FX取引の基礎知識:スクエアとは?
投資をしたい
先生、「スクエア」って投資用語でどういう意味ですか?
投資研究家
いい質問だね!「スクエア」は、外国為替取引で、ある通貨の「買い」と「売り」の持ち高を同じにすることを指すんだ。例えば、1ドル100円の時に1万ドル買って、その後1ドル105円の時に1万ドル売れば、ドルの持ち高はゼロになるよね。これが「スクエア」の状態だよ。
投資をしたい
なるほど。つまり、ポジションを持っていない状態のことですね!
投資研究家
その通り!「スクエア」にすることで、為替変動のリスクを回避できるんだ。
スクエアとは。
投資の世界で「スクエア」とは、外国為替取引において、買いポジションと売りポジションのバランスが取れており、実質的な保有ポジションがゼロの状態を指します。
スクエアとは何か?
FX取引において「スクエア」とは、保有しているポジションを決済し、通貨の持ち高をゼロにすることを指します。例えば、米ドル/円(USD/JPY)で1万ドルの買いポジションを持っている場合、反対売買で1万ドルを売ればポジションが相殺され、スクエアの状態になります。 FX取引では、取引時間外や週末をまたいでポジションを保有し続けると、スワップポイントと呼ばれる金利差調整分が発生します。このスワップポイントを利用した取引戦略も存在しますが、意図せずポジションを持ち越すと、予想外のスワップポイントの支払いが発生する可能性もあるため注意が必要です。ポジション保有によるリスクを避けるため、また利益を確定させるために、スクエアはFX取引の基本的な操作として重要な意味を持ちます。
スクエアのメリット
FX取引において、「スクエア」とは、保有しているポジションを決済して、取引を中立の状態に戻すことを指します。このスクエアには、以下のようなメリットが存在します。
まず、為替変動による損失リスクを回避できる点が挙げられます。ポジションを保有している間は、常に為替レートの変動によって損失が発生する可能性がありますが、スクエアによってポジションを解消することで、その後の為替変動による損失リスクを負わずに済みます。
また、資金効率を高めることができる点もメリットです。FX取引では、ポジションを保有するために証拠金が必要となります。スクエアによってポジションを解消すれば、その分の証拠金が解放され、他の取引に資金を充当することが可能になります。
さらに、感情的な取引を抑制できるという側面もあります。FX取引では、損失が拡大している状況でも、ポジションを保有し続けることで損失を取り戻そうとしてしまうことがあります。しかし、スクエアを意識することで、損失を限定し、冷静な判断を下しやすくなります。
スクエアのデメリット
FX取引において、ポジションを持たない状態を指す「スクエア」。一見、リスクを負っていないように思えるスクエアですが、利益獲得の機会を逃してしまうというデメリットも存在します。為替相場は常に変動しており、チャンスはいつ訪れるか分かりません。スクエアの状態では、例え相場が有利に動いたとしても利益を得ることはできません。常にポジションを持っている状態と比較すると、収益チャンスを逃しやすいと言えるでしょう。
スクエアはどんな時に有効か?
FX取引において、保有しているポジションを決済して利益確定または損失確定を行い、ポジションをゼロにすることを「スクエア」といいます。
では、このスクエアはどんな時に有効活用できるのでしょうか?いくつか例を挙げてみましょう。
まず、利益を確定したい時です。FXでは、為替レートの変動によって利益が生まれますが、予想通りに相場が動いた場合、スクエアして利益を確定させることができます。
次に、損失を限定したい時です。予想に反して相場が動いた場合、損失が膨らんでしまう可能性があります。このような場合、損切りポイントを決めておき、そのポイントに達したらスクエアすることで、損失を最小限に抑えることができます。
さらに、相場が読めない時も有効です。経済指標の発表や要人発言など、相場が大きく動く可能性があるイベントの前後では、ポジションを持っていること自体がリスクとなる場合があります。このような場合は、一旦スクエアして様子見をするのも一つの方法です。
このように、スクエアはFX取引において、利益確定、損失の限定、リスク管理など、様々な場面で有効に活用できるテクニックと言えるでしょう。
スクエアを活用した取引例
では、実際にスクエアを活用した取引の例を見てみましょう。
例えば、あなたが円高ドル安を見込んでドル円を1ドル100円で1万ドル買い、その後、予想通り円高が進み1ドル98円になったとします。
この時点で利益確定の売りの注文を出すと、1万ドル×(100円-98円)=2万円の利益となります。
しかし、まだ円高傾向が続くと予想するならば、ここで一旦スクエアを行うことで、利益を確定しつつ、さらに円高が進んだ場合に備えることができます。
具体的には、保有している1万ドルのうち、5千ドルを売却します。
これで、保有ポジションは実質ゼロとなり、利益が確定されます。
その後、さらに円高が進んで1ドル96円になったとします。
この時点で、残りの5千ドルを売却すれば、最初の利益に加えて、さらに1万円の利益を得ることができます。
このように、スクエアを効果的に活用することで、リスクを抑制しながら、より大きな利益を狙うことが可能になります。