無リスク資産とは？投資初心者向けに解説！

無リスク資産とは？投資初心者向けに解説！

無リスク資産とは？

投資の世界では、「リスク」とは、投資したお金が減ってしまう可能性を指します。そして、「無リスク資産」とは、その名の通りリスクが極めて低く、元本割れの可能性がほぼないと考えられている資産のことです。

投資の世界に絶対はありませんが、無リスク資産は、預けたお金が減る心配がほとんどないため、安心して資産を保有しておきたいという投資初心者の方にも向いています。

無リスク資産の種類と特徴

無リスク資産には、大きく分けて預貯金、国債、保険商品の3種類があります。それぞれ見ていきましょう。

まず預貯金は、銀行にお金を預けることで利息を受け取れる、最も身近な無リスク資産と言えるでしょう。銀行は経営が安定しており、預金保険制度によって元本1,000万円までとその利息が保護されているため、安全性は非常に高いです。

次に国債は、国が発行する債券です。国が発行体となるため、元本保証とまではいかなくとも、極めて安全性が高い点が魅力です。個人向け国債には、固定金利型の固定金利国債と、変動金利型の変動金利国債があります。

最後に保険商品は、貯蓄性の高い保険商品を指します。生命保険や個人年金保険などがあり、満期まで保有すれば、一定の金額を受け取れるものが一般的です。ただし、保険商品はあくまで保障が目的であり、投資目的として考える場合は注意が必要です。

本当にリスクはゼロ？

「無リスク」と聞くと思わず「本当に？」と疑ってしまいますよね。確かに、元本割れのリスクが限りなく低い金融商品は存在します。例えば、日本国債や定期預金などが代表的です。しかし、厳密に言えば、これらも100%リスクがないわけではありません。例えば、銀行は、万が一破綻してしまう可能性があり、その場合は預金が全額保護されるとは限りません。また、国債も、国の財政状況が悪化すれば、元本が保証されないリスクもゼロではありません。

ただし、これらのリスクは極めて低いと言えます。そのため、一般的には「無リスク資産」とみなされることが多いです。特に、投資初心者の方や、リスク許容度が低い方にとっては、資産の一部を無リスク資産として保有することは、資産全体の安定性を高める上で有効な手段と言えるでしょう。

投資における無リスク資産の役割

投資の世界では、リスクとリターンは表裏一体。少しでも高いリターンを狙うなら、相応のリスクは避けられません。しかし、投資初心者の中には「いきなりリスクを取るのは怖い…」と感じる方もいるでしょう。
そんな時、頼りになるのが「無リスク資産」です。無リスク資産とは、元本割れのリスクが極めて低いとされる資産のこと。
具体的には、日本国債や銀行預金などが挙げられます。もちろん、世界情勢や金融機関の破綻など、絶対にリスクがゼロというわけではありません。
それでも、株式や投資信託といった投資商品と比較すると、リスクは低いと言えるでしょう。

投資における無リスク資産の役割は、大きく分けて二つあります。
一つ目は、「資産の目減りを防ぐ」こと。投資でリスク資産に投資する場合、無リスク資産をポートフォリオに組み込むことで、リスクヘッジになる場合があります。
二つ目は、「いざという時の資金を確保しておく」こと。生活防衛資金や緊急予備資金など、すぐに現金化する必要のある資金は、無リスク資産で保有しておくと安心です。

まとめ｜無リスク資産を理解して投資に活かそう

ここまで、無リスク資産について解説してきましたが、いかがでしたか？投資の世界では、「リスクなしにリターンは得られない」と言われています。これはつまり、より高いリターンを目指すなら、より大きなリスクを取らなければならないということです。

しかし、だからといってむやみにリスクを取ればいいというわけではありません。自分のリスク許容度を理解し、許容範囲のリスクの中で、できるだけ効率的に資産を増やしていくことが大切です。無リスク資産は、リスク許容度の低い投資家や、元本を減らしたくない投資家にとって有効な選択肢となりえます。

この記事で紹介した内容を参考に、ぜひご自身の投資戦略に無リスク資産を取り入れてみてください。