デイトレードだけじゃない！知っておきたい「デイ・オーダー」

デイトレードだけじゃない！知っておきたい「デイ・オーダー」

デイ・オーダーとは？

「デイ・オーダー」って聞いたことはありますか？投資の世界ではよく耳にする言葉ですが、その意味を正しく理解している人は意外と少ないかもしれません。特に、株式投資を始めたばかりの方の中には、「デイトレード」と同じ意味だと勘違いしている方もいるのではないでしょうか？確かに、どちらも「デイ」という言葉が使われていますが、実は全くの別物なのです。この章では、「デイ・オーダー」の本当の意味や、知っておくべき特徴について詳しく解説していきます。

デイ・オーダーの特徴とメリット

株式投資の注文方法には、さまざまな種類が存在します。その中でも「デイ・オーダー」は、その日の取引時間内のみ有効な注文方法です。

デイ・オーダー最大の特徴は、注文が約定しなかった場合は自動的に失効する点にあります。そのため、翌営業日に持ち越したくない場合や、その日の値動きに注目して取引したい場合に有効です。

また、注文の有効期限を気にする必要がないため、取引チャンスを逃さずに済むというメリットもあります。さらに、注文時に「本日中」などの指定をする必要がないため、注文手続きが簡単なのも魅力です。

デイ・オーダーの注意点：時間外取引への対応

デイ・オーダーは、その日の取引時間内にのみ有効な注文方法ですが、時間外取引への対応も考慮する必要があります。 時間外取引とは、通常の取引時間外に行われる取引のことで、近年では多くの証券会社で提供されています。

時間外取引では、流動性が低く、価格変動が大きくなる傾向があります。そのため、デイ・オーダーが時間外取引の時間帯まで有効になっている場合、意図しない価格で約定してしまうリスクがあります。

このような事態を避けるためには、注文時に「時間外取引には適用しない」という設定をすることが重要です。設定方法は証券会社によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。また、時間外取引を利用する場合は、リスクを十分に理解した上で、慎重に行うようにしてください。

デイ・オーダーとその他の注文方法との比較

「デイ・オーダー」は、その日の取引時間内にのみ有効な注文方法です。投資の世界には、他にも様々な注文方法が存在します。ここでは、デイ・オーダーとその他の代表的な注文方法である「指値注文」「成行注文」「逆指値注文」を比較し、それぞれの違いを分かりやすく解説していきます。

まず「指値注文」は、売買したい価格を指定して注文を出す方法です。買い注文の場合は指定した価格以下、売り注文の場合は指定した価格以上で約定します。一方、「成行注文」は、価格を指定せずに、市場で成立している価格で売買を行う注文方法です。

次に「逆指値注文」は、指定した価格に達したら、反対売買の注文を出す方法です。例えば、株価が1,000円の時に、900円に下がったら売る逆指値注文を出しておくと、株価が900円に達した時点で自動的に売り注文が出されます。

これらの注文方法と比較して、デイ・オーダーは注文の有効期限が「当日限り」という点が大きく異なります。指値注文、成行注文、逆指値注文は、注文時に有効期限を指定しない限り、注文が約定するか、自分で注文を取り消すまで有効です。

それぞれの注文方法にはメリットとデメリットがあります。例えば、デイ・オーダーは、その日のうちに取引を完結させたい場合に便利ですが、注文が約定しないまま取引時間が終了してしまう可能性もあります。

このように、注文方法によって特徴が大きく異なるため、自分の投資スタイルや目的に合った注文方法を選択することが重要です。

まとめ：デイ・オーダーを効果的に活用しよう

ここまで、デイ・オーダーの基本や種類、メリット・デメリットについて解説してきました。デイ・オーダーは、デイトレードのように頻繁に売買を行わない投資家にとっても、注文の有効期限を指定することで、意図しない価格での約定を防ぐなど、多くのメリットがあります。

この記事で紹介した内容を参考に、ぜひデイ・オーダーを効果的に活用し、投資戦略の幅を広げてみてください。