エクスワラント債とは?ポンカス債との違いも解説
投資をしたい
先生、「エクスワラント」ってどういう意味ですか?
投資研究家
いい質問だね!「エクスワラント」は、もともと「ワラント債」にくっついていた債券のことなんだ。イメージとしては、お菓子のおまけとしてついていたクーポン券を切り離した状態を想像してみて。
投資をしたい
なるほど。じゃあ、「ワラント債」から切り離されたら、ただの債券に戻るんですか?
投資研究家
その通り!ただ、「エクスワラント」は、ワラント債から切り離された債券なので、通常の債券よりも価格が低くなることが多いんだ。だから、「ポンカス債」なんて呼ばれることもあるんだよ。
エクスワラントとは。
投資の世界で用いられる「エクスワラント」とは、ex-warrantと表記し、ワラント債からワラント権が切り離された社債部分を指します。これは「ポンカス債」とも呼ばれます。
エクスワラント債の基礎知識
エクスワラント債とは、発行体が債務不履行を起こした場合、債権者が担保や保証などの回収手段を持たない債券のことを指します。一般的な債券と異なり、発行体の財務状況が悪化した場合、元本や利息の支払いが保証されないというリスクがあります。そのため、エクスワラント債は、ハイリスク・ハイリターンな投資対象とされています。
ワラントとの関係性
エクスワラント債は、発行体である企業が投資家に対して、あらかじめ設定された条件で株式に転換できる権利(ワラント)を付与した債券です。つまり、債券部分とワラント部分が分離されており、投資家は債券として保有しながら、ワラントを行使して株式を取得することも可能です。
ワラント部分は、将来の値上がり益を狙って投資する、または保有株のヘッジとして活用するなど、投資家のニーズに合わせて柔軟に運用できます。また、ワラント部分を売却することで、資金調達に活用することも可能です。
メリット・デメリット
エクスワラント債は、投資家にとってメリットとデメリットが表裏一体となった金融商品です。ここでは、どのようなメリットがあるのか、そしてどのようなリスクを考慮すべきなのかを詳しく解説していきます。
ポンカス債との違い
エクスワラント債とポンカス債は、どちらも元本割れリスクが高い債券として知られていますが、いくつかの違いがあります。
まず、エクスワラント債は、発行時点で既に利払いが滞っている、もしくは元本が一部カットされた債券を指します。一方、ポンカス債は、発行時点では問題なく、その後、業績悪化などにより債務不履行に陥るリスクが高い債券を指します。
つまり、エクスワラント債は“最初から問題を抱えている債券”、ポンカス債は“将来的に問題を抱える可能性のある債券”と言えるでしょう。
投資判断のポイント
エクスワラント債投資を検討する上で、リスク許容度や投資目標との整合性は非常に重要です。具体的には、投資期間、想定元本毀損率、そして期待利回りなどを考慮する必要があります。
特に、エクスワラント債は元本が保証されていないため、発行体の信用力は重要な判断材料となります。
加えて、債券の利率決定の仕組や、早期償還条項などの特殊条項についても事前に理解しておくことが大切です。