日経平均下落で儲かる？「インバース型」投資を解説

日経平均下落で儲かる？「インバース型」投資を解説

インバース型とは？基本的な仕組みを解説

株式投資というと、株価が上昇することで利益を狙うイメージが強いのではないでしょうか。しかし、中には株価が下落する局面でも利益を追求できる投資方法が存在します。それが「インバース型」と呼ばれる投資手法です。

インバース型とは、特定の指数（日経平均株価やTOPIXなど）の動きと反対の値動きをするように設計された金融商品です。例えば、日経平均株価が1%下落した場合、日経平均株価を対象とするインバース型の商品は、理論上は1%上昇することになります。

インバース型の金融商品は、主にETF（上場投資信託）や投資信託として提供されています。これらの商品は、証券会社を通じて、通常の株式と同様に売買することが可能です。

インバース型の商品は、株価の下落局面において利益を狙える点が最大の魅力と言えるでしょう。しかし、その一方で、株価が上昇する局面では損失が発生する可能性がある点には注意が必要です。インバース型投資は、あくまでも投資の選択肢の一つとして、自身の投資目標やリスク許容度に合わせて検討する必要があります。

日経平均株価下落時におけるリターン獲得の可能性

株式投資では、株価の上昇を通じて利益を狙うのが一般的ですが、相場が下落傾向にある場合はどうでしょうか？実は、日経平均株価のような指数が下落する局面でも利益を狙える投資手法が存在します。それが、「インバース型」投資です。

インバース型投資は、対象とする指数と反対の値動きをするように設計された金融商品に投資します。例えば、日経平均株価が1%下落した場合、インバース型の投資信託は、理論上は1%上昇することになります。 つまり、日経平均株価が下落すると予想される場合、インバース型投資を行うことで、価格下落による損失を回避し、利益獲得の機会を得ることができるのです。

インバース型投資のリスクと注意点

インバース型投資は、価格下落局面で大きなリターンを狙える一方、特有のリスクも存在します。

まず、インバース型投資は短期的な値動きに反応して設計されています。そのため、長期投資には不向きです。日経平均が下落トレンドの場合でも、一時的に上昇する局面も当然あります。すると、インバース型投資は逆に損失を被ることになります。

また、インバース型投資商品は、原資産に連動するように設計されていますが、完全に一致するわけではありません。そのため、予想と異なる値動きをする可能性もあります。さらに、運用コスト（信託報酬など）も考慮する必要があります。コストがリターンを上回ってしまうと、結果的に損失が出てしまう可能性もあります。

インバース型投資は、リスク許容度や投資目的を踏まえ、投資するかどうかを慎重に判断する必要があります。

インバース型とレバレッジの関係

インバース型投資は、原資産の価格変動とは反対方向に動く投資商品を利用します。しかし、ただ反対に動くだけでなく、「どの程度」動くのかが重要です。ここで登場するのが「レバレッジ」です。

レバレッジとは、テコの原理のように、少ない資金で大きな利益を狙う仕組みのこと。インバース型投資においては、このレバレッジをかけることで、原資産の値動きよりも大きな利益を狙うことができます。

例えば、「日経平均株価が1日で1％下落したら、2倍の2％の利益が出る」といった具合です。ただし、レバレッジはハイリスク・ハイリターンであることを忘れていけません。原資産の値動きが予想と反対になった場合、損失も大きくなってしまうリスクがある点は注意が必要です。

インバース型投資とレバレッジは、切っても切れない関係にあります。投資する際には、自身の投資目標やリスク許容度に合わせて、適切なレバレッジの商品を選ぶようにしましょう。

インバース型投資に向いている人、向いていない人

– インバース型投資に向いている人、向いていない人

インバース型投資は、値下がり局面で利益を狙える一方、リスクも伴います。そのため、投資する際は、自分の投資経験やリスク許容度、投資目標などを考慮することが重要です。

短期的な値動きで利益を狙いたいアクティブ投資家や、相場の下落リスクに備えたいヘッジ目的の投資家には向いている投資手法と言えるでしょう。

一方で、長期的な資産形成を目指す投資家や、投資初心者には、インバース型投資はあまり向いていません。なぜなら、長期的に見れば市場は上昇傾向にあるため、インバース型投資では大きなリターンを得ることが難しいからです。また、投資初心者にとっては、複雑な仕組みを理解する必要があり、リスク管理も難しいため、おすすめできません。