投資初心者のための逆指値入門

投資初心者のための逆指値入門

投資初心者のための逆指値入門

投資をしたい

先生、「逆指値注文」ってなんですか？普通の「指値」と何が違うんですか？

投資研究家

良い質問だね！通常の指値注文は「安く買って高く売る」ために使うよね。例えば、1ドル100円のときに、90円になったら買いたい場合に設定するよね。逆指値注文は反対に、損失を限定するために使うんだ。例えば、1ドル100円のときに、110円になったら損切りするために売る注文を出すといった感じだね。

投資をしたい

なるほど。でも、110円になったら損切りするなら、最初から110円で売ればいいんじゃないですか？

投資研究家

確かにそう思うかもしれないけど、相場は常に動いているから、必ずしも110円で売れるとは限らないんだ。もしかしたら、110円を超えて120円、130円と上がっていくかもしれない。逆指値注文を入れておけば、相場が予想に反して動いても、自動的に損失を確定できるから安心なんだよ。

逆指値とは。

投資の世界では、「安く買って高く売る」、または「高く売って安く買い戻す」ことが基本です。このためには、現在の価格よりも低い価格で購入する、または高い価格で売却する「指値」注文を用います。一方、「逆指値」注文は、一見すると矛盾するように思えるかもしれません。これは、現在の価格よりも高い値段で買い注文を入れたり、安い値段で売り注文を入れる方法です。しかし、これは為替取引において、リスク管理として非常に重要な役割を果たします。例えば、予想に反して相場が不利な方向へ動いた場合、損失が大きくなる前にポジションを解消し、被害を最小限に抑えることができます。逆指値注文は、損失を抑えながら取引を進める上で非常に有効な手段となるため、ぜひ積極的に活用することをおすすめします。

逆指値注文とは？

株式投資やFX取引でよく耳にする「逆指値注文」。損失を最小限に抑えたい、少しでも利益を確定させたいという投資家の思いに応える便利な注文方法ですが、その仕組みを理解していないと、逆に損失を拡大させてしまう可能性も。

この章では、これから投資を始める初心者の方に向けて、「逆指値注文とは何か」、その仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説していきます。

損失を限定する仕組み

投資において損失を最小限に抑えることは、利益を出すことと同じくらい重要です。特に、投資初心者の方や、頻繁に相場をチェックできない方にとっては、大きな損失を防ぐための仕組み作りは必須と言えるでしょう。そこで役に立つのが「逆指値注文」です。

逆指値注文とは、あらかじめ設定した価格を下回った時に、自動的に売却注文を出す仕組みです。例えば、1株1,000円の株を100株購入し、損失を5万円に抑えたいとします。この場合、株価が950円になったら売却するよう逆指値注文を設定しておけば、仮に株価が急落した場合でも、損失を最大5万円に抑えることができます。

このように、逆指値注文は、相場が急変するリスクから投資家を守るための有効な手段と言えるでしょう。

逆指値注文の具体的な使い方

逆指値注文は、損失を限定しつつ利益を確保するために有効なツールです。ここでは、具体的な使用例をいくつかご紹介します。

-1. 買いポジションの場合- 例えば、1株1,000円の株を100株購入したとします。この場合、損失を10,000円に抑えたい場合、逆指値注文を900円に設定します。株価が900円まで下落すると、自動的に売却注文が出され、損失を10,000円に抑えることができます。

-2. 売りポジションの場合- 1株1,000円の株を100株空売りした場合、株価が1,100円に上昇した時点で損失を10,000円に抑えたいとします。この場合、逆指値注文を1,100円に設定します。株価が1,100円まで上昇すると、自動的に買い注文が出され、損失を10,000円に抑えることができます。

-3. 利益確定に活用- 逆指値注文は、損切りだけでなく利益確定にも活用できます。例えば、1株1,000円の株を100株購入し、1,200円まで上昇したら利益を確定したい場合、逆指値注文を1,200円に設定します。株価が1,200円に達すると、自動的に売却注文が出され、利益を確定することができます。

このように、逆指値注文は、損失を限定しつつ利益を確保するために柔軟に活用できる注文方法です。ただし、逆指値注文は、相場が急変した場合、不利な価格で約定してしまう可能性もある点に注意が必要です。