投資初心者に解説!「リバランス」で資産を守り育てよう
投資をしたい
先生、「リバランス」ってどういう意味ですか?投資の用語で出てきました。
投資研究家
「リバランス」は、簡単に言うと投資のバランスを取り直すことだよ。例えば、君が最初に株式に60%、債券に40%投資したとする。でも、時間が経つと株価が上がって債券が下がっちゃって、株式70%、債券30%になったりするよね?
投資をしたい
あー、そうなりますね。比率が変わっちゃう。
投資研究家
そうなんだ。そこで「リバランス」が必要になる。この場合、株式を売って債券を買うことで、元の比率である株式60%、債券40%に戻すんだ。そうすることで、リスクを抑えつつ、安定した運用ができるようになるんだよ。
リバランスとは。
「リバランス」は投資用語の一つで、保有している金融商品の組み合わせを定期的に調整することを指します。例えば、株式や債券、投資信託などは市場の動きによって価格が変動するため、当初設定していたポートフォリオの比率が崩れてしまうことがあります。リバランスとは、この比率を元の状態に戻す作業を意味します。
リバランスとは?
「投資を始めたいけど、難しそうで不安…」という方もいるのではないでしょうか?投資において大切なのは、リスクをコントロールしながら、長期的に安定した利益を目指すこと。そのために有効な手段の一つが「リバランス」です。
投資の世界では「卵は一つの籠に盛るな」ということわざがあるように、分散投資が重要とされています。しかし、ただ分散投資をすれば良いわけではありません。時間の経過とともに、当初の投資配分比率と大きく変わってしまうことがあるからです。そこでリバランスの出番です!
なぜリバランスが必要なの?
投資を始めたばかりだと、「リバランス」って言葉を耳にするかもしれません。なんとなく難しそうに聞こえるかもしれませんが、実は投資を成功させるためのとっても大切な考え方なんです。
今回は、投資初心者の方に向けて、このリバランスについて、わかりやすく解説していきます!
具体的なリバランスの方法
いざリバランスを行う際、具体的な方法は何があるのでしょうか?大きく分けて「売却によるリバランス」と「新規投資によるリバランス」の2種類があります。
「売却によるリバランス」は、目標とする資産配分比率を超えて値上がりした資産を売却し、その資金で値下がりした資産や、比率が低くなっている資産を買い増す方法です。
一方、「新規投資によるリバランス」は、新規投資の資金を、比率が低くなっている資産に重点的に配分することで、全体のバランスを整える方法です。
どちらの方法が良いかは、投資状況や自身の投資スタイルによって異なります。例えば、投資初心者のうちは、売却によるリバランスよりも、新規投資によるリバランスの方が心理的なハードルが低く、始めやすいでしょう。
また、リバランスを行う頻度は、年に1回程度で十分とする考え方や、資産状況の変化に応じて柔軟に行う考え方など、様々な意見があります。
大切なのは、自分に合った方法で、無理なくリバランスを継続することです。
リバランスの頻度は?
さて、リバランスの必要性がわかったところで、気になるのはその頻度ですよね。結論から言うと、リバランスの頻度に決まったルールはありません。投資スタイルやリスク許容度、そして市場の状況によって最適な頻度は異なってきます。
一般的には、年に1回程度、または資産配分の比率が大きく崩れたタイミングで行うことが多いようです。例えば、株式投資の比率を50%、債券投資の比率を50%と決めていたのに、株価が大きく上昇した結果、株式投資の比率が70%、債券投資の比率が30%になってしまった場合などが挙げられます。
あまり頻繁にリバランスを行うと、その都度取引手数料が発生し、利益を圧迫してしまう可能性があります。一方で、全くリバランスを行わないと、当初の投資計画から大きく乖離し、リスク許容度を超えた運用になってしまう可能性があります。
大切なのは、ご自身の投資スタイルやリスク許容度を考慮し、無理なく継続できる頻度を設定することです。最初は年に1回など、余裕を持った頻度から始め、徐々に自身に合った頻度を見つけていきましょう。
リバランスを成功させるためのポイント
せっかくリバランスに取り組むなら、より効果的に、そして着実に資産形成につなげたいですよね。そこで、ここではリバランスを成功させるためのポイントを3つご紹介します。
まず一つ目は「定期的な見直し」です。投資環境は常に変化するため、一度リバランスを行えばそれで終わり、というわけではありません。少なくとも年に一度、可能であれば半年ごとなど、定期的にポートフォリオの状況を確認し、必要があればリバランスを行いましょう。
二つ目は「機械的に実行する」という点です。相場が大きく変動すると、どうしても感情が先行してしまい、冷静な判断が難しくなることがあります。「もう少し上がってから売却しよう」「今は下がっているから買い増しをためらってしまう」といった感情に左右されず、当初決めたルールに沿って、機械的にリバランスを実行することが重要です。
そして最後のポイントは「手数料を考慮する」ことです。リバランスは売買を伴うため、その都度手数料が発生します。特に頻繁にリバランスを行う場合は、手数料が投資リターンを圧迫する可能性も。そのため、手数料の安い証券会社や投資信託を選ぶ、NISAなどの非課税制度を活用するなど、手数料を抑える工夫も大切です。