投資用語「STP」を解説！

投資用語「STP」を解説！

投資用語「STP」を解説！

投資をしたい

先生、「STP」って投資の用語で聞いたことがあるんですけど、どういう意味ですか？

投資研究家

良い質問だね！ STPは「Straight Through Processing」の略で、投資家が株などを売買する際の注文から決済までを、全部コンピューターで自動的に行う仕組みのことだよ。

投資をしたい

全部コンピューターで自動的にって、どういうことですか？

投資研究家

例えば、君が証券会社に電話で株の注文を出す代わりに、インターネットで注文を出すとしよう。その注文が、証券会社の人間の手を介さずに、直接、取引所に送られて売買が成立する。そして、その後の決済や株の受け渡しも、全て自動的に行われるんだ。これがSTPだよ。

STPとは。

投資の世界で使われる『STP』とは、投資家が投資を決めてから、証券会社に注文を出し、証券会社が取引所に注文を出し、最終的に証券やお金の受け渡しが終わるまで、全てのプロセスが人手を介せず、電子ネットワークを通じて自動的に行われることを指します。

STPとは？

STPとは、「Straight Through Processing」の略称で、日本語では「ストレート・スルー・プロセッシング」と訳されます。これは、金融業界において、証券の注文から約定、決済までの一連のプロセスを自動化する仕組みのことを指します。

従来の証券取引では、注文を受けてから決済までに、多くの段階で人による作業が発生していました。しかし、STPが導入されることで、これらの作業が自動化され、業務の効率化、コスト削減、ヒューマンエラーの防止などが期待できます。

STPのメリット

STPは、従来の手間のかかっていた投資プロセスを自動化することで、投資家にとって多くのメリットをもたらします。まず、時間の節約が挙げられます。従来の方法では、銘柄の分析や注文の発注などに多くの時間を要していましたが、STPによってこれらの作業を自動化できるため、投資家は本来の業務やプライベートの時間により多くの時間を割くことができます。また、感情に左右されない投資判断が可能になる点も大きなメリットです。人間は感情の生き物であるがゆえに、どうしても投資判断に感情が入り込んでしまうことがあります。しかし、STPではあらかじめ設定したルールに基づいて自動で売買が行われるため、感情に左右されない冷静な投資判断が可能になります。さらに、取引コストの削減も期待できます。STPを利用することで、証券会社に支払う手数料などを抑えることが可能になる場合があり、結果として投資効率の向上につながります。このように、STPは投資家にとって多くのメリットをもたらす画期的なシステムと言えるでしょう。

STPのデメリット

STPは多くのメリットがある一方、知っておくべきデメリットも存在します。まず、STPはすべての注文をインターバンク市場に流すため、相場状況によっては約定拒否が発生する可能性があります。特に、市場の流動性が低い時間帯や、急激な価格変動が起こっている際には、約定が拒否される可能性が高まります。また、STP業者の中には、取引手数料が無料である代わりに、スプレッドを広く設定している場合があります。そのため、取引コストを正確に把握するためには、スプレッドの幅にも注意する必要があります。さらに、インターバンク市場との直接取引となるため、相場変動リスクや流動性リスクなどを自身で負う必要があります。これらのリスクを理解した上で、自身の投資スタイルに合った業者を選択することが重要です。

STPの仕組み

STPは、証券会社が顧客から受け取った注文情報を、自動的にカバー先金融機関へ発注するシステムです。顧客は、証券会社が提示する取引画面上で注文を出します。その注文情報は、STPシステムによって自動的に処理され、最適なカバー先金融機関へ振り分けられます。この際、人為的な介入は行われません。カバー先金融機関は、注文内容に基づいて約定処理を行い、約定結果は証券会社を通じて顧客に通知されます。