投資のナンピン買いとは? メリット・デメリットを解説
投資をしたい
先生、「難平」って投資用語で聞くんですけど、どういう意味ですか?
投資研究家
良い質問だね。「難平」は、簡単に言うと、損が出ている株や投資信託などを、もっと買い増すことで、1株あたりの平均購入価格を下げることを言うんだ。
投資をしたい
なるほど。でも、損してるのに買い増すって、さらに損が増えるんじゃないですか?
投資研究家
確かにリスクはあるね。でも、もしその後に価格が上昇すれば、平均購入価格が下がっている分、利益が出やすくなる。ただし、価格が上昇せずに下落し続ければ、損失は拡大する可能性もあるから、注意が必要だよ。
難平とは。
投資の世界で「難平」とは、既に保有している投資商品の価格が下がり損失が出ている状態でも、同じものを買い増しすることで、保有している商品の平均取得単価を下げることを指します。
ナンピン買いとは何か?
ナンピン買いとは、保有している投資対象の価格が下落した際に、追加で購入することを指します。
例えば、1株1,000円の株を100株購入したとします。その後、株価が800円に下落した場合、ナンピン買いでは、さらに100株を買い増します。
このように、価格が下がったタイミングで買い増すことで、保有株の平均取得単価を下げる効果を狙うのが、ナンピン買いといえます。
ナンピン買いのメリット
ナンピン買いは、買い値よりも価格が下がった際に追加投資を行うことで、平均取得単価を下げる効果を狙う投資手法です。この手法のメリットとして、主に以下の点が挙げられます。
* 平均取得単価を下げることで、利益確定ラインに近づけることができます。
* 一度の投資額を抑えられるため、資金効率を高めることができます。
* 価格が下がったタイミングで買い増すことで、上昇トレンドに乗るチャンスを広げることができる場合もあります。
ただし、ナンピン買いはリスクも伴う投資手法であることを忘れてはいけません。メリットだけでなく、デメリットも理解した上で、慎重に判断する必要があります。
ナンピン買いのデメリットとリスク
ナンピン買いは、うまくいけば損失を減らし利益を得るチャンスを増やす有効な手段となりえます。しかし、常に成功するとは限らず、リスクも伴うことを忘れてはなりません。ここでは、ナンピン買いのデメリットとリスクについて解説します。
まず、ナンピン買いは損失の拡大につながる可能性があります。買い値よりも価格が下がり続けた場合、保有株の評価額はどんどん減少し、大きな損失を抱えることになりかねません。
また、資金効率の観点からも注意が必要です。価格が下落するたびに買い増しを行うため、資金が底をついてしまい、本来投資すべきタイミングで資金を投入できない状況に陥る可能性も考えられます。
さらに、感情的な取引を招きやすい点もデメリットとして挙げられます。損失を取り戻そうとするあまり、冷静な判断ができなくなり、更なる損失を生む可能性も否定できません。
これらのリスクを踏まえ、ナンピン買いを行う際は、損切りラインを明確に設定しておくことが重要です。損失が一定水準を超えた場合は、早々に損切りを行い、更なる損失拡大を防ぐことが大切です。
ナンピン買いをする際の注意点
ナンピン買いは、当初の投資計画が崩れた場合に、損失を拡大させるリスクも孕んでいます。安易な気持ちで行うのではなく、以下の点に注意する必要があります。
* 損切りのルールを決めておくナンピン買いを繰り返しても、価格が回復する保証はありません。損失が一定額を超えた場合は、損切りして投資資金を守ることも重要です。
* 余剰資金の範囲内で行うナンピン買いは、資金効率が悪くなる可能性があります。生活資金に手をつけたり、借金をしてまで行うのは避けましょう。
* 銘柄分析を怠らない価格下落の原因が、一時的なものか、それとも fundamental なものなのかを見極める必要があります。
これらの注意点を守り、計画的にナンピン買いを行うことで、リスクを抑えながら投資を進めることができます。
ナンピン買いは有効な投資戦略になりえるのか?
ナンピン買いは、投資対象の価格が下落した時に追加で購入することで、平均購入単価を下げる投資手法です。一見、損失を減らし、利益を出しやすくする有効な戦略のように思えますが、実際にはリスクとリターンを理解した上で行わないと、大きな損失に繋がる可能性も秘めているため、注意が必要です。
この章では、ナンピン買いが有効な投資戦略になりえるのか、その可能性と危険性について詳しく解説していきます。