株式数比例配分方式を解説！メリット・デメリットも

株式数比例配分方式を解説！メリット・デメリットも

株式数比例配分方式とは？

株式数比例配分方式とは、株主総会において、株主が保有する株式数に応じて議決権を配分する方法です。
これは、株式会社における重要な原則である「1株1議決権」に基づいており、多くの企業で採用されています。

具体的には、保有する株式数が多い株主ほど、議決権の割合も大きくなります。
そのため、経営への影響力も強くなるため、大株主は自らの意見を経営に反映させやすくなるという特徴があります。

メリット1. 簡単に配当金を受け取れる

株式投資の魅力の一つである配当金。株式数比例配分方式では、保有している株式数に応じて配当金が支払われます。つまり、多くの株式を保有しているほど、受け取れる配当金の額も多くなります。これは、投資家にとって非常に分かりやすく、投資成果をダイレクトに実感できる大きなメリットと言えるでしょう。

メリット2. リアルタイムでポートフォリオに反映

株式数比例配分方式のメリットとして、売買注文が出たタイミングでポートフォリオに反映される点が挙げられます。これは、常に目標とする投資比率を維持できることを意味します。例えば、日経225に連動するETFに投資する際、構成銘柄の株価変動が起こる度に、リアルタイムでポートフォリオの比率調整が行われます。そのため、タイムラグなく効率的に目標とするアセットアロケーションを実現できます。

デメリット1. 柔軟性に欠ける

株式数比例配分方式は、機械的に配分が決まるため、状況に応じた柔軟な対応が難しいというデメリットがあります。例えば、業績が著しく悪い部署や、特別な事情を抱えている社員がいる場合でも、一律に株式数が配分されてしまいます。そのため、個々の事情を考慮したきめ細やかな配慮が難しく、不満が生じる可能性も考えられます。

株式数比例配分方式が向いている人

株式数比例配分方式は、その名の通り、保有している株式数に応じて配当金などの利益が分配される方式です。そのため、多くの株式を保有している大株主ほど多くの利益を受け取ることができます。一方で、少数株主は、受け取れる利益が少なくなってしまうという側面もあります。

このことから、株式数比例配分方式は、企業の成長による株価上昇によるキャピタルゲインを重視する投資家に向いていると言えます。また、長期間にわたって安定的に株式を保有し続けることで、配当金によるインカムゲインを積み重ねたい投資家にも適していると言えるでしょう。