投資初心者向け：成行注文とは？仕組みとメリット・デメリット
投資をしたい
先生、「成行」注文って、注文を出した時の値段で約定するんじゃないんですか？
投資研究家
いい質問だね！実は、株式投資の場合、注文を出した時点の価格で約定するとは限らないんだ。
板と呼ばれる、売買注文の一覧が表示されているんだけど、自分の注文が約定するかどうかは、板状況と、自分の注文を出すタイミングによるんだ。
投資をしたい
え、そうなんですか？じゃあ、不利な値段で約定してしまうこともあるんですか？
投資研究家
そういうこともあるね。だから、成行注文は、「すぐに約定させたいけど、価格はある程度市場に任せる」という場合に使う注文方法なんだ。
FXの場合は、成行注文を出すと、その時のレートが表示されて、そのレートで良ければ注文を出すという、2段階方式になっているから、不利なレートで約定することはないよ。
成行とは。
「成行」とは、投資用語で、表示されている現在のレートで売買注文を出す方法です。プライスオーダーやマーケットオーダーとも呼ばれます。株式投資の場合、成行注文では約定価格が確定しませんが、FX（外国為替保証金取引）では、注文時にその時のレートが表示され、そのレートで良ければ注文が成立します。
成行注文とは？わかりやすく解説
株式投資やFXなどを始めるにあたって、まず最初に覚えたいのが「注文方法」です。投資の世界では、自分の希望する価格で取引を行うために、様々な注文方法が存在します。その中でも、最も基本となるのが「成行注文」です。
成行注文とは、一言で言えば「価格を指定せずに、市場で成立している価格で注文を出す方法」です。例えば、A社の株価が現在1,000円だとします。あなたが「A社の株を今すぐ買いたい！」と思った時に、価格指定をせずに注文を出すと、それが成行注文となります。この場合、1,000円で売 orders を出してくる相手がいれば、すぐに約定してあなたの注文は成立します。
株式投資における成行注文のメリット・デメリット
成行注文は、価格を指定せずに注文を出す方法です。この注文方法には、メリットとデメリットが存在します。
メリットとしては、「すぐに約定しやすい」という点が挙げられます。市場価格で買うことを優先するため、特に価格変動の激しい銘柄や、今すぐポジションを持ちたい場合に有効です。
一方で、デメリットも存在します。「不利な価格で約定する可能性がある」という点が挙げられます。成行注文は、注文を出した時点の市場価格で約定するため、想定していたよりも高い価格で購入してしまうリスクがあります。特に、流動性の低い銘柄や、大きな取引を行う場合には注意が必要です。
FXにおける成行注文の特徴
FX取引においても、成行注文はよく利用される注文方法の一つです。株式投資の場合と同様に、指定した価格で約定することを目指さず、リアルタイムの価格で即座に売買を実行できる点が特徴です。
特に、短期的な値動きを捉えたいスキャルピングトレードや、チャンスを逃さずに取引したい場合に効果を発揮します。
ただし、約定するまで最終的な価格が確定しないという点は注意が必要です。相場が大きく変動する局面では、意図した価格とは大きく異なる価格で約定してしまうリスクもあります。
成行注文が適したケースとは？
「少しでも早く株を購入したい！」、「多少価格が変動してもいいから確実に約定させたい！」というような場合は、成行注文が適しています。
例えば、急騰している銘柄に一刻も早く乗り遅れたくない場合や、人気が集中しそうな新規公開株の抽選に当選した場合などが挙げられます。
ただし、成行注文は価格指定を行わないため、想定よりも不利な価格で約定してしまうリスクがある点は注意が必要です。
まとめ：成行注文を使いこなそう
成行注文は、注文時の価格指定が不要で、スピード重視の取引に適しています。そのため、特に初心者が最初に覚えるべき注文方法と言えるでしょう。しかし、価格が変動する銘柄や市場全体が大きく動いている時には、不利な価格で約定してしまうリスクもあります。
成行注文のメリット・デメリットを理解した上で、他の注文方法と比較しながら、状況に応じて使い分けることが、投資で成功するための鍵となります。