「時価評価」ってなに?投資初心者にわかりやすく解説

「時価評価」ってなに?投資初心者にわかりやすく解説

投資をしたい

先生、「時価評価」ってどういう意味ですか?ニュースでよく聞くんですけど、難しくてよくわからないんです。

投資研究家

なるほど。「時価評価」は簡単に言うと、今、この場で売ったらどれくらいの値段になるのかっていう評価方法のことだよ。例えば、君が今持っているゲームソフト、発売時は5,000円だったけど、今は中古で3,000円の価値があるとする。この時、時価評価では3,000円って評価するんだ。

投資をしたい

なるほど!今、いくらで売れるかで判断するんですね。でも、なんでわざわざそんな評価方法を使うんですか?

投資研究家

それはね、企業や投資家が持っている資産の価値をより正確に把握するためだよ。昔買った値段と今の価値は違う場合が多いからね。特に株や不動産みたいに価格が変動しやすいものは、時価評価が重要になってくるんだ。

時価評価とは。

「時価評価」とは、投資において、保有している資産の価値を、評価時点での市場価格に基づいて評価することです。この方法は、会計諸表を作成する上での基本的な基準となっています。ちなみに、資産を取得した時点での価格で評価する「簿価評価」とは対照的な考え方です。市場価格に基づいた財政運営やパフォーマンス評価を適切に行うためには、時価評価だけでなく、発生主義に基づいた会計処理も必要となります。

時価評価とは?

時価評価とは?

「時価評価」とは、簡単に言うと「今この瞬間、いくらで売れるのか」を評価することです。
例えば、あなたが今持っているスマートフォン。
購入時は数万円したとしても、時間が経つにつれて最新機種が発売され、元の価格では売れなくなりますよね。
このように、資産の価値は時間の経過と共に変動するため、現在の市場でいくらで取引されるのかを評価するのが「時価評価」です。

時価評価と簿価評価の違い

時価評価と簿価評価の違い

投資の世界でよく耳にする「時価評価」と「簿価評価」。どちらも企業の資産や負債を評価する方法ですが、その基準は大きく異なります。ここでは、この2つの違いについて、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

まず「時価評価」とは、その時の市場で取引されている価格(時価)で評価する方法です。例えば、あなたが1年前に1株1,000円で購入した会社の株があるとします。そして現在、その会社の株価が1株1,500円で取引されているとします。この場合、時価評価ではあなたの保有する株は1,500円と評価されます。

一方、「簿価評価」は、取得原価を基準に、減価償却や償却などを行い計算した価格で評価する方法です。例えば、あなたが100万円で購入した車が、3年間の使用で価値が70万円になったとします。この場合、簿価評価ではあなたの車は70万円と評価されます。

このように、時価評価は「今いくらで売れるか」を重視するのに対し、簿価評価は「取得時の価格や価値の減少」を重視するのが大きな違いと言えるでしょう。

なぜ時価評価が重要なのか?

なぜ時価評価が重要なのか?

時価評価は、投資の世界でとても重要な考え方です。なぜなら、投資の成果は、持っている資産を今売ったら一体いくらになるのか?で決まるからです。

例えば、あなたが1年前に1株1,000円で購入した株があるとします。1年間保有し続け、今は株価が1,500円になっているとします。この時、もしもあなたが今、この株を売却すれば1,500円で売ることができ、1株あたり500円の利益が出ます。このように、時価評価によって、あなたの投資が今どれだけの価値を持っているのかを把握できるのです。

時価評価のメリット・デメリット

時価評価のメリット・デメリット

時価評価にはメリットとデメリットの両方があります。投資判断の材料として、メリット・デメリットの両方を理解しておくことが重要です。

時価評価のメリットは、資産の価値が変動する投資において、常に最新の状況を把握できる点です。市場の動向を反映した評価額がわかるため、保有資産の価値をリアルタイムで把握することができます。また、市場価格に基づいた評価のため、客観的な評価基準として利用できるという点もメリットです。

一方で、時価評価にはデメリットも存在します。市場価格の変動に影響を受けやすいため、短期間で評価額が大きく変動する可能性があります。このため、評価損益が大きくなり、投資家の心理的な負担が大きくなってしまう可能性も。また、非上場株式や不動産のように、市場価格が存在しない資産の場合、評価額を算出することが難しいという側面もあります。

投資判断における時価評価の活用法

投資判断における時価評価の活用法

時価評価は、投資判断においても重要な役割を担います。なぜなら、現在の市場でどれくらいの価値があるのかを知ることで、割安な資産を見つけたり、保有資産の売却タイミングを判断したりすることができるからです。

例えば、成長株に投資する場合、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)といった指標と時価評価を比較することで、株価が割高か割安かを判断することができます。割安と判断できれば、将来的な値上がりが期待できるため、投資の魅力が高まります。

また、保有資産の価値が大きく上昇した場合、時価評価額を参考に売却を検討することも有効です。利益確定のタイミングを逃さず、効率的に資産を増やすためには、時価評価をこまめにチェックすることが大切と言えるでしょう。

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