外貨建て債券で資産運用!メリット・デメリットを解説
投資をしたい
先生、「外貨建て債券」って、どんな債券のことですか?
投資研究家
いい質問だね!「外貨建て債券」は、払い込み、利払い、償還のすべてが円ではなく、外国の通貨で行われる債券のことだよ。例えば、米ドルやユーロなどでやり取りされるんだ。
投資をしたい
へえー、円以外の通貨で取引されるんですね! なんでわざわざそんなことをするんですか?
投資研究家
それはね、外貨建て債券に投資すると、円金利よりも高い金利が期待できる場合があるからなんだ。もちろん、為替リスクもあるけど、うまくいけば大きなリターンを狙える可能性もあるんだよ。
外貨建て債券とは。
「外貨建て債券」は、投資用語の一つで、円以外の通貨(外国通貨)で支払い、利息を受け取り、償還される債券を指します。米ドル、ユーロ、豪ドル、英国ポンドなどが代表的な通貨です。また、外国の発行体が日本国内で発行する外貨建て債券は、「ショーグン債」または「ショーグン・ボンド」と呼ばれます。
外貨建て債券とは?
外貨建て債券とは、発行体が発行する債券のうち、円建てではない通貨で発行されている債券のことを指します。例えば、アメリカの企業が発行する米ドル建ての債券や、オーストラリア政府が発行するオーストラリアドル建ての債券などが挙げられます。これらの債券は、投資家にとって外貨投資の一つとして、魅力的な選択肢となり得ます。
外貨建て債券の魅力:高い利回りと分散投資
外貨建て債券の魅力は、日本円建ての債券と比べて高い利回りが見込める点にあります。一般的に、金利の高い新興国通貨や資源国通貨建ての債券は、利回りも高くなる傾向があります。また、外貨建て債券に投資することは、資産を日本円だけでなく外貨にも分散することを意味します。これは、円安局面においては資産価値が目減りするリスクを軽減する効果も期待できます。ただし、為替変動の影響を受けるため、投資元本が保証されているわけではありません。投資する際には、リスクとリターンをよく理解しておくことが重要です。
投資のリスク:為替変動リスクと信用リスク
外貨建て債券投資には、価格変動リスクがつきものです。考えられるリスクとして、主に為替変動リスクと信用リスクの二つが挙げられます。
まず為替変動リスクですが、これは円と外貨の交換レートが変動することによって生じるリスクです。例えば、円高になると外貨建て債券の円換算額は減ってしまい、損失が発生します。反対に円安になれば利益が出ますが、為替の変動は予測が難しく、予想と反して動いた場合には大きな損失を被る可能性もあります。
次に信用リスクですが、これは発行体が債券の利息や元本を支払えなくなるリスクを指します。これは発行体の財務状況が悪化した場合などに起こりえます。外貨建て債券の場合、発行体が外国の企業や政府である場合が多く、国内債券に比べて情報収集が難しいため注意が必要です。
ショーグン債とは?
ショーグン債とは、日本円以外の通貨建てで日本で発行される債券のことです。発行体は、海外の政府機関や国際機関、企業など多岐に渡ります。例えば、アメリカの企業が日本円で資金調達を行うために、日本でドル建ての債券を発行することがあります。これがショーグン債の一例です。 投資家にとっては、日本にいながらにして外国通貨建ての資産に投資できるというメリットがあります。また、発行体が信頼性の高い機関である場合、比較的安定した利回りを期待できる点も魅力です。
外貨建て債券投資の注意点
外貨建て債券の魅力的な利回りには、投資前にしっかりと理解しておくべき注意点も存在します。
まず、為替変動リスクは避けて通れません。外貨建て債券は、購入時だけでなく売却時や利 coupon の受け取り時にも為替の影響を受けます。円高になれば、為替差損が発生し、せっかくの利益が減ってしまう可能性もあります。
次に、信用リスクも考慮が必要です。発行体の国や企業の信用力が低下すると、債券価格が下落したり、最悪の場合、元本が毀損するリスクがあります。特に新興国債券などは、高金利とリスクは表裏一体であることを認識しておきましょう。
そして、流動性リスクも忘れてはなりません。株式と比べて、外貨建て債券は市場規模が小さく、売買が成立しにくい場合があります。そのため、希望するタイミングで売却できない可能性もあり、注意が必要です。
これらのリスクを理解した上で、分散投資などを活用しながら、自身のリスク許容度に合わせた投資を行うように心がけましょう。