CFD取引入門:仕組みとリスクを解説
投資をしたい
先生、「CFD取引」って最近よく聞くんですけど、どういう仕組みなんですか?
投資研究家
CFD取引はね、「差金決済取引」の一つで、株価指数や株価の上下差で利益を狙うものなんだ。例えば、日経平均株価が上がると予想したら、CFDで買い注文を出す。予想通りに値上がりしたら、その差額分の利益を得られるんだよ。
投資をしたい
へえ〜。でも、株の売買みたいに株券はもらえないんですよね?
投資研究家
その通り!CFD取引は、実際の株の受け渡しは行わずに、あくまで価格変動の差額だけで取引するんだ。だから、少ない資金で大きな金額の取引ができる「レバレッジ」をかけることもできるんだよ。
CFD取引とは。
CFD取引とは、「Contract For Difference」(差金決済取引)の略称です。これは、投資家が証券会社に証拠金を預け、実際の株式や指数などを保有することなく、取引開始時と終了時の価格差で利益や損失を確定させる取引のことです。
CFD取引とは?
CFDは、「Contract for Difference」の略称で、日本語では「差金決済取引」と呼ばれます。 これは、株式やFX、コモディティなどの原資産の価格変動に投資する金融商品です。 CFD取引では、実際に原資産を所有するわけではなく、あくまで価格変動による差金のみの決済を行います。
例えば、A社の株価が上昇すると予想した場合、CFD取引ではA社の株式を実際に購入するのではなく、A社の株価CFDを購入します。 予想通りに株価が上昇すれば、その差額分が利益となります。 逆に、株価が下落した場合は、その差額分の損失が発生します。
CFD取引の仕組み
CFD取引は、差金決済取引とも呼ばれ、実際の株式や為替などの金融資産を保有することなく、その価格変動の差金のみを取引する方法です。 例えば、A社の株価が将来的に上昇すると予想した場合、CFD取引では実際にA社の株式を購入するのではなく、CFD業者との間で「将来の特定の日に、あらかじめ決めた価格と決済時のA社株価の差額を決済する」という契約を結びます。
この取引において、投資家は予測が的中すれば、その価格差に応じた利益を得られます。 逆に、予測が外れて価格が予想と反対に動いた場合は、損失を被ることになります。 CFD取引では、証拠金と呼ばれる取引金額の一部を預け入れることで、レバレッジをかけることができます。 レバレッジは、少ない資金で大きな金額の取引を可能にするため、大きな利益を狙うことができます。 しかし、その分損失も大きくなる可能性があるため注意が必要です。
CFD取引のメリット・デメリット
CFD取引には、その特性から生まれるメリットとデメリットが存在します。投資を始める前に、両方を理解しておくことが重要です。
大きなメリットの一つとして挙げられるのが、レバレッジ効果によって少ない資金で大きな利益を狙える点です。これは、証拠金と呼ばれる取引金額の一部を預けるだけで、その何倍もの金額の取引を行えるためです。しかし、レバレッジは利益を増幅させる一方で、損失も拡大させてしまうという側面も持ち合わせています。
また、CFD取引では、株式投資のように配当金や株主優待などの利益は得られません。これは、CFD取引が原資産を実際に保有する取引ではなく、価格変動の差益を狙う取引であるためです。
一方、CFD取引では、売りからも取引を始めることができるため、相場の下落局面でも利益を狙うことが可能です。これは、従来の株式投資では難しかった点であり、大きなメリットと言えるでしょう。
このように、CFD取引にはメリットとデメリットの両方が存在します。投資を検討する際は、これらの点を踏まえ、自身の投資スタイルやリスク許容度に合致しているかどうかを慎重に見極める必要があります。
CFD取引のリスク管理
CFD取引は少額の資金で大きな利益を狙える一方、リスク管理を怠ると大きな損失を被る可能性もあります。ここでは、CFD取引のリスク管理について解説します。
まず、損失を限定するために「ストップロス注文」を活用しましょう。ストップロス注文とは、あらかじめ設定した価格に達すると自動的にポジションを決済する注文です。これにより、予想に反して相場が変動した場合でも、損失を最小限に抑えることができます。
次に、レバレッジの活用は計画的に行いましょう。レバレッジは少ない資金で大きな取引ができるというメリットがある一方、損失も拡大する可能性があります。自身の投資経験やリスク許容度を踏まえ、適切なレバレッジを設定することが重要です。
さらに、損切りと利確のルールを決め、感情的な取引を避けることも重要です。事前に損失許容額と利益確定ポイントを明確化しておくことで、冷静な判断ができます。
最後に、余裕資金で取引を行いましょう。生活資金や借入金での取引は、大きな損失に繋がると生活に支障をきたす可能性があります。余裕資金の範囲内で取引を行うように心がけましょう。
CFD取引を始めるには
CFD取引に興味を持ち、実際に始めてみたいと考えた際には、いくつかのステップを踏む必要があります。
まず、CFD取引を提供している証券会社やFX会社を選び、口座を開設する必要があります。CFD取引は、株式投資とは異なり、証券会社だけでなくFX会社も取り扱っている点が特徴です。
口座開設の手続きは、近年ではオンラインで完結することがほとんどです。必要書類を提出した後、審査が行われ、問題なければ口座開設となります。
口座開設後は、取引に必要な資金を入金します。入金方法は、銀行振込やクレジットカード決済など、会社によって異なります。
資金を入金したら、いよいよ取引開始です。取引ツールを使い、自分が投資したいと思う銘柄を選び、買い注文または売り注文を出します。
CFD取引は、少ない資金で大きな利益を狙えるというメリットがある一方、リスクも大きいため、始める前にしっかりと仕組みやリスクを理解しておくことが重要です。