眠れる資産を活性化！セキュリティーズ・レンディングのススメ
投資をしたい
「セキュリティーズ・レンディング」ってどういう意味ですか？難しくてよくわからないです。
投資研究家
そうだね。「セキュリティーズ・レンディング」は少し難しい言葉だよね。簡単に言うと「証券貸し出し」のことなんだ。例えば、君が遊園地のチケットを持っていて、しばらく使わないとしよう。すると友達が「そのチケット、貸してくれない？代わりにジュースおごるよ！」と言ってきたとする。これが「セキュリティーズ・レンディング」のイメージだよ。
投資をしたい
なるほど！つまり、証券会社が企業年金から証券を借りて、その代わりに料金を払うってことですか？
投資研究家
その通り！企業年金は証券を貸すことで、利息や配当金とは別に、貸出料という追加収入を得ることができるんだ。これを「品貸し料」って言うんだよ。
セキュリティーズ・レンディングとは。
「証券貸借取引（セキュリティーズ・レンディング）」とは、企業年金などの運用機関が保有する株式や債券を、証券会社などに貸し出し、その対価として貸し出し料（品貸し料）を受け取る取引のことです。
企業年金が保有する有価証券をただ保有しているだけでは、利息や配当収入といったインカム・ゲインしか得られません。しかし、売却予定のない有価証券を貸し出すことで、貸し出し料という追加収益を得ることができ、結果的に運用成績全体の向上、つまりトータル・リターンの向上につながります。得られた貸し出し料は、あらかじめ決められた配分比率に従って、企業年金と運用機関の間で分配されます。
セキュリティーズ・レンディングとは？
近年、新しい資産運用の方法として注目を集めている「セキュリティーズ・レンディング」。個人投資家が企業などへ融資を行い、その利息を受け取る仕組みですが、従来の金融商品とは異なる点も多いです。この項目では、セキュリティーズ・レンディングの基本的な仕組みや特徴について詳しく解説していきます。
企業年金の運用成績向上に貢献
近年、低金利環境が長期化する中で、企業年金基金の運用担当者は、安全性を確保しながらも、いかに高い利回りを追求するかが課題となっています。伝統的な債券投資だけでは期待する収益を上げるのが難しい中、新たな投資先として注目されているのが「セキュリティーズ・レンディング」です。
セキュリティーズ・レンディングとは、貸付債権を証券化して機関投資家などに販売する仕組みです。企業年金基金にとっては、従来の債券投資よりも高い利回りが期待できる点が魅力です。また、貸出先は中小企業など、多様な企業に分散投資されるため、リスク分散の観点からも有効な投資先となりえます。
企業年金基金は、加入者である従業員の将来のために、長期的な視点で安定した資産運用を行う必要があります。セキュリティーズ・レンディングは、その一助となりうる可能性を秘めています。
貸し出しによるリスクとは？
セキュリティーズ・レンディングは、魅力的な投資機会を提供する一方で、当然リスクも存在します。主なリスクとして、貸付先の債務不履行リスクが挙げられます。これは、借り手が資金を返済できなくなるリスクです。プラットフォームによっては貸付先の審査基準が異なり、リスクのレベルも変わるため、事前にしっかりと確認することが重要です。また、プラットフォーム自体の経営リスクも考慮しなければなりません。万が一、プラットフォーム運営会社が倒産した場合、投資資金が保全されない可能性もあります。これらのリスクを理解した上で、分散投資などを活用し、リスクを軽減するための対策を講じることが大切です。
セキュリティーズ・レンディングの仕組み
セキュリティーズ・レンディングは、証券会社がお客様から有価証券を借り入れ、それを貸し出すことで金利を得る仕組みです。
具体的には、お客様が保有する株式や債券などの有価証券を証券会社に預託します。証券会社は、これらの有価証券を必要とする機関投資家などに貸し出し、一定の期間後に金利を付けてお客様に返却します。預託した有価証券の銘柄や数量、貸出期間などに応じて金利は変動します。
従来の株式投資では、株価の値上がり益や配当金による収益が期待されていましたが、セキュリティーズ・レンディングでは、保有する有価証券を貸し出すことで、株価の値動きに関わらず安定的な収益を得ることが可能となります。
導入を検討する上でのポイント
セキュリティーズ・レンディング導入を検討する際は、メリットだけでなく、リスクや注意点も理解することが重要です。まず、貸付先の信用力は、投資元本や利回りに直結する要素です。そのため、貸付先の事業内容や財務状況などをしっかりと確認しましょう。また、金利変動リスクや流動性リスクなども考慮する必要があります。金利変動によって予想よりも低い利回りとなる可能性や、貸付期間中は元本が拘束される点に留意が必要です。さらに、手数料や税金についても事前に確認し、最終的なリターンを計算しておきましょう。これらのポイントを踏まえ、自身の投資目標やリスク許容度に合ったサービスを選ぶことが、セキュリティーズ・レンディングで成功するための鍵となります。