この時間分散投資を自然に行える投資方法と言えるでしょう。

メリット2. 心理的負担を軽減、感情に左右されない投資

投資を始めたいと思っても、「いつ」「どのタイミングで」買えばいいのか、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。株価のチャートは上がったり下がったりを繰り返すため、どうしても感情に左右されがちです。

定額購入法では、あらかじめ決めた金額を、決めた頻度で購入していくため、感情に左右されることなく、機械的に投資を継続することができます。価格が下がったときは、「安く買える」と前向きに捉え、淡々と積み立てていきましょう。

このように、定額購入法は、投資初心者の方にとって、心理的な負担を軽減し、長期的な視点で資産形成を行うために有効な方法と言えるでしょう。

デメリット1. 短期的な上昇には弱い？

投資信託やETFなどを一定金額、定期的に購入していく定額購入法。長期的な資産形成に有効とされていますが、短期的な値動きに左右されにくい分、価格が急上昇する局面では、利益を最大限に得られないという側面もあります。毎月決まった額を購入するため、価格が上昇すれば購入できる口数は少なくなり、結果的に得られる利益は、一括購入の場合と比べて少なくなってしまう可能性があります。ただし、短期的な上昇局面を捉えることはプロでも難しく、長期的な視点で投資を行う定額購入法において、大きなデメリットとは言えないでしょう。

定額購入法に向いている投資対象は？

定額購入法は、毎月コツコツと少額ずつ投資する方法です。そのため、価格変動が大きい投資対象よりも、長期的に安定して成長が見込める投資対象に向いています。
具体的には、株式投資であれば、日経平均株価やNYダウなどの株価指数に連動するインデックスファンド、投資信託であれば、全世界株式や先進国株式など、幅広い銘柄に分散投資するタイプがおすすめです。
これらの投資対象は、価格が下落する局面もあるものの、長期間保有することでリスクを分散し、安定したリターンを期待することができます。