「押し目買い」で賢く投資!
投資をしたい
先生、「押し目買い」ってどういう意味ですか?難しそうです。
投資研究家
そうだね。「押し目買い」は、株価が上がっていく途中で、一時的にちょっとだけ下がるタイミングがあるんだ。その下がりを狙って買うことを「押し目買い」って言うんだよ。
投資をしたい
へぇー。でも、なんで下がった時に買うんですか?上がってる時の方がよくないですか?
投資研究家
いい質問だね!上がっている時に買うよりも、ちょっと下がった時に買った方が、安く買えるからお得なんだよ。安く買って、その後また上がれば、それだけ利益も大きくなるよね!
押しとは。
投資の世界では、「押し」や「押し目」といった用語を耳にすることがあります。これは、価格(取引レート)が全体的に上昇トレンドにあるにもかかわらず、一時的に軽く下落する局面を指します。つまり、上昇中の小さな下げ止まりや下落のことを「押し」または「押し目」と呼びます。英語では「dip」と言い、「押し目を拾え」は「Buy on dip」と表現されます。
「押し」とは?
投資の世界でよく耳にする「押し目買い」。これは、株価や証券価格が一時的に下落したタイミングを狙って購入する投資手法です。しかし、この「押し目」とは一体何なのでしょうか?
株式投資において、株価は常に変動しています。需要と供給のバランスによって価格が上下するのが基本ですが、この変動の中には一時的な下落が含まれます。
例えば、好調な企業の株価が、全体的な市場の低迷や、一時的な悪材料によって下落する場合があります。このような一時的な下落のことを「押し」と呼びます。
「押し目買い」は、この「押し」を利用した投資戦略と言えるでしょう。
上昇トレンドを見極める
「押し目買い」は、価格が上昇している銘柄が一時的に下落したタイミングで購入する投資手法です。しかし、どんな下落局面でも有効なわけではありません。成功の鍵は、上昇トレンドにある銘柄を見極めることにあります。
上昇トレンドとは、価格が長期的には上昇傾向を示し、短期的な下落を挟みながらも、高値と安値を更新し続ける状態を指します。テクニカル指標を用いる、チャートパターンを分析するなど、上昇トレンドを見極める方法はいくつかあります。
例えば、移動平均線が右肩上がりの状態や、「上昇トレンドライン」と呼ばれる支持線を突破せずに上昇している状態などは、上昇トレンドを示唆するシグナルとなります。これらの要素を総合的に判断することで、より精度の高い「押し目買い」が可能になります。
押し目買いのメリット・デメリット
– 押し目買いのメリット
「押し目買い」の最大のメリットは、安く買って高く売るという投資の基本に忠実な戦略である点です。価格が下がったタイミングで購入するため、同じ資金量でも多くの株や投資信託を購入できます。その結果、上昇トレンドに転じた時の利益を大きくすることが期待できます。また、高値掴みを避けられるという点も魅力です。
– 押し目買いのデメリット
押し目買いは底値で買うことを目指すものではありませんが、どこまで価格が下がるのかを見極めるのは容易ではありません。底値と判断して購入したつもりが、さらに価格が下落してしまう可能性もあります。そうなると、損失が拡大してしまうリスクも考慮しなければなりません。また、いつ反転するのかを見極めるのも難しく、タイミングを逃してしまうと、利益を得るチャンスを逃す可能性もあります。
押し目買いのタイミング
「押し目買い」は、株価が下落したタイミングで購入することで、その後、価格が上昇した場合に利益を狙う投資手法です。しかし、安易に飛びついてしまうと思わぬ損失を抱えてしまう可能性も。押し目買いで成功を収めるためには、適切なタイミングを見極めることが重要になります。
では、具体的にどのようなタイミングで投資判断を下せば良いのでしょうか? 残念ながら、「絶対に成功する」と断言できるような万能なタイミングは存在しません。株価の動きは、企業の業績、市場全体の動向、世界情勢など、様々な要因によって複雑に変化するためです。
重要なのは、事前に徹底的な企業研究や市場分析を行い、その上で、自身の投資戦略に基づいた判断基準を持つことです。例えば、目標とする株価をあらかじめ設定しておき、その価格まで下落したタイミングで購入するといった方法も考えられます。
注意すべき落とし穴
「押し目買い」は、投資の基本ともいえる有効な戦略ですが、安易に飛び込むと、思わぬ損失を抱えてしまう可能性もあります。ここでは、押し目買いをする際に注意すべき落とし穴について解説します。
まず、「押し目」と「下落トレンド」の区別が難しい点が挙げられます。一時的な下落局面に見えても、実は長期的な下落トレンドの始まりというケースも少なくありません。トレンドを見誤ると、底なし沼のように値下がりし続ける状況に巻き込まれるリスクがあります。
また、焦りは禁物です。押し目だと判断して飛びついたものの、実際にはさらに値下がりし、結果的に高値掴みになってしまうケースも考えられます。冷静に状況を判断し、買い時を見極めることが重要です。
さらに、資金管理も重要です。押し目買いは、底値で買えるとは限りません。資金を使い果たしてしまうと、その後、さらに魅力的な投資機会が現れても、資金不足で購入できない事態になりかねません。余裕を持った資金運用を心がけましょう。