投資用語解説:内国通貨建てとは?

投資用語解説:内国通貨建てとは?

投資をしたい

先生、「内国通貨建て」ってどういう意味ですか?よく分かりません。

投資研究家

なるほど。「内国通貨建て」は、外国のお金を、自分の国のお金に換算するとどうなるかを示す方法です。例えば、1ドルが150円だとすると、これはドルを基準に円がいくらになるかを示しているので「円建て」と言えます。

投資をしたい

なるほど。じゃあ、もしユーロが1ユーロ160円だったら、これは「円建て」の表示ということですか?

投資研究家

その通り!よく理解できましたね。このように、外国の通貨を基準にして、自分の国の通貨がいくらになるかを示す方法を「内国通貨建て」と言います。反対に、自分の国の通貨を基準にする場合は「外国通貨建て」と言います。

内国通貨建てとは。

投資用語で「内国通貨建て」とは、外国通貨1単位に対して、自国通貨がいくらになるかを表す方法です。これはcontinental term(コンチネンタル・ターム)、European currency quotation(ヨーロピアン・カレンシー・クォーテーション)、rate in home currency(レート・イン・ホーム・カレンシー)とも呼ばれます。言い換えれば、自国のお金で外国のお金の価値を表す方法で、「自国通貨建て」や「邦貨建て」とも表現されます。

内国通貨建ての基礎知識

内国通貨建ての基礎知識

投資の世界では、様々な国や地域の金融商品を扱う機会があります。その際に重要な概念となるのが「通貨」です。例えば、日本の投資家がアメリカの株式に投資する場合、円をドルに換金する必要があります。このように、投資を行う際には、常に通貨という要素が関わってくることを意識しなければなりません。

内国通貨建てとは、自国の通貨を基準として投資を行うことを指します。例えば、日本に住む私たちにとっての内国通貨は円です。日本の投資家が円を元手に日本の株式や債券に投資する場合、それは内国通貨建ての投資となります。反対に、外国通貨建ては、円以外の通貨、例えば米ドルやユーロなどを基準とした投資を指します。

内国通貨建てと外国通貨建ては、それぞれ異なるメリットとデメリットを持つため、投資家は自身の投資目標やリスク許容度に応じて、適切な方を選択する必要があります。

為替レートとの関係

為替レートとの関係

内国通貨建てで投資をする場合、為替レートの変動は投資の結果に大きな影響を与えます。 例えば、日本円建てで外国の資産に投資する場合、円高になると利益が大きくなり、円安になると利益が小さくなる、または損失が発生する可能性があります。 これは、円高になると、同じ外国通貨でより多くの円に交換できるため、投資元本が円換算で増加するためです。逆に、円安になると、同じ外国通貨で交換できる円が少なくなるため、投資元本が減少してしまうのです。

そのため、内国通貨建てで投資をする場合は、為替リスクを十分に考慮する必要があります。 為替の変動を予測することは困難ですが、過去のデータや経済指標などを参考に、将来の為替動向をある程度見据えておくことが重要です。

投資における影響

投資における影響

投資における影響は、投資家の居住国や投資先の国によって異なります。

自国の通貨建てで投資する場合、為替変動リスクを抑えられるというメリットがあります。 為替レートは常に変動するため、外貨建てで投資すると、投資元本が変動するリスクがあります。しかし、自国通貨建てで投資すれば、為替レートの変動は投資元本に影響を与えません。

一方で、新興国など、自国通貨の価値が不安定な国では、外貨建てで投資することで、資産価値が目減りするリスクを回避できる場合もあります。 たとえば、自国通貨が急落した場合でも、外貨建てで投資していれば、資産価値が目減りするリスクを抑えることができます。

このように、内国通貨建てで投資するかどうかは、投資家の状況や投資先の国によって、メリットとデメリットを比較検討する必要があります。

メリット・デメリット

メリット・デメリット

投資における内国通貨建ては、日本円を使っている私たちにとって、馴染み深く理解しやすいというメリットがあります。為替変動リスクを負わずに投資できるため、初心者の方にもおすすめです。一方で、海外の投資商品に投資する場合、為替変動のチャンスを逃してしまうというデメリットも存在します。円安などの際には、外貨建てで投資していた方が利益を得られる可能性があります。このように、内国通貨建てにはメリットとデメリットの両面があるため、投資する際には、ご自身の投資目標やリスク許容度などを考慮し、どちらの通貨建てが適しているか見極めることが重要です。

内国通貨建てを理解して投資戦略に活かそう

内国通貨建てを理解して投資戦略に活かそう

投資信託や債券などの金融商品を選ぶ際に、「内国通貨建て」という言葉を目にすることがあるかもしれません。投資初心者の方にとっては、聞き慣れない言葉で、具体的にどのような意味を持つのか、どういったメリットやデメリットがあるのか、疑問に思う方もいるでしょう。

「内国通貨建て」とは、発行された国と同じ通貨で投資を行うことを指します。例えば、日本で発行された円建ての債券に投資する場合、これは内国通貨建ての投資となります。反対に、外国の通貨で投資を行う場合は「外国通貨建て」と呼ばれます。

内国通貨建て投資のメリットは、為替変動リスクを抑えられる点にあります。為替変動リスクとは、投資している間に円高や円安が進むことで、円換算での投資元本や受取利息などが変動してしまうリスクのことです。内国通貨建てであれば、為替変動による影響を受けにくいため、比較的安定した投資を行うことができると言えます。

一方で、投資の選択肢が国内の金融商品に限定されてしまうという側面もあります。より高いリターンを求めて海外の金融商品に投資する場合には、外国通貨建てを選択する必要があるでしょう。

内国通貨建てと外国通貨建て、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、自身の投資目標やリスク許容度に合わせて、適切な投資戦略を立てるようにしましょう。

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