7日間待てば高金利？知って得する『通知預金』

7日間待てば高金利？知って得する『通知預金』

通知預金とは？基本の仕組みを解説

「通知預金」は、銀行にお金を預けておく代わりに利息を受け取れる預金商品の一つです。一見、普通預金と大きな違いがないように思えるかもしれません。しかし、通知預金は預金を引き出す際に事前に銀行に通知する必要があるという点が異なります。

一体なぜ、わざわざ引き出すのに手間のかかる預金があるのでしょうか？それは、このひと手間をかけることで、普通預金よりも高い利息を受け取れるという大きなメリットがあるからです。

では、具体的にどのような仕組みで、どれくらいお得になるのでしょうか？次の章から詳しく見ていきましょう。

普通預金・定期預金との違いは？

通知預金は、普通預金や定期預金と同じく銀行などの金融機関に預ける預金ですが、それぞれ異なる特徴を持っています。

まず、普通預金は預け入れや引き出しがいつでも自由にできる点が特徴です。ATMやインターネットバンキングなどを利用して、必要な時に必要な金額を出し入れできます。一方、定期預金は預入期間と金利が事前に決まっています。満期日まで引き出すことはできませんが、普通預金よりも高い金利で預けることができます。

では、通知預金はというと、普通預金と定期預金の特徴を併せ持つと言えます。預金を引き出す際には金融機関への事前通知が必要となります。通知期間は金融機関や商品によって異なりますが、一般的には7日前後です。その代わり、普通預金よりも高い金利が設定されていることが多いです。

通知預金のメリット・デメリット

– メリット
通知預金の一番の魅力は、普通預金よりも高い金利が期待できる点です。
一般的に、金融機関は預かったお金を運用することで利益を得ています。通知預金は、あらかじめ引き出しの予定を伝えることで、金融機関はより計画的に資金運用を行えます。その分、高い金利を顧客に還元できるという仕組みです。

– デメリット
一方で、すぐに現金を引き出せない点がデメリットとして挙げられます。
通知預金は、その名の通り、金融機関に事前に通知してからでないとお金を引き出すことができません。金融機関や商品によって異なりますが、一般的には7日前後、長いものでは1ヶ月以上前に通知する必要があります。
そのため、急な出費に備えるには不向きと言えます。

通知預金に向いている人・向いていない人

– 通知預金に向いている人
ある程度のまとまった資金を、すぐに使う予定がないけれど、定期預金のように長期間固定するのは不安という方に向いています。

例えば、
* 車の購入資金や旅行資金など、ある程度まとまった金額を半年後や1年後など、近い将来に使う予定がある方
* 結婚や出産、住宅購入など、ライフイベントに向けて資金を貯めている方
* 株や投資信託など、リスク資産への投資資金を一時的に預けておく場所を探している方

などに適しています。

– 通知預金に向いていない人
反対に、頻繁に入出金を行う方や、急な出費に備えてすぐに現金が必要な方には向いていません。

なぜなら、通知預金は原則として7日前までに金融機関に通知しないと出金できないためです。

例えば、
* 生活資金など、日常的に出し入れを行う資金
* 急な病気や事故など、緊急時に備えた資金

などは、普通預金や当座預金に預けておく方が安心です。

賢く活用！通知預金との付き合い方

通知預金は、あらかじめ金融機関に預金の払い出しを通知することで、普通預金よりも高い利息を受け取れる預金です。しかし、その特性上、すぐに現金が必要になったり、頻繁に出し入れする必要がある場合には向いていません。一方で、まとまった資金を一定期間運用したい場合や、急な出費に備えつつ利息も増やしたい場合には有効な選択肢となります。

通知預金を賢く活用するには、まず生活資金と余裕資金を明確に分けておくことが重要です。生活資金は普通預金に入れ、余裕資金の中で、ある程度の期間使わない予定の資金を通知預金に預け入れるようにしましょう。また、金融機関によって預入金額や金利、通知期間などが異なるため、事前に比較検討することが大切です。

さらに、インターネットバンキングなどを利用すれば、自宅から簡単に残高照会や預金解約の手続きを行うことが可能です。通知預金は、上手に活用すれば資産運用の第一歩としても有効な手段となり得ます。