預金を守る仕組み！ペイオフ方式を解説
投資をしたい
先生、「ペイオフ方式」ってどういう意味ですか？ 銀行にお金を預けておくのと何か関係があるんですか？
投資研究家
良い質問だね！ 「ペイオフ方式」は、銀行が破綻して預金が返せなくなった場合に、預金保険機構が預金者1人あたり1,000万円までとその利息を保護してくれる制度のことだよ。
投資をしたい
つまり、銀行が潰れてもお金が戻ってくるってことですか？
投資研究家
そうだよ。ただし、1,000万円までという制限があることを忘れないでね。だから、たくさんの預金がある人は、複数の銀行に分散して預けるなど、リスクを減らす工夫も必要なんだ。
ペイオフ方式とは。
「ペイオフ方式」とは、投資用語で、英語では「payoff system（ペイオフ・システム）」と表します。これは、銀行などが破綻した場合に、預金保険機構が預金者に対して直接保険金を支払う仕組みのことです。
ペイオフ方式とは？
銀行は私たちにとって、お金を預けたり、借りたりする身近な存在です。しかし、もしも銀行が経営破綻してしまったら、私たちの預金はどうなってしまうのでしょうか？そんな時でも、私たち預金者を守ってくれるのが「ペイオフ方式」です。この制度について、詳しく見ていきましょう。
銀行が破綻したらどうなる？
私たちにとって身近な金融機関である銀行ですが、万が一、銀行が破綻してしまうという事態は想像したことはありますか？
銀行は私たちのお金を預かっている場所であるため、破綻となれば預けているお金はどうなってしまうのか、不安に感じる方もいるかもしれません。
しかし、ご安心ください。日本には、預金者を保護するための制度「預金保険制度」が存在します。
この制度によって、一定額までの預金は保護される仕組みとなっています。
次の章では、この預金保険制度の中核となる「ペイオフ」について詳しく解説していきます。
保護の対象となる預金と対象外
銀行などの金融機関が破綻した場合でも、預金者を守り、金融システムの安定を図るために設けられているのがペイオフ（預金保険制度）です。ペイオフは、預金者一人当たり元本1,000万円までとその利息が保護されます。ただし、これはすべての預金が対象となるわけではありません。
ペイオフの対象となるのは、普通預金、定期預金、当座預金など、一般的に預金と呼ばれるものに加え、貯蓄預金や財形預金なども含まれます。また、金融機関が発行する個人向け国債や投資信託などは、預金ではないためペイオフの対象外となります。
さらに、金融機関の破綻時に預金者がその金融機関に対して借入金がある場合、預金と借入金は相殺されます。例えば、預金が1,500万円、借入金が1,000万円ある場合は、相殺されてペイオフの対象となるのは500万円となります。
ペイオフ方式のメリット・デメリット
– ペイオフ方式のメリット・デメリット
ペイオフ方式は、預金者保護と金融システムの安定という二つの大きな目的を達成するために設けられています。しかし、メリットだけでなく、知っておくべきデメリットも存在します。
-# メリット
1. -預金者の保護- 万が一、銀行が破綻した場合でも、預金者1人あたり1,000万円までとその利息は保護されます。これは、預金者にとって大きな安心材料と言えるでしょう。
2. -金融システムの安定化- ペイオフ方式は、銀行の破綻による預金者の不安や混乱を抑え、金融システム全体への影響を最小限に抑える効果も期待できます。
-# デメリット
1. -保護限度額- ペイオフ方式では、保護される預金は1,000万円までとその利息に限定されています。そのため、1,000万円を超える預金は保護されず、一部または全部を失う可能性があります。
2. -モラルハザード- 銀行側にモラルハザードが生じる可能性も指摘されています。預金者が預金の安全性を過信し、銀行の経営状態を注視しなくなることで、銀行の健全経営が損なわれる可能性も考えられます。
ペイオフ方式は、預金者にとって重要な制度ですが、その仕組みやメリット・デメリットを正しく理解しておくことが大切です。
まとめ：預金を守るために知っておきたいこと
ここまでペイオフ方式について解説してきましたが、重要なのは、預金が100%保護されるわけではないということです。ペイオフの対象となる預金の種類や、金融機関の破綻といった事態を正しく理解しておくことが大切です。
万が一、預金している金融機関が破綻した場合でも、落ち着いてペイオフの対象となる預金かどうか、保護の対象となる金額などを確認しましょう。
また、金融機関の経営状況を日頃から把握しておくことも重要です。金融庁のウェブサイトや金融機関のディスクロージャー資料などを参考に、預金の安全性を意識しましょう。