初心者向け！投資用語「買建て」とは？

初心者向け！投資用語「買建て」とは？

「買建て」をわかりやすく解説

投資の世界では、様々な専門用語が使われます。中でも「買建て」は基本となる用語の一つですが、初めて耳にする方にとっては、一体どんな意味なのか、分かりづらいかもしれません。

この「買建て」を簡単に説明すると、「将来、価格が上がることを期待して、株や債券などを買うこと」です。例えば、今1株100円の会社の株を100株買建てたとします。もし、その会社の業績が伸びて株価が1年後には1株200円に値上がりすれば、100株を売却することで10,000円の利益が出ることになります。

このように、「買建て」は価格の上昇による利益（キャピタルゲイン）を狙う投資方法と言えます。もちろん、投資にはリスクがつきものです。予想に反して価格が下落してしまうと、損失が出てしまう可能性もあることを理解しておきましょう。

「買建て」のメリット・デメリット

「買建て」には、メリットとデメリットの両方があります。投資を始める前に、どちらも理解しておくことが大切です。

メリットとしては、株価の上昇に伴い利益を得られる可能性がある点が挙げられます。 買値よりも売値が高くなれば、その差額が利益となります。また、配当金や株主優待など、株主としての権利を得られるのも魅力です。

一方、デメリットも存在します。 株価の下落によって損失が出るリスクがあることはもちろん、投資資金が株価の変動によって目減りしてしまう可能性も考慮しなければなりません。さらに、株式投資には元本保証がないことも覚えておく必要があります。

「買建て」と「売建て」の違い

投資の世界では、「安く買って高く売る」ことで利益を目指します。実は、この「売る」行為にも、「買建て」と対になる「売建て」という方法が存在します。

「買建て」は、文字通り証券会社から株などの資産を買い、値上がりを期待する方法です。一方、「売建て」は、証券会社から株などの資産を借りて売却し、値下がりした時に買い戻すことで利益を狙います。

例えば、1株1,000円のA社の株を100株、買建てで購入した場合、投資額は10万円になります。その後、A社の株価が1,200円に値上がりした時に売却すれば、2万円の利益が出ます。

一方、売建てでは、最初に証券会社から1株1,000円のA社の株を100株借りて売却します。その後、A社の株価が800円に値下がりした時に買い戻せば、2万円の利益となります。

このように、「買建て」と「売建て」は、利益を得るための値動きの予想方向が真逆になります。どちらの方法が適切かは、投資対象の将来性や、ご自身の投資スタイルによって判断する必要があります。

「買建て」に関する注意点

投資を始めるにあたって、「買建て」という言葉はよく耳にするものの、具体的な注意点については、いまいちピンとこない方もいるのではないでしょうか？ここでは、買建てを行う際に、特に注意しておきたいポイントを分かりやすく解説します。

まず、買建ては将来的な値上がり益を狙う投資方法です。そのため、値下がりしてしまうリスクがあることを理解しておく必要があります。購入した時よりも価格が下がってしまえば、損失が出てしまいます。

また、投資対象となる商品によって、値動きの大きさやリスク、必要な資金は大きく異なります。例えば、株式投資では、銘柄によっては大きく値動きする可能性があり、FX（外国為替証拠金取引）では、レバレッジをかけることで、少ない資金で大きな取引ができますが、その分リスクも高くなります。

さらに、投資には手数料や税金が発生します。これらのコストも考慮した上で、余裕資金で行うようにしましょう。

「買建て」を活用した投資戦略

「買建て」は、将来の価格上昇を見込んで資産を購入することでしたね。では、この「買建て」は具体的にどのような投資戦略で活用されるのでしょうか？

最も基本的な戦略は、「順張り」と呼ばれるものです。これは、価格が上昇傾向にある資産を買い、さらに価格が上昇したタイミングで売却することで利益を狙います。例えば、株価が上昇トレンドにあると判断した場合、その株を買い、さらに株価が上昇した後に売却することで利益を得ることができます。

一方、「逆張り」という戦略もあります。これは、価格が下落している資産を買い、その後反発したタイミングで売却して利益を狙う方法です。

このように、「買建て」はさまざまな投資戦略の基礎となる取引です。ご自身の投資スタイルやリスク許容度に応じて、適切な戦略を検討するようにしましょう。