投資信託の「トータルリターン」を理解しよう

投資信託の「トータルリターン」を理解しよう

投資をしたい

先生、「投資信託のトータルリターン」ってどういう意味ですか?難しそうな言葉でよくわからないです。

投資研究家

なるほど。「投資信託のトータルリターン」は、投資信託にお金を預けて、それがどれくらい増えたり減ったりしたかを表す数字なんだ。例えば、100万円預けて、それが120万円になったら、20万円のプラス、つまり20%のトータルリターンになるんだ。

投資をしたい

あ〜、なんとなくわかりました!でも、分配金とか売買金額も関係あるんですよね?

投資研究家

そうなんだ。投資信託は、ただ値上がりするだけじゃなくて、分配金がもらえたり、途中で売ったり買ったりすることもできる。だから、トータルリターンは、値上がり益だけでなく、分配金や売買金額も考慮して計算する必要があるんだよ。

投資信託のトータルリターンとは。

「投資信託のトータルリターン」とは、投資信託をいつ買った時から今までの間に、どれだけの利益が出ているかを示す言葉です。この中には、分配金も含まれています。具体的には、以下の計算式で求められます。

トータルリターン = (現在の投資信託の評価額) + (受け取った分配金の合計) + (売却して得た金額の合計) – (購入した時の金額の合計)

投資信託における「トータルリターン」とは?

投資信託における「トータルリターン」とは?

投資信託で運用成果を評価する際によく耳にする「トータルリターン」。実はこれ、投資信託の値上がり益だけを指す言葉ではないのです。投資信託は、分配金や株式分割など、値上がり以外の要因でもリターンが変動します。

この章では、投資信託における「トータルリターン」の意味やその重要性について詳しく解説していきます。投資初心者の方はもちろん、これまでに「トータルリターン」という言葉に疑問を感じたことがある方も、ぜひ最後まで読んでみてください。

「トータルリターン」を構成する要素

「トータルリターン」を構成する要素

投資信託で運用成果を評価する際に、「トータルリターン」は重要な指標となります。 トータルリターンとは、投資信託の運用によって得られる利益の総合計のことです。ここでは、トータルリターンを構成する要素について詳しく見ていきましょう。

まず、投資信託の収益は大きく分けて二つあります。一つは、投資対象である株式や債券の価格変動によって得られる「値上がり益」です。もう一つは、株式の配当金や債券の利子といった「分配金」です。

トータルリターンは、これらの値上がり益と分配金を合算したものになります。つまり、投資信託の純資産価値の上昇分と、受け取った分配金を合計することで、投資信託のトータルリターンを把握できるのです。

さらに、投資信託には運用に伴い、信託報酬などの費用が発生します。 トータルリターンは、これらの費用を差し引いた後の実質的なリターンで表されるため、投資信託の運用成績を正しく評価することができます。

分配金とトータルリターンの関係

分配金とトータルリターンの関係

投資信託で収益を得る方法は、大きく分けて「分配金」と「値上がり益」の二つです。そして、「トータルリターン」とは、この二つを合わせた投資信託の総合的な収益のことを指します。

分配金は、投資信託が保有する株式や債券の利子や配当などから支払われます。一方、値上がり益は、投資信託の基準価格が購入時よりも上昇した際に、売却することで得られます。

分配金が多い投資信託は一見魅力的に見えますが、分配金が支払われると、その分基準価格は下がります。つまり、分配金は投資信託で得た利益の一部を先払いしているようなものなのです。

投資信託の運用成績を評価する際には、分配金だけを見るのではなく、トータルリターンで判断することが重要です。なぜなら、トータルリターンは分配金再投資を含めた、投資信託の総合的な運用成果を示しているからです。

分配金が多い投資信託と、少ない投資信託を比較する際には、それぞれのトータルリターンを比較することで、どちらが効率的に運用されているかを判断することができます。

なぜ「トータルリターン」が重要なのか?

なぜ「トータルリターン」が重要なのか?

投資信託で収益を評価する際、分配金や値上がり益など、さまざまな要素を考慮する必要があります。しかし、短絡的に目先の利益だけを追いかけるのではなく、投資信託の運用成果全体を把握することが大切です。そこで重要となるのが「トータルリターン」という考え方です。

トータルリターンとは、分配金と値上がり益の両方を加算した投資信託の総合的な収益率を指します。従来の投資判断では、分配金のみに注目が集まりがちでした。しかし、高い分配金が支払われていても、基準価額が下落してしまっては元本割れの可能性もあります。 トータルリターンは、分配金と値上がり益の両方を考慮することで、投資信託の運用成果をより正確に把握し、長期的な視点に立った投資判断を可能にする指標と言えるでしょう。

「トータルリターン」で見る投資信託の選び方

「トータルリターン」で見る投資信託の選び方

投資信託を選ぶ際、分配金利回りに注目してしまいがちですが、実はそれだけでは十分ではありません。投資信託の運用成果を正しく評価するためには、「トータルリターン」で考えることが重要です。

トータルリターンとは、分配金と値上がり益の両方を合わせた投資信託の総合的な収益率のことです。例えば、分配金利回りが高くても、基準価額が大きく下落している投資信託の場合、実際には損失が出ている可能性があります。一方、分配金が少なくても、基準価額が大きく上昇している投資信託は、高い収益を得ている可能性があります。

トータルリターンで投資信託を比較する際には、過去の運用実績だけでなく、投資対象や運用方針、信託報酬などのコストも考慮することが大切です。また、短期間の成績だけで判断するのではなく、長期的な視点で評価することが重要です。

投資信託を選ぶ際には、分配金利回りだけに惑わされず、トータルリターンを意識して、総合的な観点から判断するようにしましょう。

タイトルとURLをコピーしました